7月突入。
どうも、ren.です。
去年の7月は寒かったけれど、今年はどうなるやら。
さて、昨夜のイギリスGP。
……なんというか、ひどかったね(w
その原因は、なんといっても"ピレリボカン"。
レース中、次々とタイヤがバーストするという事態が発生。
ことの始まりは前日のFP3で、ペレスの左リアタイヤがバースト。
そして決勝では、スタートからものの10周でハミルトンとマッサの左リアがバースト。
その後もベルニュの左リアと、グティエレスの左フロントがバースト。
さらに、またもペレスの左リアがバースト。
決勝だけで5人、FPを含めて6回のバースト事故。
しかも、どの事故もタイヤをカットして起こったものではなく、前触れなく突然のバースト。
レース中の映像では、破裂したタイヤが自らのマシンを傷つけていく様子と、大きく剥離したトレッドが追従するマシンやドライバーに飛び込んでいく様子が、何度も何度も観られました。
幸い人身事故は発生しませんでしたが、下手をすれば人命に関わるものです。
2009年に起きた、マッサの部品衝突事故を思い出しました。
風向きによっては、観客席まで飛ぶことも懸念しなければ。
どんなにピレリが否定しても、これはタイヤの問題としかいえませんよね。
しかも、言うに事欠いて「今回から導入された新しい接着工程は原因からは除外する」とはなんたることか。
チャーリーは「タイヤに問題が続発する様子に、赤旗中断にしようと思った」とレース後にコメントしていますが、じゃあ何故しなかった。
ウェバーがレース後に「まるでロシアンルーレットのようだ」と発言していますが、速いマシンだけがこうむっているわけじゃないもの、本当にね。
近年は最終的にタイヤの要因だけでレースが決着するようなF1になっています。
もう、坂道でタイヤだけを転がすレースにすればいいんじゃないかな(w
さて、そんなわけで7周目のバーストでトップから最下位まで転落してしまったハミルトン。
母国GPでこのまま屈辱を味わうわけにいかないと、怒涛の追い上げをみせます。
"ピレリボカン"警戒のために車間が詰まったのも、皮肉なことに助けになったでしょうね。
特に終盤5周での、アロンソへの追撃はすさまじかった。
ハミルトンに変わりトップを快走していたベッテルが、ギアボックストラブルでストップ。
ここが勝機とアロンソが表彰台獲得に向けて躍進します。
その後ろにつけたハミルトン。
スーティルを追い抜いたアロンソと、その隙を突いてハミルトンも順位ほ上げる。
ピットとの意思疎通のミスで、タイヤが厳しくなったライコネンを、アロンソが抜きにかかると、ここもハミルトンが追従する。
なんというか、暴れん坊のイメージがいまだに残るハミルトンですが、こういうところは試合巧者ですよねぇ。
結果、ハミルトンは表彰台には一歩届かず4位。
この走りを見れば、ピレリが最も恨めしい人。
このGPに先駆けて、今季での引退を表明したウェバー。
相変わらずのスタートミスはあったものの、10位以下まで落ちたポジションからいぶし銀の走りをみせ、ベッテルを失ったレッドブルへの奉公を見せます。
ライブリポートを見直すと、ピットタイミングやSC時に、確実に順位を上げているのがよく分かります。
ハミルトンの穴を埋めるように、トップをベッテルと競い合うロズベルグ。
結果としてベッテルがリタイヤしたため、結果としては順調な優勝となりました。
しかし、レース後に黄旗無視が発覚。
結局、戒告だけに済みましたが、危うくシーズン2度目の優勝に水が差されるところでした。
2位は、0.7秒後ろにウェバー。
3位にアロンソ。
このレースが600戦目となるウィリアムズ。
地元でのアニバーサリーということで、バリチェロやhillなどの元ドライバーなど多くの関係者が訪れていました。
しかも、スチュワードには今年もマンセルが。
森脇さんが「ちゃんと仕事できるんだろうか」と黒いこと言ってましたが(w
記念レースに敢闘を期待したいところですが、何せ今年は低調のウィリアムズ。
見所なく、ノーポイントに終わりました。
どうでもいいけど、ボッタスのヘルメットカメラは、面白い反面、観ていて酔う(w
その他の結果はこちらで。
次戦はこの週末。
ニュルブルクリンクでのドイツGP。
というか、このタイミングで休み無しって、確実にタイヤの問題は解決されないじゃないですか、ヤダー!