暑いんだか涼しいんだか、よくわからない気候の札幌から、ren.です。
日差しのあるところは暑くて、日陰で風の通るところは涼しい。
月か、ここは(w
さて、昨夜はバレンシアで行われたヨーロッパGPでした。
グロックが腸内感染で欠場したため、23台のレースとなりました。
なんというか……むちゃくちゃなレースで面白かった(w
まず可夢偉。
7番手スタートからジャンプアップも見せて期待がかかりましたが、セナとの接触でフロントウィングを破損し後退。
さらに、中盤にはマッサとも接触し、結果リタイヤ。
ピットでももたつきがあったため、また運がないレースになったかな……と思いましたが、リプレイで見ると2回の接触は、攻め過ぎた可夢偉に非があったんじゃないかな。
スチュワードもそういう判定なのか、次戦5グリッド降格のペナルティが下されました。
次にマルドナド。
3番手スタートからレースも順調な運びで、運もつかみ表彰台も期待したのですが、ラスト2周というところでハミルトンと接触。
10位フィニッシュの上に、20秒加算ペナルティでポイント圏外に。
レース後にマルドナドはハミルトン側に非があると言っていますが、ハミルトンはタイヤに限界が来ていたため、ウィリアムズのマシンでもDRSゾーンで抜けただろうに、なぜ勝負を仕掛けたのか疑問。
リタイヤに追い込まれ激怒するハミルトンは気の毒でした。
でも、5万ドルもする精密機器のステアリングを投げ捨てちゃだめだよ(w
そしてベッテル。
ポールポジションスタートから快走していたところ、ベルニュとコバライネンが接触したためSC導入でリードを失いました。
さらに、SC先導中にオルタネーター(エンジンに電力を供給する部品)が壊れたようで、再スタート後にスローダウン、そしてストップ。
コース上でやりきれない表情でグローブをウォールにたたきつける姿にも同情。
それにしても、コース上に止まったマシンを押すマーシャルは、イエローフラッグが出ているとはいえ、コース幅が狭いのでかなり危険そうでしたね。
なお、ベルニュには次戦10グリッド降格と罰金のペナルティが科せられました。
ベッテルのリタイヤでトップに躍り出たのは、11番手スタートだったアロンソ。
そのアグレッシブさがラッキーをつかんだのでしょうか。
そして、そのまま母国GP優勝。
地元ファンの盛り上がりようは、すごいものでしたね。
ゴール後にグランドスタンド前で止まって大歓声を浴びていましたが、アロンソ曰く「なぜかマシンが止まってしまった」そうですが、まあ、そういうことにしておいてあげようか(w
ベッテルの脱落に加え、"崖"に苦しむハミルトンをパスしたことで、ライコネンが2位に。
鮮やかにパスする姿は、マルドナドに爪の垢を煎じて飲ませたい。
ポディウムで記念撮影前にシャンパンを手にした姿は、まあ、さすがライコネンという感じ(w
そうして前を走るマシンが消えていった末、3位を獲得したのはミハエル。
ついに、復帰以来ずーっと期待されていた表彰台に、本人も声を震わせ思わず「Wow」。
最近は彼も運に見放されていた印象ですが、いつもピットでは笑顔を見せていたのがツキを戻したのでしょうか。
なんというか、あの笑顔はすっかり好好爺という感じで、「サイボーグ」とか「ターミネーター」とかいわれていた時代が嘘のよう(w
心配なのは、レース後にイエローフラッグ無視の疑いで審議にかけられているとのこと。
今年8人目のウィナーは生まれなかったものの、表彰台の3人全員がキャリア10年以上でフェラーリマシンでの優勝経験者、さらに2人が一時は引退していたという、なんともはや重みを感じる顔ぶれ。
アロンソはバレンシア市街地サーキットでは初の母国ウィナーということもあり、大きなメモリアルレースとなりましたね。
上位以外だと、ウェバーも19番手スタートから4位フィニッシュという快進撃。
アロンソが10位ジャンプなら、ウェバーは15位ジャンプですから、こちらも素晴らしい。
ディ・レスタは難しい1ストップ作戦を選択し、10番手スタートから見事7位。
特に今年のF1ドライバーに重要なのは、タイヤマネジメントなんでしょうね。
我らがウィリアムズ。
マルドナドのタイム加算による脱落で、セナが繰り上げ10位となりポイント獲得。
可夢偉との接触によるパンクがなければ、もっと上位を狙えただろうに残念。
その他の結果はこちらで。
次戦はイギリスGP。