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琉球弧の島々を飛ぶ (30) - 石西礁湖

2009-09-02 | 沖縄
石西礁湖とは、石垣島と西表島の間に広がる、日本最大のサンゴ礁。
石垣島の「石」と西表島の「西」という文字を取って名づけられた。
 
沖縄の他の海域の多くのサンゴ礁が島の周りを取り囲むように発達し、その幅はせいぜい数百メートルから数キロほどなのに対し、この石西礁湖は東西約30km、南北約20kmの広大な面積を有し、その中に竹富島、小浜島、黒島、新城島が点在している。世界最大のサンゴ礁として有名なオーストラリアのグレートバリアリーフ(『大堡礁』)の小型版といった地形で、『準堡礁』と呼ばれる。

400種を超える造礁サンゴが分布し、沖縄本島等へのサンゴ幼生の供給源としても重要な役割を果たしている。
1972年に西表国立公園に指定され、1977年には“タキドングチ(竹富島周辺)”、“シモビシ(竹富島周辺)”、“キャングチ(黒島周辺)”、“マイビシ(新城島周辺)”の4地区が海中公園地区に指定されている。

石西礁湖は重要な観光資源として利用されている一方で、オニヒトデの大発生や高水温による白化現象、陸からの赤土の流出や浚渫による海水の濁りなど、さまざまな要因によって大きな危機に瀕している。