★ 昨日は国公立の二次試験のニュースが流れていたが、
『大学受験はAO・推薦が多数に・・・』という見出しのこんな記事も出ていた。
最近はなんでもヨコ文字で言うので、AOがよく解らなかったのだが、
記事を読んでみて、
『推薦入学のようなものかな?』 と思ったが、
そうではないと解説はしてあるが、
まあ『推薦入学』のようなもので、兎に角、新しい仕組みのようである。
このように『解説』されていて、
『AO入試(エーオーにゅうし、アドミッションズ・オフィス入試)とは、大学の入試方法のひとつ。
大学の入学管理局(admissions office)による選考基準に基づいて、学力試験を課さず、高等学校における成績や小論文、面接などで人物を評価し、入学の可否を判断する選抜制度、でAO入試はアメリカの大学が発祥となっています。
一般入試であったら学力を、スポーツ推薦入試であったらスポーツの技能を尺度とします。』
『入試本番シーズンに高校3年生が受験参考書ではない本を必死で読み進める。名古屋市のある女子生徒が手にするのはマーケティングや経済学のテキスト。「大学から入学前の課題として読むように言われているんです。彼女は2019年12月に立教大学経営学部のAO入試の合格通知を受け取っているのだ。
一般入試より早いAO・推薦入試で合格を勝ち取る生徒が増えている。』
こんな推薦入試のシステムが一般化し、AO・推薦入試を専門とする塾も登場しているそうで、時代はどんどん変わっていくものである。
文部科学省によると2018年度の国公私立大入学者に占めるAO・推薦組の割合は45%、私立大に限れば52%にのぼる、という。
難関校も募集枠の拡大に力を入れ、
慶応義塾大学は湘南藤沢キャンパス(SFC)にある総合政策学部・環境情報学部でAO・推薦の定員を21年度の新入生から1.5倍の300人に増員すると書かれていた。
だんだんと世の中も少子高齢化で、学生たちの数も少なくなるので、
大学としてもその質と数を確保するには、
このような新しいシステムが機能するのだろうと思う。
日本はいろんなシステムを、アメリカの後を追っかけているとも言えるのだが、
段々とアメリカに近いシステムになっていくのかなと思っている。
★ どうも、従来の暗記して詰め込む『日本型の学習システム』や
『入試制度』はダメだなと思っていたのだが、
漸く日本も単なる知識を詰め込んだだけの『もやし型』の学生から、
『資質や想い』をベースにした『本来の人間の資質』が重視されたシステムに
変わっていくのはいい傾向だと思っている。
勉強などは、学生時代だけではなくて、
社会に出てからも、
定年後も、
生きてる限り続けていくべきで、
『大学に入学出来たら終わり』というような日本のおかしなシステムは、
改められてしかるべきだと思うのである。
私自身は、学生時代勉強したのは『中学2年生』までで、
その後は野球に熱中していたのは、こんな日本のシステムへの反発でもあった。
社会に出てからは、仕事に関することは結構勉強したし、
定年後も初めてネットに出会って、
勉強しない限りついて行けないので、『今でも』勉強し続けている毎日なのである。
今日は『AO・推薦入試』なる新しい言葉に出会って、
こんなブログをアップしてるのも『勉強』と言えば『勉強』なのだろう。
所謂『入試問題なら全然ダメ』だが、
こんな『AO・推薦入試』なら、
私でも『ひょっとしたらどこかの大学に、今受けても通るかも・・』
と思ったりするのである。
★『AO・推薦入試』は、アメリカから来たシステムだというのだが、
たまたまアメリカには3人の孫たちがいて、
長男は日本の慶応大学の湘南藤沢キャンパスをAOではなく、
一般の入試を受けて入学したのだが、
アメリカにいる次男と末弟は大学には『サッカーでの推薦入学』で入学したので、
これがアメリカのAO・推薦入学なのだと思う。
横からそれを見ていただけだが、
なかなかいいシステムだと思って、
このブログで紹介したこともあるのだが、
アメリカの推薦入学の制度を纏めてみると、
●アメリカの場合は一流大学の授業料が何百万円もするので、
まともに授業料を払って大学に行ける家庭は限られている。
●孫の場合は『サッカーでの推薦入学』だったが、
推薦入学になると何百万円の授業料が払える額をサッカー部が選手にくれるので、それで授業料を支払うシステムになっている。
●日本と違って、
一流大学の『サッカー部』は推薦入学でしか入部できないので、
入部自体がムツカシイのである。
●アメリカの大学の数はカレッジも入れると4000校もあるのだが、
サッカーのトップリーグは例えばカリフォルニアでは、
スタンフォードとかバークレーやサンデエゴなどの有名大学が名を連ねているは、そこに『優秀選手』が集まるので、
スタンフォードが大学全米1を何年か続けたりしたのである。
●次男の場合は公立校では世界でもTOPと言われているUniversity of California, Berkeley 卒業なのだが、入学は出来るがちゃんと勉強しないと、サッカーだけやっていたのでは卒業できないことになっている。
●因みに3男はサンデエゴ大学に昨秋入って今1回生である。
●大学に推薦を受けるためには、いろんな分野での高校時代の活動がないと受けられなくて、推薦を受けたら実質授業料は払える支援が受けられるのである。
★日本でもようやく『授業料の無償化』や『支援制度』がいろいろと言われているが、
ホントに資質のある人材を育てていくためには、
アメリカのシステムは非常に合理的に出来ているのである。
スポーツの世界も、日本のように名門校は何百人も部員がいることではなく、
次男が卒業したバークレーなどは20数人ぐらいの部員で1学年5~6名なのである。
そして毎年数名はプロの世界に入っていくのである。
次男も昨年念願のプロの世界に入って今年は2年目だが、
若しプロの世界を卒業しても、充分生きていけるいろんなものを身に付けているし、単なる『サッカー馬鹿』にはなっていないのがいいと思う。
3男もキーパーだが、『プロを目指して』大学時代これから4年間頑張るのだと思う。
大学のサッカー部の目標も、勿論チームとしての勝利もあるのだが、
選手個人を育てるという視点もあって、
大学のサッカーのルールは『出し入れ自由』というか、一度退場しても、バスケのようにもう一度『登場できる』ようになっていて、点差が開いたりしたらベンチの選手が出て、また後半は『先発選手が再登場』出来たりするのである。
いずれにしても『アメリカのシステム』は、よく考えられていて、なかなかオモシロいと思っている。
このAO・推薦入学制度も、より充実したものになっていってほしいものである。