必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【篤姫レビュー】予期せぬ縁組み

2008-04-27 20:56:29 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

いや~、若いっていいねー(棒読み)

もう、早速本題。
婚礼道具の目利きについて幾島にセンスの無さを指摘される西郷どん。
ああ可哀想・・・。
と、思ったのですが。
そもそも前提が間違っていないかい?
誰だよ、西郷にこの役目を任せたのは。
風貌からして「そういうキャラ」じゃないだろう!!
これは西郷に目利きを任せた人間が間違ってますよ。
素直に小朝師匠に頼んで京から道具を送ってもらうのが吉だと思うのですが・・・。

場面は変わり、薩摩へ。
尚五郎が江戸へ出立。
見送りに来る大久保達。このシーンから、いかに尚五郎が下々の民に慕われていたかが分かりますね。それにしてもあの野菜・・・。確かに余計な荷物になりそうだ。

それから幾島。
すっかり篤姫の腰巾着キャラに転落したな!!
初登場時は、色々な場面で篤姫と揉めるのかと思っていましたが、今や姫様の露払いに。
今回は嫁入り道具のお下がりを押し付けられた怒りを篤姫に宥められていました。
しかも
「尚五郎に会いたい」
と暴れる姫を止めるときのコントといったら。
カミナリすら鳴りません。
以前の幾島VS篤姫なら、
このように緊迫したシーンになったはず→
それが今や幾島→。篤姫→
時の流れとは恐ろしいものです。

ここで悲報が。
何と硫黄島から手紙・・・、いや失礼。
琉球から報せが!
セクスィー部長が亡くなったとの事。
ちょっと唐突すぎやしませんか。
確かにフラグは立っていたのですが・・・。
小松先生の臨終シーンすら流れないとは。これでも先生はサラリーマンNEOなんだぞ。有り得ない展開で社長になった島耕作とは違うんだ!
端役扱いにも程がありますぞ、NHK!
というわけで男子の血統が途絶えつつある「小松家」。小松家は由緒ある家柄(肝属家も由緒あると思うのですが、そこら辺は見事にスルーされていました)。断絶させるわけにはいかぬと斉彬はある策を講じます。
その策とは、尚五郎に小松家を継がせる事。
つまりは養子縁組。お近さんと結婚するという事。
尚五郎の立場では逆らえるわけも無く、この命令に承知の意志を。

ここで、気になることが一つ。
「お近」役のともさかさんは実年齢で今年29歳。
「お近」がともさかさんと同じ年齢という設定ならば、この歳で独身というのもおかしいと思ってしまったわけで。
気になる、気になるぞ。「お近」の年齢設定
宮崎さんや瑛太さんと同年齢という設定だと不自然だし(ともさか&瑛太だと、どう見ても姉さん女房にしか見えない。もしくは「お近」がバツイチに見える)、ともさかさんの実年齢に合わせたキャラだとしたら、もっと恐ろしい事に。

と、色々考えながら見ていたら、遂に起こった「安政の大地震」
・・・。
・・・。
予想通り、軽く流されました。
高名な学者で西郷とも親交の深かった藤田東湖がこの地震で亡くなっているのですが、その事には全く触れられずに。
尊王家としての西郷は全く描かないつもりですか、このドラマは。
すごいね、このドラマの西郷は幾島に振り回される図体がでかいだけの男に成り下がっています。

一方、尚五郎は地震が起こっていることも、西郷が単なる小物キャラに転落している事も知らずに薩摩へ戻ってきました。
大久保達が同じ場所で、同じ位置で迎えに来ているシーンで思わず吹いてしまいました。
定位置なのか、そこは。
しかも、相当な暇人なのか大久保は。

 

次回、ともさかさんが爆発!
そして、遂に「大奥の主」・稲森さんが登場!
新たなる戦いの火蓋が切って落とされようとしています。


「醒めた炎」を再キャスティング ’2008

2008-04-27 19:05:16 | 歴史ドラマ妄想キャスト

当ブログでは「醒めた炎」という桂小五郎を主役にした小説の妄想キャスティングを2回も垂れ流しています。
そして、今回は3回目のキャスティングをしようとしています。
なんで、同じ題材を3回も?
理由は簡単です。
時代遅れな妄想キャスティングをしているからなんですね。
例えば、前回妄想キャスティングした丹波哲郎さん、北村和夫さんは鬼籍に・・・
そして今や売れっ子のタレントさん達が「こんな端役のオファーを受けるわけがねぇー。非現実的だ」なんて思ったりもしたりするわけで。

この問題というのは実は切実な問題なんですよね。
本当は今まで取り扱った題材、全ての妄想キャスティングをやり直したい衝動に駆られるのですが、そんな時間や体力など毛頭なく。
仕方無しに「醒めた炎」だけはやり直そうと決めた前回。

今年の大河ドラマでは新撰組以来、幕末モノを取り扱っています。
なので、この機会に配役の見直しをしてみようかと思いまして、恥ずかしながら「醒めた炎」第三弾を垂れ流したいと思います。

誰も見てないのに、何でそんなにこだわってるの?
と感想を持たれた方。
そっとしておいて下さい。所詮は自己満足の塊で出来ているブログですから・・・

では、興味がありましたらご覧下さい。


≪木戸(桂)家≫
桂小五郎(木戸孝允):福山雅治
幾松(木戸松子):新垣結衣
和田治子(木戸治子):蒼井優
和田文譲:美木良介
和田静子(文譲の3人目の妻):西田尚美
桂勝三郎:碓井将大
和田昌景(実父):平幹二朗
和田清子(実母):若村麻由美
宍戸富子:田中美里


≪桂の同輩・先輩≫
吉田松陰(吉田寅次郎) :豊川悦司
来原良蔵:内藤剛志
広沢兵助(波多野金吾・広沢真臣):谷原章介
大和国之助:佐々木蔵之介 (甲子殉難十一烈士)
井上壮太郎:石黒賢
赤川淡水:宮内敦士 (長州四参謀・甲子殉難十一烈士)
楫取素彦(松陰の義弟):平賀雅臣
奥平数馬:池田鉄洋
佐々木男也:鈴木浩介
財満新三郎:竹内康博

≪桂の後輩(松下村塾)≫
高杉晋作:松田龍平
久坂玄瑞:成宮寛貴
吉田稔麿:石垣佑磨
入江九一:姜暢雄
   ・
伊藤俊輔(伊藤博文):佐藤隆太
山県狂介(山県有朋):要潤
山田市之丞(山田顕義):水嶋ヒロ
寺島忠三郎:勝地涼
品川弥二郎:田中圭
佐世八十郎(前原一誠):松岡俊介
松浦松洞:草野康太
野村和作(野村靖):阿部薫
杉山松助:丸山智己
時山直八:川岡大次郎

≪桂の後輩(その他)≫
井上聞多(井上馨):柏原崇
太田市之進(御掘耕介):塩谷瞬
三浦梧楼:山本裕典
赤根武人:安居剣一郎
山尾庸三:内田滋
三好軍太郎:冨田翔
白井小助:六角精児
世良修蔵:前川泰之
鳥尾小弥太:細田よしひこ
乃木希典:明石亮太朗
桂太郎:三浦涼介

《長州藩・重要人物》
毛利敬親:近藤正臣
毛利定広:岡本光太郎
福原越後:津嘉山正種 (主席家老)
益田弾正:梅垣義明 (上席家老)
国司信濃:忍成修吾 (上席家老)
宍戸平五郎:平泉成
白石正一郎:篠田三郎
吉川監物:小日向文世
   ・
村田蔵六(大村益次郎):寺尾聰
長井雅楽:鹿賀丈史
玉木文之進:夏八木勲 (松陰の叔父)
内藤作兵衛:江守徹

《長州藩・重要人物 改革派(尊皇攘夷・倒幕派)=正義派》

周布政之助:北大路欣也
来島又兵衛:小林稔侍
山田宇右衛門:山本學 (郡奉行)
浦靱負:藤村俊二
秋良敦之助:藤木孝 
高杉小忠太:笹野高史
乃美織江:ベンガル (京都留守居役)
清水清太郎:瀬戸康史
松島剛蔵:村田雄浩 (甲子殉難十一烈士)
宍戸左馬介:梅野泰靖 (長州四参謀・甲子殉難十一烈士)
竹内正兵衛:三上真一郎 (長州四参謀・甲子殉難十一烈士)
中村九郎:小木茂光 (長州四参謀・甲子殉難十一烈士)
前田孫宇右衛門:大門正明 (甲子殉難十一烈士)
楢崎弥八郎:高田賢一 (甲子殉難十一烈士)
渡辺内蔵太:白川侑二朗 (甲子殉難十一烈士)
毛利登人:時本和也 (甲子殉難十一烈士)
山田亦介 :浜田晃 (甲子殉難十一烈士)

《長州藩・重要人物 保守派(幕府恭順派)=俗論派》
椋梨藤太:山崎努 (家老)
粟屋帯刀:斉藤洋介


《薩摩藩》

大久保利通(大久保一蔵):中井貴一
西郷隆盛(西郷吉之助・大島三右衛門):松平健
中村半次郎(桐野利秋):村上淳
島津久光:石橋蓮司
小松帯刀:鈴木一真
村田新八:光石研
西郷従道:上地雄輔
高崎左太郎:山寺宏一
有村俊斎(海江田信義):石井一孝
大山弥助(大山巌):松尾政寿
黒田了介(黒田清隆):堀江慶
川路利良:保坂尚希

《土佐藩》
坂本龍馬:浅野忠信
   ・
中岡慎太郎:伊藤英明
武市半平太(武市瑞山):渡辺裕之
岡田以蔵:須賀貴匡
望月亀弥太:伊阪達也
   ・
山内容堂:萩原流行
板垣退助:生瀬勝久
後藤象二郎:荒川良々
佐々木高行:田中哲司

《朝廷・公家》

岩倉具視:柄本明
三条実美:阿部サダヲ
   ・
中山忠能:村井国夫
中山忠光:和田聡宏
和宮:綿矢りさ
姉小路公知:脇知弘
中川宮:石田衣良
澤宣嘉:小松和重
三条西季知:佐藤二朗
近衛忠房:芋洗坂係長
二条斉敬:立川三貴

《徳川幕府》
井伊直弼:松方弘樹
   ・
阿部正弘:篠井英介
堀田正睦:堀内正美
安藤信正:斉藤暁
川路聖謨:樋浦勉
長野主膳:片桐竜次
永井尚志:矢島健一
岩瀬忠震:佐々木勝彦
小笠原長行:水木一郎
板倉勝静:冷泉公裕
勝海舟:橋爪功
   ・
徳川慶喜:HYDE
徳川家茂:若葉竜也
伊達宗城:モロ師岡
松平慶永(松平春嶽):榎木孝明
   ・
福沢諭吉:西村雅彦
福地源一郎:小泉孝太郎

《会津藩・新撰組》
近藤勇:高嶋政宏
土方歳三:原田龍二
沖田総司:平岡祐太
斉藤一:ケンドーコバヤシ
永倉新八:柴田ヨクサル
松平容保:利重剛
秋月悌次郎:デビット伊東


《水戸藩》
徳川斉昭:津川雅彦
西丸帯刀:金子修介
美濃部又五郎:宗近晴見
武田耕雲斎:平松慎吾
川辺左治右衛門:塚本高史

《熊本(肥後)藩》
宮部鼎蔵:大杉漣
横井小楠:上田耕一

《佐賀(肥前)藩》
江藤新平:渡部篤郎
大隈重信:中村獅童
副島種臣:勝野洋
大木喬任:東幹久


《女性達》

おうの:香里奈
奥原晴湖:中島美嘉
高杉雅子:眞鍋かをり
吉田寿:栗山千明
中西君尾:岩佐真悠子
お梅(伊藤梅子):加藤ローサ
松本屋たき:櫻井淳子
おりょう:国仲涼子
井筒タツ:本仮屋ユイカ
野村望東尼:加賀まりこ

《江戸・練兵館》
斉藤弥九郎:菅原文太
斉藤灌之助:金子賢
斉藤新太郎:阿部寛
渡辺昇:中村俊太

《その他》

大島友之允:中村雅俊
佐久間象山:武田鉄矢
江川太郎左衛門:竜雷太
紅屋木助:桂三枝
真木和泉:細川俊之
   ・
鳥山新三郎:佐戸井けん太
永鳥三平:松澤一之
中島三郎助:若松武史
手塚律蔵:丹波義隆
金子重輔:嶋大輔
古高俊太郎:湯江健幸
平野国臣:本田博太郎
河田左久馬:白井晃
広戸甚助:石井正則
新島襄:福士誠治
青木周蔵:柳浩太郎


以上です。
例によって、また長くなってしまいました。
もしかしたら、また変更するかもしれません。元気があればの話ですが。


【篤姫レビュー】波乱の花見

2008-04-20 21:02:43 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

篤姫VS斉昭がメインであった今回。

この回で篤姫を際立たせるために斉昭を偏屈で傲慢で厄介なオッサン、というキャラ設定にしてあったのですかね。
「武蔵」「功名が辻」とその他大勢扱いされていた江守さん。
「篤姫」の斉昭役は“江守”キャラが立っていて大変よろしいかと思います。今回の斉昭を見て、やっぱり『海原雄山』役は江守さんが一番だと確信しました。(松平健では傲慢さが足りない)
ここに至っては、もはや史実との検証云々と野暮な事は言いますまい
面白ければ何でもいいです。もう、ついでだから慶喜役は中尾彬に替えて、コンビ出演させてやれよ。

キャラ設定の話でついでにもう一つ。
将軍・家定は自閉症(もしくは自閉症のフリをしている?)という設定にしてあるかと思うのですが、彼は脳性麻痺であったとも聞いたことがあります。その設定は不採用となったみたいですね。まさか家定のキャラ設定は「光とともに…」とか「だいすき!!」あたりを参考にしているのでしょうか。何だか怖いです。

ではようやく本題。
大日本史、もとい「大江守史」の予習をして、江守の待つ花見に臨む姫一行。
とりあえず、江守が自分の位置付けを分かっていた事に爆笑しました。
「結論、ワシは皆から嫌われている」(←要約)
この言葉が江守から聞けるとは。
はい、全く持ってその通りです。
しかも江守がそのセリフを呟いた時に誰も「そんな事ないですよ」とフォローしなかったのも良かったです。
これだけで、今まで見続けてきた甲斐があったというものです。
いともたやすく篤姫支持派に回るのも今までの経緯を考えるとどうかと思いますが、このドラマにおける江守らしくて良かったです。
一見、『傲慢に見えて、実は物分りの良いおじ様』と思われがちですが、琉河は騙されません
今までの江守の言動から判断するに単に『女の子が自分の相手をしてくれて嬉しかった』からだと思います。
その方が江守らしくていいです。
面白かったのですが心配事があります。それは篤姫との出会いによって、江守が「素敵なおじ様キャラ」に転向してしまわないかということ。
そんなキャラは江守には求めていないので、そこのところよろしくお願いします。

天下の副将軍であり、絶大な発言権を持っている江守が篤姫支持派に乗り換えた事により、事は急展開。
煎餅の焼き具合で篤姫が御台所になることが決定。どうやら本寿院も阿部と同じ意見を持っているようです。
この展開だと、本寿院との嫁姑バトルは展開されないのかな?
先にも書きましたが、やっぱり家定のキャラ設定が気になります。どう考えても疾患者のフリをしているとしか思えません。でもフリだとすると、その目的がイマイチ不明です。「病気のフリをしていれば他人は油断して本音を見せる」とか、そんな陳腐な理由だったら困ります。
フリだとするならば、しっかりとした動機が欲しいところです。


次回、篤姫と尚五郎の再会!?
また甘くて苦いママレードな展開に戻りそうです。
またか・・・、と辟易しているところですが、一方で
だけど気になるこんな気持ちは何故?
という思いがあるのも確かなわけで。


【篤姫レビュー】姫、出陣

2008-04-13 20:55:00 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

東儀秀樹さん初登場。
そして長門&涼風ペアが復活した今回。

それにしても涼風さん。
ここ数年、声優と大河ドラマの仕事しかしていないように見受けられるのですが、気のせいでしょうか。何だか彼女のポジションは真矢みきさんに奪われてしまったのではないかと感じてしまう今日この頃。

そういうわけで本題。
今日は姫が「出陣」するお話でした。
事の始まりは斉彬の嫡男が病死した事から。
斉彬自身も病に倒れます。
不謹慎ながら英姫の祈祷シーンはひたすら怪しい暗黒な儀式を行っているようにしか見えません
ここでどさくさに紛れて、大河史上伝説の現人神である「加納随天」(平幹二朗再登場)が出てきたら面白かったのですが。

『薩摩分裂』の二の舞を防ぐ為に篤姫は「出陣」を決意。
相手は、もう「今更何しに出てきた」と琉河を呆れさせた島津斉興&お由羅。
アバンタイトルからして篤姫VS暗闇指令の対決は簡単に予想出来たものの、斉興&お由羅のダークぶりがはるかに予想を超えていて見応えがありました。
やっぱり、こういうサブキャラがいるとドラマが盛り上がりますね。
何と言っても、お由羅様。なんてうそ臭い演技をする人なんだ!
そして暗闇指令もその『嫌み』を極めた演技がもうタマランとです。
そして最後に「私はそのうち御台所になるのですよ~」と篤姫らに告知された時の2人の顔ときたら!
見事なまでのやられっぷりです。
これぞ、勧善懲悪。よくぞ、やってくれたと拍手を送りたいぐらいです。
欲を言うならば。
返す刀で斉昭もバッサリと黙らせて欲しかったです。

その水戸斉昭が、どう考えても幕政の足を引っ張っているとしか思えないシーンがなんとも。
特に斉彬を非難する斉昭なんて初めて見ました
どこまで勘違いなけものみちを突き進む気だ、斉昭よ。NHKよ、まさか江守のキャラありきで勝手な斉昭像を作っているのではあるまいな。

姫と西郷が斉興らと対決した後、斉彬の調子は良くなった様子。
そしてこの後、斉彬は人生最後の大仕事に立ち向かっていきます。

そういえば吉田松蔭の名前が出てきましたが、「徳川慶喜」では大山綱良役の人が松蔭役を演じていましたね。
過去の大河ドラマとの配役比較をしてみると結構面白いものがあります。久々に出てきた大和田伸也さんも「徳川慶喜」では幕府の重役を演じていましたし。


次週、遂に篤姫が江戸城に!
そして、篤姫VS斉昭という夢の対決も実現する様子。
日本語が通じない相手に、どうやって篤姫が戦いに臨むのか大変興味があります。
これは見逃せません!


【篤姫レビュー】父の願い

2008-04-06 20:53:36 | 大河ドラマレビュー《篤姫》

今回は英姫と仲良くなろうといろいろと作戦を考える篤姫と幾島のシーンから始まりました。
英姫という共通の敵(?)が出来、東京砂漠の冷たさをヒシヒシと感じている中、「よそ者」として未だにお客様扱いされて疎外感を味わっている篤姫と幾島の仲が段々と強固なものになっていくのは必然。うむ、リアルな展開だ!!

一方、徳川家では家祥が征夷大将軍の宣下を受け、13代将軍に就任。
それにしても本寿院の高畑さん、いい味出してますなあ。愛息子の為に絵のモデルとなって肩が凝りそうな格好で固まっている姿はグッド!
そして出来た絵が下手くそどころか、人間の姿さえしていなくても微笑ましく許してしまうあたりはもう人格者としか言い様がありません(笑)。真の令嬢とは彼女の事を言うのでありましょう。

中村梅雀、初登場。
なんて歌舞伎クサイ井伊直弼なんだ!あの化粧はなんだ!
江守の吼えキャラに対抗して、直弼は歌舞伎キャラでいくのですか。
まあ、迫力もまずまず。「徳川慶喜」で演じた杉良太郎の迫力がありすぎたので、梅雀さんの直弼には物足りないものを感じるに違いない、と思っていました。が、そんな心配をふっとばすキャラがそこにはありました。
江守VS梅雀。
色物キャラの対決が今後も楽しみです。
まあ、それにしても何気に「毛利元就組」も続々と登場してますね。
草刈正雄、榎木孝明、中村梅雀、高畑淳子。後半には片岡鶴太郎、高橋由美子も登場。そして、「義経組」とは兼任だけれども松坂慶子さんもそうですし。
後は渡部篤郎、上川隆也、原田芳雄、細川俊之、東ちづる、宮本信子も登場してくれれば完璧なんですけどねえ。そこまで望むのは贅沢というものでしょうか。

物語は進み。
井伊らの決断により、日米和親条約が締結。
島津斉彬は幕府の要請を受けて江戸へ上ります。
ちょっと待て。展開が早すぎないか!
開国か、攘夷か、という政治的場面が斉昭と井伊のコントだけ、というのは物足りない気がしますが。
でも、今年の大河ドラマの目的を考えると、こういう場面は抑え過ぎるぐらいでちょうどいいのかな。「お由羅騒動」ですら、すっ飛ばしたぐらいですし。

で、江戸屋敷にて斉彬と対面した篤姫。
ここで、父の死を聞かされます。
島津忠剛、享年49。
篤姫への遺言は唯一つ。江戸でひたむきに頑張る娘に余計な心配をかけさせたくないため自分の死は隠して欲しいとの事。
身罷る前日の「於一はわしの子じゃ」というセリフが印象的。忠剛らしく静かに、しかしながら子への強い愛情をしっかりと感じさせてくれた最期でした。
島津忠剛は長塚京三さんのキャラが活かされた役だったと思います。
10年以上前の大河ドラマ「炎立つ」での小物感溢れるヘタレ頼朝の演技も面白くて良かったのですが、やはり長塚さんは包容力のある父親役が似合います。
こうして薩摩編からレギュラー出演してきた人物がまた一人退場。寂しいものがあります。

 

次回、暗闇指令こと長門裕之が再登場。
斉興よ、また何かやらかす気ですか・・・。