必然的なヒストリー

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海野つなみ「後宮」~とはずがたり~をキャスティング

2008-09-24 21:45:58 | 歴史ドラマ妄想キャスト

今回は海野つなみ先生の「後宮」を妄想キャスティングしてみました。

後宮海野解釈版とはずがたり」です。内容は作者の大胆な解釈と史実との整合性(おそらく増鏡と突き合わせを行っている)、また原作とエピソードの順番を替える事によって生まれる物語の緩急さで満ち溢れています。そして不気味な変態が数多く登場する原作の異様さを大胆にも哀愁漂う恋焦がれる仕様に仕立てたのもお見事としか言い様がありません。
というわけで、これは妄想キャスティングせざるを得ない、思い立った次第で。

それから何と言っても海野先生の絵のタッチ!
もし「後宮」を桜沢エリカ・山本直樹・おかざき真里が描いていたら生々しくなっていしまうシーンも、海野先生の手に掛かれば、あら不思議。
ちっともイヤらしくないのです!
これは「とはずがたり」を語る上では快挙です。お子様の情操教育に是非とも、この「後宮」をお使いになられることをお勧めします。

では、興味のある方もない方もどうぞ。

≪登場人物≫
二条【吾子】(1258~?):香里奈 〈母・大納言典侍と二役〉
西園寺実兼【雪の曙】(1249~1322):玉木宏
   *
後深草院(1243~1304):谷原章介
性助法親王【有明の月】(1247~1282):堺雅人
鷹司兼平【近衛大殿】(1228~1294):西岡徳馬
   *
久我雅忠<二条の父>(1228~1272):小日向文世
四条隆顕<二条の叔父>(1243~?):筒井道隆
桂<二条に仕える・後宮オリジナル人物>(1256~?):吉瀬美智子
さくや<二条に仕える・後宮オリジナル人物>(1262~?):大後寿々花
   *
西園寺実氏(1194~1269):清水綋治
御匣殿・三条房子?<後深草院・女房>(?~1272):伊藤裕子
西の御方<後深草院・女房>(?~?):佐伯日菜子
別当殿<後深草院・女房>(?~?):国分佐智子
真願房(?~?):三條美紀
久我雅顕(?~?):池田鉄洋
中納言美濃<公子付女房>(?~?):宮路雅子
真清水(?~?):久保田磨希
北条時輔(六波羅北方探題)(1248~1272):KEIGO(ELOW)
赤橋義宗(六波羅南方探題)(1253~1277):半田健人
藤原仲光(?~?):IKKOさん
藤原仲綱(?~?):片桐竜次
中院通頼(1241~1312):岸本祐二
二条師忠(傅の大臣)(1254~1341):忍成修吾
隆遍僧正(?~?):篠井英介
小栗丸<後宮オリジナル人物>(1263~?):前田公輝
中御門経任(1233~1297):森田順平
四条隆良(?~1296):佐伯俊
西園寺公衡(1264~1315):石田卓也
伏見帝(1267~1324):小林三起(子役)→濱田岳
西園寺鏱子(1271~1342):大政絢
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   *
亀山院<後深草院の弟>(1249~1305):松岡充
東の御方・洞院愔子<後深草院・女房>(1246~1329):酒井美紀
遊義門院<後深草院・皇女>(1270~1307):福原遥(子役)→戸田恵梨香
伊予殿(?~?):渡辺えり
扇の女(?~?):能瀬あんな
宗尊親王(1242~1274):吹越満
平頼綱(?~1294):寺島進
後宇多帝(1265~1317):清水優哉(子役)→市原隼人
北畠(万里小路)師親(1241~1315):田辺誠一
楊梅兼行(1254~?):水嶋ヒロ
洞院実雄(1219~1273):細川俊之
堀川基具(1232~1397):伊武雅刀
   *
子内親王(前斎宮)(1249~1284):仲間由紀恵(特別出演)
今参り(?~?):松阪慶子(特別出演)
飯沼資宗(1267~1293):桜井翔(特別出演)
北山准后(1196~1302):森光子(特別出演)
四条隆親(1202~1279):仲代達矢(特別出演)
   *
   *
後嵯峨法皇<後深草・亀山の父>(1220~1272):緒形拳
北条時宗(1251~1284):内野聖陽
京極殿<二条の叔母>(?~?):池上季実子
二条資季(1207~1289):伊東四朗
三条の尼上(?~?):草笛光子
東二条院<後深草院・中宮>(1232~1304):黒木瞳
大宮院<後深草・亀山の生母>(1225~1292):浅丘ルリ子


どうでしょうか。
主役は海野先生の画には合いませんが、香里奈さんをキャスティング。
相手役である二条と相思相愛でありながら、遂には結婚する事が出来なかった有能政治家・実兼役には玉木さんを持ってきました。
二条と関係を持ってしまう3人、サド後深草院には谷原さん、粘着法親王に堺さん、変態大臣には西岡さんをそれぞれキャスティング。
そして後深草と対立し南北朝分裂契機のキーパーソン弟帝・亀山には松岡さんを、両帝の母に浅丘ルリ子さんを脇として当てました。浅丘さんの起用は緒形拳さんよりも格上扱いされそうな女優という理由で選びました。
特に堺さんは見物です。あの爽やかで飄々としたイメージをどこまで崩せるかが期待大です。谷原さんはそのまま地で演技していただければOKでしょう。

物語の内容が内容なだけに作者・二条はかなりぼやかしています。今回、久々に登場人物に生没年を入れましたが、理由は時代の流れを掴んで、なるべく実年齢に沿ったキャスティングを行う為です。

というわけで海野先生に見習って長い長い後書きを書いてみました。
個人的に海野先生には「回転銀河」が一段落着いたら、次は「平家物語」に挑戦していただきたいところです。


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