希望屋 ~ren_ka ci=set~

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宇宙海兵隊 ギガース 5

2008年08月08日 21時10分03秒 | ▼マンガ・本
SNF1オーナーのren.です。
本日、4年目ポルトガルGPを更新しました。
よろしければご覧ください。

…………。

うん、今日はこれしかやったことは無いや(w


あ、これをようやく読み終えました。

 ●「宇宙海兵隊 ギガース 5」 今野敏/講談社ノベルズ
  https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/7d/f15d4a1c81a1553d33706e5c22e36597.jpg
発行は5/9でした。
コーチャンフォーでも見かけなかったから、気づかなかった。
売れてるの?入荷が少ないの?(w


地球連合軍と木星圏「ヤマタイ国」との宇宙戦争は、ついに佳境。
ヤマタイ国女王のヒミカは、やはりリーナの双子の姉妹だったことが判明。
さらに、ヤマタイ国建国の祖であるエドガー・ホーリーランドが、リーナの育ての親であること、そして、この戦争を導いたのは、彼本人であることも。

木星に向かう途中、連合軍艦アトランティスは、ヤマタイ国のミラーシップとの軌道交差戦を行い、その際にリーナは一機のトリフネをパイロットごと鹵獲することに成功する。
パイロットは、撃沈させられたはずの巡洋艦ロングビーチの乗組員だった。

木星本土決戦まで、あと1ヵ月。
ホーリーランドのいう、「この戦争は必要な物」という意味は。
サイバーテレパス姉妹が戦場で出会うことで、何が起こるのか。


と、静かな展開ながらも、色々な謎が「戦争」というひとつの結果に集まっていく様がなかなかに熱い。
そう難しい話ではないので、大半は「やはりか」と思えるのですが、いくつかの「そうなの?!」という個所が、新たな謎と推測を生み出します。
今回で一通りの問題提示は終わった感じですので、結末を楽しみにしたいところ。
個人的には、第1巻冒頭の技術者達の再登場を期待したいのですが(w

このノベルスの面白い仕掛けは、毎巻末の付録。
作品世界の記者や評論家が書いた記事や論文が掲載されていることです。
今回の付録は文化史の観点から見る「絶対人間主義」。
ヤマタイ国が"信奉"するこの理念が、どうやって生まれたのか。
科学と宗教の観点から考察されています。
「モバイルスーツ・ガンダム」(文中まま)の「黒歴史」まで引用されているのには参った(w


そういえば、深野さんデザインのギガースは、ちょっと「∀ガンダム」の雰囲気があります。
というか、シド・ミード的インダストリアルデザインとでも言いましょうか。
関節に過剰な可動域は無く、全身に張り巡らされたスリット構造。
4巻口絵のクロノス改のランディングポジションも、特に人型の意味を感じさせないところが私の好みに合っています。

作中に登場する宇宙戦艦内での生活風景、周回軌道を逸脱しない航路や戦闘、テラフォーミング理論など、SF的な要素は全て合理的で現実的。
そうしたところも、私のこの作品が好きなところです。
コメント
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