今日も夏日の札幌から、ren.です。
日中に外に出ると、身体を絞られるかのような蒸し暑さでした。
そういえば、今朝の朝刊折り込み広告に、ニンテンドー3DSのチラシが入っていました。
どこかのゲームショップのものではなく、任天堂ご謹製。
まあ、値下げやら何やら、いろいろありましたから、必死なんですなぁ。
任天堂に限らず、今年はゲーム会社の内部でのゴタゴタが目に付きます。
さて、ツーリングからの帰宅後の楽しみとしてとっておいたゲームを。
● 「レッド デッド リデンプション」 XBOX360(2010)ロックスターゲームス
GTA系列の、西部劇ゲーム。
ジョン・マーストンは悪党家業に嫌気がさし、足を洗おうとしていた。
しかし、連邦政府に家族を人質にとられ、ギャング時代の仲間の追跡を強いられる。
再び非道な西部を賞金稼ぎとしてさすらう羽目となったジョンだが、その追跡は苦難に満ちていた。
名作西部劇「許されざるもの」や「勇気ある追跡」(先日「トゥルー・グリット」としてリメイク)を彷彿とさせます。
行動できるマップは、オープンワールドゲームの代名詞たる「GTA SA」の約2倍。
物語の舞台も地形・地名は架空ながらも、、北米から始まり、メキシコ、そしてカナダへと広がって行きます。
ただ、西部開拓時代の末期(1911年(明治44年)、電気が一般的になりつつあり、T型フォードが大量生産され始めた頃)とはいえ、ほとんど荒野のみのため崖程度しか障害物はなく、マップの端から端まで移動してもSAほど時間はかかりません。
移動のメインは、もちろん馬。
牧場や馬柵から奪うことはもちろん、雑貨屋で権利書を買ったり、野生馬を乗りこなして自分のものにすることも出来ます。
馬種はそれなりに豊富ですが、ぶっちゃけあまり差は感じません。
乗りなれた馬は愛馬となり、離れていても(たとえ、カナダとメキシコでも!)口笛ひとつで飛んできてくれます。
「ワンダと巨像」のアグロのように、手綱を離しても道を進んでくれるほど頭はよくありませんが、崖以外はどこでも走破してくれる憎い奴。
それだけに、荒野のど真ん中で狼に襲われ、馬が死んでしまったときの絶望感は尋常たるもの(w
まあ、今回は野宿コマンドでマップの要所にジャンプすることが出来るので、ゲーム的には救いがありますが。
そうそう、このゲームの魅力のひとつに、野生生物があります。
狼やクーガーといった危険生物から、鹿やウサギ、空飛ぶワシやカラスなどがそこら中におり、狩りを楽しむことも出来ます。
買った獲物はその場で捌き(ちょっとゴア)、肉や皮などを町で売ることが出来、序盤のメインの収入源です。
私はまだ出会っていませんが、チュパ○ブラやユニ○ーンもいるらしい(w
そうした狩りにも重宝するのは、やはり西部の掟たる、銃。
SAA(西部劇の代表銃ともいえる、コルトシングル・アクション・アーミー)をはじめ、スペンサー銃、ウィンチェスター銃、ブローニングショットガンといった名銃から、ボーチャードC93やモーゼルミリタリー(と呼ばれるのは後年モデル)なんて際物も(なぜか高性能w)。
それぞれに性能差はありますが、実際には装弾数以外は似たり寄ったりの印象で、なにを持つかはプレイヤーの好みや趣味ですね。
ただ、その装弾数が一番重要ともいえるのが、多人数への打ち合いに活躍するシステム「デッドアイ」。
いわゆる"バレットタイム"で、一定時間スローになり、その間に装弾数分のロックオンをすることで、ファニング(西部劇の早撃ちシーンでよくある、撃鉄を手のひらで弾く連射法)でまとめて撃つことが出来ます。
ロックオンでヘッドショットを狙えば、一斉射で勝負がつくことも。
これがなかなかかっこよく、ウィンチェスター銃でやれば気分はジョン・ウェイン。
人相手の乱戦だけでなく、群れをなして襲ってくる肉食動物にも効果的。
音楽もハリウッド的なオーケストラではなく、マカロニウェスタンっぽい口笛とバンジョーでつぼを押さえています。
でもGTAシリーズではラジオという形でいろいろなメジャー曲が使われていたのですから、この作品でも過去の名作西部劇サントラを使っていたら面白かったかも知れないな、なんて。
と、どうしても西部劇好きにとっては、世界を構成するセンテンスに目が行ってしまいます(w
駅馬車に乗っていたら、突然野党に襲われたり、町についたとたんに決闘を申しこんでくる酔っ払いとか。
もちろんストーリーも、いかにもな西部劇らしさを感じさせるのですがね。
この辺は、さすがロックスターといった感じ。
ロックスターらしさといえば、強烈なブラックジョーク。
名もない通行人が突然ピストル自殺したり、そこら中でリンチが行われていたり。
そして、そうして死んでしまった人の持ち物を、供養とばかりにあさっていくジョン(というかプレイヤー)。
悪趣味スレスレ……アウト側(w
メインストーリー以外にも、サブストーリーも面白く、寄り道が楽しいのもお約束。
どいつもこいつもろくでもない奴らなのもお約束(w
GTAなんかもそうですが、「自分はまだマシ」と思わせる仕掛けなのかしら。
あぁ、もうひとつRDRの特徴として、"死にやすい"という部分がありますね。
敵からのヘッドショットだけでなく、肉食獣に食いつかれて即死など、あっという間に死ぬ。
ダメージは自動回復するとはいえ、わかりやすいライフゲージもないため、回復のタイミングも掴みづらい。
ただ、それも折り込み済みのためか、GTAのようなデスペナがない上に、プレイデータにも自分が死んだ回数の表示がない。
ミッションで死んでも、途中のポイントからやりなおせるようになっていたり、親切設計。
まあ、今までのゲームに慣れていると、ヌルく感じちゃうんだから、わがままなものだ(w
せめて、死亡回数は記録してくれても良かったかも。
ちまちま遊んで20時間ほどですが、実はまだメキシコにいます。
まあ、そろそろカナダ行きになりそうですが。
一昔前は、日本における洋ゲーと言えばマニアか気取ったゲーマーのものでした。
しかし、今では全ゲーマーにおける人気どころか、その出来栄え自体まで、和ゲーをのしてきている印象ですな。