Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

“Te Papa” の空を飛ぶ (25) - Christchurch

2010-10-31 | 海外

このサザンアルプスから湧き出る純度の高い水とカンタベリー平野で育ったモルトを使って造られるビールが、“CD”というロゴで有名な、カンタベリー・ドラフト(Canterbury Draught)である。

ニュージーランドといえば、“スタインラガー(Steinlager)”が国産ビールの中で最も有名なブランドビールだが、ニュージーランド国内には、約60の醸造所とブリュー・パブがあり、200種を超える地ビールが存在する。

クライストチャーチの地ビール、“カンタベリー・ドラフト”は、1854年から、伝統的な製造方法により造られている南島、カンタベリー地方を代表するビール。
モルト100%、アルコール度は4度と少し低く苦味が少ないので飲みやすい!北島では入手できないそうだ。

このビールを生み出すカンタベリービール工場は、市の中心部、ハグレー公園のそばにある。ビールのラベルと同じ赤と黒のシンボルカラーが目を引く工場は、市内で最も古い建物としても有名である。



“Te Papa” の空を飛ぶ (24) - Christchurch

2010-10-30 | 海外


先日、9月4日早朝、クライストチャーチを襲った大地震は、ニュージーランドの歴史に残る大きなもので、これほどの大規模なものは80年ぶりだといわれる。
幸いなことに、地震による死者は出ていないということで、クライストチャーチの一刻も早い復興を願うばかりだ。
市内は、水道管の破裂により、水の供給が止められたり、制限されている箇所が多くあるそうだ。


ところで、ニュージーランドは、水道水がそのまま飲める水のきれいな国である。
そして、「クライストチャーチの水」といえば、ニュージーランドの中でも美味しい水として知られているのだ。

クライストチャーチの水道水の源は、サザンアルプスにさかのぼる。
雨がサザンアルプスに降ると、その水はワイマカリリ川に集められ、カンタベリー平野へと流れ込む。そして、地下へ染み込む過程で、小石や砂のフィルターにかけられ、バクテリアや不純物などは除去されていく。
クライストチャーチ周辺には約50カ所のポンプステーションがあり、そこで不純物が取り除かれた地下水が汲み上げられ、水道へ直接届けられるというシステムになっている。

その間、薬品などの添加物は一切加えられないので、正真正銘の「天然水」が水道から飲めるというわけだ。



“Te Papa” の空を飛ぶ (23) - Christchurch

2010-10-28 | 海外


ニュージーランドでの、車の運転は、日本と同じ左側通行。
車は、右ハンドルである。日本製の車がたいへん多く、道路だけを見ていると、まるで日本にいるような気がする。市街地を除き、ほとんど渋滞がないので、快適に運転することができる。

また、街の中心部以外、ほとんど信号機がない。 クライストチャーチの街中でさえ、‘赤信号’で何度も停車させられた記憶があまりない。

交差点は“ラウンドアバウト”が一般的である。
ラウンドアバウトとは、中央に円い島状のスペースをもった交差点で、日本のロータリーに似ている。全ての車はロータリー部へ左に向けて進入し、時計回り(右回り)で走る。ラウンドアバウト内を走行している車が優先される。

ラウンドアバウト以外の交差点での左折は、対向車の右折の方が優先される。これは日本とは逆であり、左折車は、交差点手前で止まらなければならない。

優先道路に合流する手前には‘Give Way’のサインがある。「道を譲れ」の意味で、合流先の道路が優先であることを示す。路面には白い停止線が引かれているが、安全が確認できれば、そのまま進入していい。ラウンドアバウト進入時にもこのルールが適用される。
信号機はないので、慣れてしまうと極めて合理的な交差点であることが実感できる。


ニュージーランドの郊外を走行していると、牧草地などで、羊、牛などの家畜が道路を横断している場面に遭遇することがある。原則として家畜が優先で、家畜が道路を横断している場合は、クラクションを鳴らしたりせず、通行が終わるまで待たなければならない。また、対向から家畜が進行している場合は、車を左側に寄せ、家畜が通過するまで待つことになる。




“Te Papa” の空を飛ぶ (22) - Christchurch

2010-10-27 | 海外



クライストチャーチは、ニュージーランド南島中部、カンタベリー平野の東端に位置し、北には北カンタベリー最大の川であるワイマカリリ川が流れる。東側は太平洋に接する。

人口は、38万人。ニュージーランド内で2番目、南島では最大。

クライストチャーチという名は、1848年に設立された移民団組織カンタベリー協会を率いたアイルランド出身の政治家ジョン・ロバート・ゴドリーの出身校であるイギリスオックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジに由来する。1848年3月27日に開かれたカンタベリー協会初会合にて承認され市名として採用された。

1856年7月31日に英国国王の勅許状によりクライストチャーチは、ニュージーランドで最も古い市として誕生する。
イングランド人建築家のベンジャミン・マウントフォート設計によるネオ・ゴシック建築の建物が市内中心部に建造される。

緑溢れる街並みは“イングランド以外で最もイングランドらしい街”と称される。市内には740を超える公園が設置され緑豊かな街並から「ガーデンシティ(庭の街)」とも呼ばれる。



私が、クライストチャーチから帰国した、なんと1週間後の9月4日、この街を、マグニチュード7の地震が襲った。






Christchurch lies in Canterbury, near the centre of the east coast of the South Island, east of the Canterbury Plains. To the north the city is bounded by the braided Waimakariri River.
Christchurch is the largest city in the South Island of New Zealand, and the country's second-largest urban area.

The city was named by the Canterbury Association, which settled the surrounding province of Canterbury. The name of Christchurch was agreed on at the first meeting of the association on 27 March 1848. It was suggested by John Robert Godley, who had attended Christ Church, Oxford. Christchurch became a city by Royal Charter on 31 July 1856, making it officially the oldest established city in New Zealand.
Many of the city's Gothic Revival buildings by architect Benjamin Mountfort date from this period.

The river that flows through the centre of the city was named Avon at the request of the pioneering Deans brothers to commemorate the Scottish Avon.



On 4 September 2010, just a week after I left the city, a major 7.1 magnitude earthquake struck Christchurch at 4:35 am local time!









“Te Papa” の空を飛ぶ (21) - Christchurch

2010-10-23 | 海外


さて、あのオペラ界の大御所、キリ・テ・カナワとともに、日本で最もお馴染みのニュージーランド出身のアーティストといえば、やはり、「ヘイリー」であろう。

ヘイリー(ヘイリー・ウェステンラ)は、1987年、クライストチャーチに生まれた。
彼女の才能を見出した小学校の音楽教師に薦められ、6歳からバイオリンを始めた。11歳の頃には、すでに40ものミュージカルの舞台に出演、2000年に作ったデモ・アルバムが注目され、僅か13才で、ユニバーサル・ミュージック・ニュージーランドと契約するに至る。

デビュー作『Hayley Westenra』は、ニュージーランドのポップ・チャートで4週連続1位に輝き、世界的テノール歌手ラッセル・ワトソンとの共演を経て、遂に世界的に有名なクラシックレーベルのデッカ・レコード(イギリス)と契約を果たした。デッカは、故ルチアーノ・パバロッティ、アンドレア・ボチェッリ、ラッセル・ワトソンそしてあの ‘デイム’キリ・テ・カナワも所属した名門レーベルである!


2003年、世界デビュー作となった『ピュア』は、ビートルズのプロデューサーの息子、ジャイルス・マーティンがプロデュース。クラシックの楽曲やポップス、マオリの伝承歌のほかにジョージ・マーティンの書き下ろし曲などを収録したこのアルバムはイギリスのクラシック・チャートでトップ、総合チャートで7位になり、国際的な累計売上は200万枚に達した。

日本では、2003年フジテレビ開局45周年記念ドラマ「白い巨塔」(唐沢寿明、江口洋介主演)の主題歌に、
『アメイジング・グレイス』(Amazing Grace)が起用されたことで広くその名を知られるようになった。

オペラのソプラノを基本としながらも、祖父母から受け継いだケルト音楽が反映された透明感に溢れた歌声を響かせている。



I suppose the most popular New Zealand singer for Japanese is Hayley Westenra.

Hayley has been known among Japanese since her ‘Amazing Grace’ was used as the ending song for the Japanese drama series ‘Shiroi Kyoto’(2003-2004 version).

Hayley Westenra was born on April 10, 1987, in Christchurch, New Zealand.
Hayley began her musical career at the early age of six when she starred in her school's Christmas play and impressed audiences with her singing part.
After taking music lessons, she performed in more than 40 stage productions by the time she was 11.
She made her professional recording studio debut at age 13 with Walking in the Air, an independently produced demo made for family and friends. At the age of 14 she made a self-titled collection, ‘Hayley Westenra’ (2001), that took her country by storm.

Although her albums were quite successful in New Zealand, she was unknown worldwide until she landed a contract with Decca Records and recorded ‘Pure’ a CD of classical, light pop and traditional Maori songs.
She achieved international stardom at age 16 and her international debut album Pure became No. 1 classical hit in such countries as the UK, Australia and Hong Kong.
Poised, angelic and characterised by its breath-taking natural beauty, Hayley's voice won the hearts of millions.



“Te Papa” の空を飛ぶ (20) - Christchurch

2010-10-19 | 海外

ラグビーファンでなくても、“CCC”(実は3羽並んだ“キウィ”---ニュージーランド国鳥)のロゴマークは、ご存知のことだろう。

そう、「カンタベリー・オブ・ニュージーランド」のブランド名で知られるカンタベリー・インターナショナル社のロゴマークである。

社のラグビー・ジャージ(ユニフォーム)は特に有名で、世界各国のラグビー協会、クラブチームが公式ユニフォームに採用している。最近は、日本でも、カジュアルウェアやスポーツグッズなど幅広く販売している。



その歴史は、1880年代に、セーラ&アルフレッド・ラドキン夫妻が、毛織物工房をクライストチャーチの自宅に設立することから始まる。
当初は、靴下とカーディガン、その後、下着の製造を手がけた。
しかし、十分な紡績糸が見つからず、アルフレッドは、南カンタベリーのアッシュバートンに住む、ジョン・レーンとプリングル・ウォーカーの毛糸工場に糸の供給を求めた。

2つの組織は急成長を果たし、1904年に両組織は統合し、“レーン・ウォーカー・ラドキン社(LWR社)”が誕生した。

LWR社はその後、水着、ラグビー・ジャージなどのスポーツ衣料品の製造・販売を始め、第1次・第2次世界大戦中は軍服の製造も手がけた。

1960年代には、ヨーロッパ、北米へ輸出を始め、以降、100年以上の歴史を誇る老舗のラグビー・ブランドとなったのである。




“Te Papa” の空を飛ぶ (19) - Canterbury Plains

2010-10-17 | 海外



カンタベリー平野では、フェーン現象による高温の突風が吹く。
地元の人たちはこの風のことを“ノーウエスター(Nor'wester)”と呼んでいる。

サザン・アルプスから吹き下ろす、北西からの乾燥した高温の強風で、森林の木を根こそぎ倒たり、農作物や耕地に被害を与えてきた。また、この風によって、大地が乾燥することから、カンタベリー平野では多くの灌漑施設が必要とされてきた。

一年を通して吹くが、特に春に集中する。寒冷前線が南島を通過する直前に吹くといわれる。





Canterbury northwester is a strong northwest foehn wind descending the New Zealand Southern Alps onto the Canterbury Plains.

The nor'wester (as it is called locally) is responsible for strong, warm, gusty winds that can damage crops, cause uprooting of trees in forests, damage buildings and other structures, and cause soil loss.

Its drying action increases the need for irrigation on the Canterbury Plains. It can occur throughout the year but has highest frequency in spring. It generally occurs immediately prior to the passage of a cold front over the South Island.

It is responsible for the highest recorded air temperature in New Zealand (42.4°C at Rangiora on the Canterbury Plains, 7 February 1973).


“Te Papa” の空を飛ぶ (18) - Canterbury Plains

2010-10-16 | 海外


偏西風の影響を強く受けるため、ニュージーランド南島、サザン・アルプスの西側斜面は、年間降水量10,000mmを越す。一方、風下側となる山脈東側の盆地や海岸の平野では年降水量600mm以下(東京は1500mm)で乾燥した草原が広がる。

そのため東岸のカンタベリー平野では、潅漑用の水路や、巨大なスプリンクラーが随所に見られる。





The southern alps give Canterbury a climate of greater extremes than most other parts of New Zealand.
Of the country’s main cities, Christchurch has the least rainfall and the greatest range of temperatures.

The mountains lie at an angle to the prevailing westerly air flow. These westerlies lose their moisture when they rise to cross the alps. On the eastern ranges and the plains, rainfall is much less.
Rainfall on the plains comes from the south and east, when depressions off the east coast push southerly flows over Canterbury.

Christchurch has an average annual rainfall of 648 mm (roughly half that of Auckland and Wellington).



“Te Papa” の空を飛ぶ (17) - Canterbury Plains

2010-10-14 | 海外

カンタベリー平野は、ニュージーランド南島、サザンアルプスの山並みと太平洋との間に広がる。

ワイマカリリ川、ラカイア川、セルウィン川、ランギタタ川の大河から運ばれた土砂が堆積した扇状地で、その広さはニュージーランドの平野部分の43%を占めるという。

牧畜、そして小麦、大麦栽培の混合農場地域となっており、小麦の全国収穫量の6割、大麦では8割を産するニュージーランドの穀倉地帯である。



かつて、一帯は森林で覆われていたが、ポリネシアからの移住民によって、悉く焼き払われた。
ヨーロッパ人の入植は、1864年に始まり、荒地を開墾し、樹木や牧草を植えて今日の緑豊かな平野に変貌した。





The Canterbury Plains lie between the Southern Alps and the Pacific Ocean.

They are formed from the alluvial shingle fans of several large rivers - the Waimakariri, Raikaia, Selwyn and Rangitata.

The area produces more than 80% of New Zealand's grains, crops and seeds.

Once the Canterbury Plains were largely covered by forest, although there were probably a few areas of open grassland. Burning by the earliest Polynesian settlers destroyed nearly all the forest, apart from a few small remnants. When European settlers arrived in the 19th century, they burnt the remaining forest and established vast wheat fields and the area became known as the granary of New Zealand.



“Te Papa” の空を飛ぶ (16) - Canterbury Plains

2010-10-11 | 海外

酪農王国、ニュージーランドは人口430万人に対して、羊が4千万頭、牛が1千万頭、あらためてその多さに驚く。

さて、近年問題となっているのが地球温暖化だ。

ニュージーランドで排出される「温室効果ガス」の半分以上が家畜によるものであるという。

家畜から排出される、「げっぷ」や「おなら」に含まれるメタンガスや亜酸化窒素の量が莫大な量なのだ。
日本をはじめ、工業国では温室効果ガスといえば二酸化炭素だが、メタンガスの温室効果は二酸化炭素の23倍、亜酸化窒素では310倍にもなる。
そのため、ニュージーランドで飼育されている家畜が排出する、これらのガスを、どう抑制するか。それが今、ニュージーランド政府の悩みの種となっている。

2003年、ニュージーランド政府は地球温暖化防止対策として、家畜の「げっぷ」や「おなら」に含まれる温室効果ガスの排出削減の研究費に充てるため、羊や牛の飼育数に応じて畜産農家に課税する新税導入の方針を明らかにした。
羊一頭につき9NZセント(約6円)、牛1頭当たり72NZセント(約50円)。標準畜産農家の負担は年300NZドル(約2万1000円)になるという。


当然のように、これに酪農家たちは憤慨した。全国の酪農家が首都ウェリントンに集結し牛とともにデモ行進したり、トラクターに乗って議事堂に向かったりと。最終的には64,000人を超える署名が集まり、法案は否決されたそうだ。

課税には失敗したものの、ニュージーランド政府は地球温暖化防止に積極的な対応を行っている。
2003年時点で約800万NZドル(約6億円)をつぎ込み、家畜から排出される温室効果ガスを減らすための研究を行っている。日本との共同研究も行われているそうである。





New Zealand is among one of the top ten greenhouse gas emissions in the world, but nothing due from fossil energy consumption from the manufacturing sector.

The estimated resident population of New Zealand reached 4.3million people.
On the other hand, there were 40 million estimated resident sheep.
This gives the sheep-person ratio of New Zealand at 10:1.

So what has this ratio got to do with the greenhouse gas emissions?
The trouble arises because of these ruminant animals.

It has to do with these ruminant animals having multiple stomachs!
That means a longer stay of food contents within the stomach, resulting in anaerobic digestion which produces methane. The 10:1 ratio thus means much more emissions of methane.


In 2003 the government proposed introducing a tax on all livestock for their methane emissions. Misleadingly labeled the ‘fart tax’ (the ‘burp tax’ would have been more accurate), it was vehemently opposed by the farming industry and was subsequently withdrawn.





“Te Papa” の空を飛ぶ (15) - Canterbury Plains

2010-10-09 | 海外


ニュージーランドは、当初,南島でのメリノ種飼育が活発で、羊毛中心の輸出国であった。
しかし1882年に冷凍技術が開発されると肉の輸出が急激に伸びた。羊の品種もメリノ種から毛肉兼用のロムニー種にかわっていった(ロムニー種の毛は太くて粗であるので、高級品にはメリノ種の毛が今でも人気がある)。

ロムニー種は、英国ケント州のロムニーの沼沢地方の原産で、この名がついている。
ニュージーランドで飼育されている羊の約45%がこの羊種。
カーペット用羊毛として、このニュージーランド・ロムニーは極めて著名で、ニュージーランドの代表的羊種となっている。


羊はまた、成長段階により、ラム(生後4ケ月以内)、ホゲット(4~16ケ月以内)、マトン(生後2年以上)などと区別される。
ラムはマトンよりも柔らかく、マトンはラムよりも風味豊かな味わいがあると言われる。




Sheep farming established itself in the 1850s and for several decades wool accounted for over a third of New Zealand's exports.

Following the first export shipment of frozen meat in 1882, sheep meat became a significant source of revenue as New Zealand forged a role as Britain's farmyard.

Over half of New Zealand's sheep are Romney, an English breed valued because it is a dual purpose animal capable of producing wool and meat of good quality. It has also shown its ability to manage the many varied climates of New Zealand.



Lamb, hogget, and mutton are the meat of domestic sheep. The meat of an animal in its first year is lamb; that of an older sheep is hogget and later mutton.

Lamb is generally more tender than older sheep and Hogget and mutton have a stronger flavor than lamb because they contain a higher concentration of species-characteristic fatty acids.










“Te Papa” の空を飛ぶ (14) - Canterbury Plains

2010-10-07 | 海外


“ニュージーランド”といえば、まず、最初に思い浮かぶのが、羊。


ニュージーランドは、国全体で、約4,000万頭の羊が飼われているといわれる。
特に、南島のクライストチャーチを中心とする、カンタベリー平野一帯では、此処彼処で、牧草を食む羊の群れを上空から眺めることができた。

ニュージーランドの人口が400万人強なので、人間の10倍の羊がいることになる。
文字通り「羊の国」である。


羊を最初にニュージーランドに持込んだのが、イギリスの探検家キャプテン・ジェームズ・クックであったと言われる。
1769年、船で持ち込まれたが、ニュージーランドの環境に適応できずに、生き残ることができなかった。
その後、丈夫なメリノ種がオーストラリアで定着し、ニュージーランドに羊の群れが上陸したのは1834年のことであった。

19世紀半ばから羊の数が急激に増え、羊毛産業はニュージーランドの基幹産業の一つになった。





The first sheep were landed in New Zealand by Captain James Cook.

They only survived a few days, but represented the start of New Zealand's long association with sheep.

New Zealand has about 10 times as many sheep as people (approximately 40 million sheep in the land - although possibly less than this figure by now).

Sheep farming has played an important part in New Zealand's economic history and sheep are now one of the symbols of New Zealand for many tourists.


The Canterbury region's plains in particular are suitable for extensive sheep farming, so we can see a lot of sheep eating grasses every farmland in this region.