怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

アブラを入れ忘れたマフィンはおいしい

2016年10月10日 | カテゴリー分けするのに飽き
マフィンを焼くのを手伝った。
冷凍保存しといたプラムを小さく切った。義母がそばで生地を混ぜていた。
「スプーンで型に入れなさい」
「上にプラムを載せるのよ」
「ああ、だめだめ、こぼさないように!」
いつものようにうるさい。
生地を型に半分ほど入れたところで、義母が叫んだ。
「ああっ!油を入れるのを忘れたわ!」
計量カップに200ミリリットルほどの油が残っていた。
私は「やった!」と心の中で叫んだ。
油抜き焼き菓子もおいしくなることが多いんだ。

義母は油を瓶に戻しながら「まあ、なんとかなるでしょう」と自分を慰めていた。

焼きあがったところを食べてみると、とてもおいしかった。
盛大に義母を褒めておいた。
次回もアブラを入れ忘れてね!
いつもなら1個で胃が重くなるのに、アブラ抜きマフィンはいくらでも食べられそうだった。
12個焼いたのがすぐに半分ほどになった。
写真のマフィンにはプラムが全然見えない。下に沈んでいる。

さて、夫は残りを夕食として食べようとした。
「うっ、何これ!甘すぎる」
顔をしかめて言う彼に、私は「でもこれはアブラ抜きで健康的です」と説明した。
夫にとっては油脂より砂糖の方が危険物資だ。
すでに私の味覚は狂っている。基本的に甘いものは大好だ。日本のお菓子は砂糖不足。
夫は二つほど食べて、止めていた。

お義母さんよ、アブラ抜き、砂糖控えめで焼いてくれ。面倒な息子とヨメに付き合ってくれ。