Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

Cafe belvedere - (44)

2015-05-11 | Cafe 


東山魁夷(1908 - 1999年 本名は東山新吉)は、いうまでもなく、わが国を代表する日本画の巨匠であり、皇居新宮殿の壁画や奈良唐招提寺御影堂の障壁画などで有名である。

魁夷は横浜市で生まれるが、祖父・新吉が塩飽諸島の櫃石(ひついし)島の出身であったことから、しばしばこの地を訪れている。

祖父と同じ新吉と名付けられた魁夷は、祖先が暮らした櫃石島や塩飽諸島に特別な思いを抱いていたと思われ、瀬戸大橋のライトグレーの色は、「海と溶け合う柔らかい色を」との魁夷の提案で決まったというエピソードもある。


櫃石島生まれの魁夷の祖父は、幕末のころ江戸に出て、榎本武揚率いる幕府の海軍に身を投じた後、海運業で財をなす。 魁夷が生まれた明治41(1908)年にはすでに亡くなっていたが、魁夷は、祖父を通して、瀬戸内海の風土への愛着を育んでいった。










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