必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【篤姫レビュー】お姫様教育

2008-02-24 20:57:36 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

クレジットを見るとですね。板谷由夏さん、出世したなと思うわけで。
「ハケンの品格」の時なんか脇の脇役だったというのに。
矢島健一や左時枝が連名扱いで、板谷さんがピンクレジット扱いとは。
特に矢島健一なんて役柄的にとても重要じゃないのかな。もっと優遇してあげてもいいのでは?と思いました。
ついでにコロッケも連名でした。今回の連名陣は結構豪華だったと思います。

で、内容ですが。
大奥シーンは、今回はまあこんなところでしょう、という感想しか。
次回のVS松阪慶子に期待しましょうか。篤姫との謁見シーンでの変なカミナリ効果に期待して良いに違いない。
フジTV版「大奥」やそれに派生して上映された「絵島生島事件」の味の濃さに慣れてしまったせいか、今回の展開は見ていて無味無臭のお湯を飲んでいるような感じがしたのですよね。
どうせなら、梶芽衣子、浅野ゆう子、松下由樹、高島礼子も出せばいいのに。
それから、菊本さん。結構粘りますね。何らかの形で最終回まで出演し続けたら笑います。
それはそれとして、菊本の書き残した手紙はなかなか説得力がありました。
そして、老女・広川とその一派。彼女達は罷免されなかっただけでも姫様に感謝しないといけないでしょう。たかが一大名の老女が姫様に「こんなに手の掛かる姫様は(略)」なんて口を叩くとは・・・。ちょっと驚きました。将軍家の『大奥』と立場を勘違いなさっているような印象を受けました。
あ、最後に。部屋から見える桜島らしきCGが何とも言えませんでした。

一方で、異国船、俗に言う黒船が浦賀に入港。
篤姫、この時18歳。
でも流石にこのエピソードには篤姫も絡めなかった模様。
実のところ、坂本龍馬ぐらいは登場するのではないかと思っていたのですが。玉木さんの出番はまだまだ先になりそうです。
ところで。
江守さんがどの角度から見ても水戸斉昭に見えないところは、どう評価すればいいのでしょうか?
とりあえず単なるうるさい置き物キャラでいくことは理解できました。
菅原文太さんの水戸斉昭路線で行くつもりは全く無く、単なるネタキャラ扱いで行くわけですね
よく分かりました。
斉昭が得意の舞台仕込みの巻舌口調でがなっている中
「なら、お前が異国船を退けてこいよ」
という3人の心の声が聞こえたような気がしました。

次回、篤姫VS幾島。
幾島の愛の水中花は篤姫に届くのでしょうか。


【篤姫レビュー】父の涙

2008-02-17 20:55:54 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

視聴率の調子がすこぶる宜しい様で何よりです。
何でも先週は「4姉妹探偵団」(※1)の7倍もの視聴率をお取りになったとの事で。
誠に執着至極に存じます。

そして、OPのクレジットが見やすくなりました。
はっきり言って今までは中間ピングループ(現段階では沢村一樹、ともさか、榎木孝明ら該当)に表示されていたクレジットは見辛かったですから。
クレジットマニアの方々がNHKに苦情を出してくれたのでしょうか?
篤姫のクレジットの特徴はピンクレジット表示の「帯か短冊みたいなもの」ですからね~。中間ピングループの方々だけ付かないのは不公平な気がしていたので、これで満足です。

というわけで、「クレジット改革」だけに気を取られて、物語の序盤で語られていた菊本の死の真相は聞き漏らしました。
要は菊本は『高貴な身分となる篤姫』の人生の汚点の一つとならない為、己の人生を「消去」したということですかね。それこそこの世に生を受けたことすらをも消し去る為に。
それにしても菊本は自分を卑下しすぎじゃなかろうかと思いますが・・・。いまいち、納得のいかないところが多いです。

歴史トピックスではオランダ商館から幕府にアメリカが日本に艦隊を派遣されているとの報せが届きました。この時、老中・阿部が唯一出来た事は情報制限のみ!他に具体的な対策は何も浮かばず。しかも水戸からはウルサイおじさんまでやって来るし。この一件が、阿部正弘の寿命を一気に縮ませる事に。
そして幕府は何ら対策を立てられないまま、翌年の黒船来航を迎えます。

というわけで、その水戸のウルサイ奴、江守徹
初登場!
早速、江守節が炸裂していました。意味もなく偉そうに吼えているシーンはまさに江守徹でした。でも何だか、物足りない気が・・・。
そうだ、サングラス派手なスーツだ!それがないから江守らしくないのだ。
次回からはサングラスをかけ、派手なスーツを着て登場して欲しい。
平幹二朗・長門裕之が散った今、ネタになりそうな芸人さんは貴公しかいないんだぞ!それを自覚して、我々にネタを提供すること。
ただでさえ、今年は書く事がなくてネタに苦しんでいるんだからな!
次回以降も期待してるぞ。とりあえず目下の目標は去年の『仲代さん』だ!!

そして時期が過ぎ、篤姫は斉彬の養女に。島津本家のお嬢様となられました。
普通ならば、77万石の大大名の令嬢として有閑倶楽部よろしく人生を謳歌出来るはずだったのですが・・・。令嬢には令嬢の苦しみがあるワケで。色々と「しがらみ」が発生してくる模様。

ラストにラテン調のBGMが流れて驚きました。何かフジTV版の「大奥」を意識しているような感じでした。
そんなBGMに違和感を覚えましたが、菊本の「遺言」に合わせたのは効果的だったと思います。
そして、黒船!見事なまでにショボイCGでした・・・。


次回、お姫様教育!
どこまで視聴率は伸びていくのか楽しみです。

 

(※1)「デスノート」に名前を書かれたそうです。


【篤姫レビュー】女の道

2008-02-10 21:09:37 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

主人公が生まれた時から仕えてきた老女が死にました。

老女・菊本は主人公・篤姫にとっては日傘、もっとスケールを大きくしていうとバリアー的な存在でした。そんな『守り』の存在が側に居たからこそ、姫は自由奔放に生きてくることが出来たと思うのですね。
その『守り』がいなくなった今、「女の道」を彼女がどのように生きていくのか。
篤姫が今後どのような生涯を送ったのか既に知っていても、このドラマではどのように描いてくれるのか、とても楽しみにしています。

菊本の死についてはぶっちゃけ原作通りなのですが、今までがほのぼの青春劇だっただけにインパクトが強かったです。
しかも、このドラマにおける菊本はどちらかというと「そういう死に方」とは程遠いキャラだと琉河は感じていました。それだけに驚愕。
それでも死なせなければならなかったキャラクター。
その動機は原作よりも納得のいくものにして頂きたいです。

菊本の自決シーンで終わってしまい、憂鬱な後味になってしまった物語。
ストーリーのテンションも落ちてしまいました。(コレに比べれば瑛太の失恋劇なんぞたいした問題ではないかと)
次回、どうやって彼女の死を活かしてドラマのテンションを挙げていくのか、スタッフの腕の見せ所だと思います。

ところで、ジョン万次郎
いつの間にか重要なポジションに居座ってないか!?
なんだその「愛の伝道師」みたいなキャラクターは!!
なんとなく感じる上から目線が何とも言えない。
ああ、ハケンの品格で篠原さんや加藤あいさんの後ろをウロチョロしていた頃が懐かしいです。
ともかく、原作では万次郎の「ま」の字も出てこない人物に変な役割を与える今年の大河ドラマ。なんてファンタスティックなのでしょう

次回、篤姫はついに薩摩77万石を背負う大名の養女となります。
今までみたいに自由奔放に生きていくことが難しくなることは間違いなし。
彼女が、そこで思うこととは何でしょうか?


【篤姫レビュー】日本一の男

2008-02-03 20:46:53 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

於一に縁談の話が。
相手は久光の息子・右近。
右近はともかく、この久光という人物。
このドラマではどのような人物として描くのでしょうか。
今回の印象ではBGMの効果もあってか、腹に一物あるような人物であるように感じられました。

一方では。
今回は、伝説の漂流者・ジョン万次郎が登場!
彼はアメリカの造船術・航海術・語学など高等教育を学んでハワイから琉球へ帰還した男。
まだ黒船が来航しておらず、真の欧米列強の脅威を知らない鎖国の国・日本。
斉彬は万次郎を招き、欧米諸国の軍事力を尋ねます。
そして、物怖じせず真っ正直に名君・斉彬に物申す、万次郎の姿ときたら!
グッときたぜよっ!

というわけで。
今回のタイトル「日本一の男」はジョン万次郎の事を指しているということでいいです。
篤姫が結婚する相手は『日本一の男』という意味で使われたタイトルらしいのですが、そんなのどうでもいいです。
琉河的には万次郎でいいです。その方が簡単だから。
幕末版「プロポーズ大作戦」はもう沢山です。
なので特に万次郎には何の思い入れはありませんが、彼が日本一の男でいいです。そもそも日本一とは大変曖昧な概念なのです。
だから、もう万次郎が日本一でいいです。
もう何を書いているのか、自分でも分からなくなりました。

とりあえず『欧米か!』というツッコミはありきたりすぎるので、止めときます。

 

次回から、ようやく面白くなりそうです。
斉彬の養女となることが決まった篤姫。
右近は単なるかませ犬でした。
そして何を持って『日本一の男』とするのか定義が定まらぬ中、闇雲に走り続ける尚五郎。
そして、次回も出番がありそうなジョン万次郎。
若者たちはどこへ向かおうとしているのでしょうか!?