Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

蝦夷富士、羊蹄山

2008-06-29 | 北海道
太平洋上空から、はるかに羊蹄山とニセコ連山を眺める。羊蹄山(1898m)は富士山とそっくりの典型的なコニーデ型成層火山の独立峰である。正式名「後方羊蹄山(しりべしやま)」またはそのシルエットの美しさから「蝦夷富士」とも呼ばれる。アイヌ名はマッカリヌプリである。

中島浮かぶ湖 - 洞爺湖

2008-06-28 | 北海道
洞爺湖は、周囲約40km、日本で3番目に大きいカルデラ湖である。10万年前、大量の火砕流が噴出し、その後できた窪地に水がたまって生まれた。周囲には有珠山や昭和新山などの活火山がある。北海道洞爺湖サミットが7月に開催され、主要8カ国の首脳が地球温暖化対策をはじめとする諸課題が話し合われる。アイヌ語で「湖の岸」を意味する「トー・ヤ」から名付けられた。

真円形の湖 - 倶多楽湖

2008-06-25 | 北海道
倶多楽(クッタラ)湖は周囲8km、湖面高257m、深さ145mのコンパスで描いたような真円形の神秘的なカルデラ湖である。流入・流出する川がなく、水質はきわめて良い。透明度は、摩周湖に次いで2位とされる。麓の登別温泉は言うまでもなく倶多楽火山の賜物。名前はアイヌ語のクッタルシ「いたどりの多い所」に由来する。

平和の祈り - 摩文仁の丘

2008-06-23 | 沖縄
沖縄戦最後の激戦地となった沖縄本島南部、摩文仁(まぶに)の丘一帯を上空から眺める。63年前の今日、6月23日、最高司令官牛島満がこの地で自決。日本軍の組織的戦闘が終結した節目として「沖縄・慰霊の日」が制定された。平和祈念公園内には、平和の礎、平和祈念資料館、平和祈念堂や1府30県の慰霊塔がある。


ハヤブサ翔ぶ断崖、地球(チキウ)岬

2008-06-20 | 北海道
噴火湾に室蘭港を囲むように伸びる絵鞆半島。その南端部を占める「地球岬」の周辺には断崖が10数kmにわたって続く。今から1千万年ほど前の火山活動で誕生した。溶岩と火山灰の地層が複雑に入り組んで変化に富んだ海岸線を作っている。名前はアイヌ語で断崖を意味する「チケプ」に由来する。「地球」は当て字。

霊峰 恵山(えさん)

2008-06-19 | 北海道
北海道の渡島半島最南部に位置する恵山は、約1万年前に起こった大爆発の繰り返しによって誕生した標高618mの二重式火山。ツツジの山としても有名である。恵山と海を隔てて向かい合う、イタコの口寄せで有名な「下北恐山」とは荒々しい山肌の姿、形、霊峰としての歩みも似ていることから姉妹霊場として知られている。

世界三大夜景の街 - 函館

2008-06-18 | 北海道
1859年、横浜、長崎とともに日本で初めての貿易港として海外に門戸を開いた。1873年、青森と北海道を結ぶ青函定期航路を開始し、1988年、青函トンネル開通とともに廃止となった。函館山(334m)は、1900年に津軽要塞となり終戦まで軍の管理下にあった。頂上からの夜景は香港、ナポリと並んで世界三大夜景と絶賛される。

本州最北端の岬 - 大間崎

2008-06-16 | 東北
大間崎は、青森県下北半島北端で津軽海峡に面する位置にあり、本州最北端の岬である。対岸の北海道の汐首岬との間は僅か18km足らずで、本州・北海道間の最短地点でもある。晴れた日は函館山から恵山岬にかけての北海道の海岸が目前に広がる。潮流の速い地域であり、マグロの一本釣りの名所として知られる。

イタコの声響く霊場 - 恐山(おそれざん)

2008-06-16 | 東北
恐山は下北半島の中央部に位置し、標高828mの大尽山をはじめ蓮華八葉と呼ばれる山々と山間の盆地の総称で中央にはコバルトブルーの水をたたえた周囲10kmほどのカルデラ湖、宇曽利山湖がひっそりと佇む。湖の北岸の一角に地底から硫気が噴出する地獄が展開しており、死者の霊を呼び出すイタコの「口寄せ」が行われている。

高層湿原と樹氷の山 - 八甲田山

2008-06-15 | 東北
奥羽山脈の北端にある八甲田山は標高1500m前後の火山群の総称で、名の由来は、八つ(たくさん)の甲(かぶと)状の山に「神(こう)の田」と呼ばれる高層湿原が点在することにちなむという。最高峰は大岳(1,585m)。八甲田山の山懐には、酸ケ湯温泉や蔦温泉などの数多くのいで湯が湯煙を上げている。

東北の天の橋立 - 十三湖

2008-06-14 | 東北
南を白神山地、北は津軽山地にはさまれた津軽平野の北端にひっそりと佇む潟湖。日本海と湖を隔てる砂州に十三の集落があったことが、十三湖の名称の由来とされている。岩木川が日本海に注ぐところを砂州にさえぎられてできた汽水湖である。中世、開口部にある十三湊が日本海貿易の拠点として栄えた。


クマゲラの棲むブナの山 - 白神山地

2008-06-12 | 東北
青森県と秋田県にまたがる白神山地は、ブナに包まれた小さな峰が幾重にも重なる広大な山地である。その一角に白神岳(1,235m)がある。白神山地には人間活動の影響をほとんど受けていない源流域が集中し、世界最大規模といわれるブナの原生林がほぼ原始の姿で残されている。1993年、屋久島と共に世界自然遺産に登録された。

アスピ-テ火山台地 - 八幡平

2008-06-11 | 東北
田沢湖を過ぎるとすぐ搭乗機は八幡平(はちまんたい)上空にさしかかる。岩手県、秋田県にほぼ等面積で広がる高原状の火山台地である。広い高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小さなピークがそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在する。最高地点の標高は1613m。東西の山々を縫って「アスピーテライン」が走る。

辰子姫伝説の湖 - 田沢湖

2008-06-10 | 東北
田沢湖は秋田県の中部に位置し最大深度423.4mで日本で最も深い湖。この深さゆえに真冬でも湖面が凍ることはない。瑠璃色の湖面は美しく、かつては田沢湖の固有種「国鱒」が生息していた。透明度も全国2位を誇っていたが、昭和に入り、温泉やダム開発により上流の玉川の強酸性水が流入し水質が悪化、「国鱒」は絶滅した。

秀峰 鳥海山

2008-06-09 | 東北
秋田・山形の県境にあり、コニーデ式火山の独立峰である鳥海山は標高2,236m、燧ケ岳に次いで東北第2の標高を誇っている。穏やかな裾野を日本海に落とし、周囲120kmにも及ぶ美しいシルエットから、「出羽富士」の別名がある。春から夏にかけて、200種以上が可憐な花を咲かせる高山植物の宝庫であり山岳信仰の対象として古くから崇敬を集めた霊山でもある。