希望屋 ~ren_ka ci=set~

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ゼーガペイン #26 「森羅万象(ありとあらゆるもの)」

2006年09月28日 21時11分45秒 | ▼映像作品・番組
はぁ……終わっちゃいましたね。脱力気味のren.です。

ゼーガペイン」は、今年のアニメの中ではピカイチでした。私個人の話ですが、全てにおいて好みにあった作品でした。
当たり前ですが、ひとつの作品というものは、世界観だけでも、ロボだけでも、キャラだけでも、ダメなんだな、と。これが「パーフェクトハーモニー@矢車さん」か(w


シズノ「必ず行くわ、迎えに!!」

2つの16歳の記憶に潰されることのない、強い心を持って復活したキョウが、マインディエと戦う……って、あれ?アビスが乗ってる。
あれでもまだ、肉体を完全には失っていなかったんですね。といっても、幻体でいうドライダメージは、かなり負っているのでしょうけれど。実際、舞浜サーバーに残されていたシンは、光の粒子となって消えそうな様子。

カミナギ「失うのが怖かったんだね……だから、永遠がほしかった」
シン「また……すぐ、会えるね。生き返れるから。シンの命は……永遠、だから」

この台詞、最後につながっている気がします。
シンは、カミナギと再会し、塩と消えました。

カミナギ「永遠なんて……もう、こんなことやめさせてよ……っ、キョウちゃぁぁぁん!!!」

結局、不老不死や永遠の命なんてモノは、人の生き方としては道を外れている。終盤、それをクロシオ先輩が語っていますが、まさかあなたがテーマをまとめるとは(w

クリスとメイイェンの活躍によって、ジフェイタスは破壊。しかし、地球のサバト拡大は止まりません。

クラウドの量子ポータルを利用して、ジフェイタスから脱出を果たしたアルティール。クリスとメイイェンも、大きな傷を負ったものの、なんとか無事の様子。これで、オケアノスのクルーは、みんな手負いですね。キョウとシズノも、ある意味、大きな「傷」を負ったようなものですし。

キョウ「悪りぃけど、背負いきれねぇ分は手伝ってもらう」

クラウドの制御システムを利用し、北極基幹サーバーにデフテラコアを武器として打ち込む。そのためには、シズノの特性を利用しなくてはならない。

シズノ「あなたは変わり、私も変わった。悪い夢からやっと覚めて、やっと人間になれた」

やはり人間っていうのは、その素性を示すものではない。心のあり方こそが「人間」なのだ、ということですね。

シズノはクラウドのシステムに侵入。しかし、セキュリティーに攻撃され大ピンチ。
そこを助けたのは、偶然(?)接触を果たせた、ミナト、クロシオ、イリエ、トミガイ、ハヤセ。ハヤセの声は、以前の録音の再利用ですね。DVDでは神谷浩史さんは録り直しで復帰するのかな?

クラウドのシステムを支配するため、自らの力を解放するシズノ。
OPの暗喩は、この黒い翼はだったんですね。いちいち私のツボを突いてきやがる(w

その間、キョウはアビスと殴り合い。アビスはマインディエを肉体としてアルティールを襲います。

キョウ「マイハマ・シャイニング・オーシャン・パーンチ!」

バニッシュメントモード左腕だけ、ってロケットパンチかよ!……本当になんでもありだ(w
これがフェンリルで出来れば、翔子も死なずにすんだだろうなぁ(違う作品です。

とどめはゼーガペインの象徴的特長である翼を、マインディエに打ち込む。シズノの翼と、対を成す演出です。

そして、ついに地球から、サバトが、ガルズオルムが消滅します。


キョウ「どっちかが現実なら、もう一方は夢……で、どっちが?」

衝撃的事実、キョウには妹がいた!!(w
まあ、この記憶が、キョウが取り戻した人類滅亡以前の記憶なのか、本当に夢なのかはわかりませんけれど。夢だとしたら、キョウは妹属性あり、と(w

舞浜サーバーは増強され、ついに夏休みを終えて2学期を迎えることが出来ました。でも、やっぱり1年間をループするのが限界のようです。
ところで、舞浜の住人達は、ここまでの戦いの記憶は持ったままなのかな?まあ、1年でリセットされちゃうんだけれど。

ガルズオルム技術の転用でしょうか、ミナトたちの傷は癒え、ツムラ先輩なども復活できたようです。
どうでもいいがミナト、嬉しいのは判るけれど、ビキニで飛び込みなんかやったら、大変なことになると思うよ(w

ルーシェンが解析したところ、幻体修復プログラムをバージョンアップすれば、シズノだって人間にすることが出来る……が、シズノは今までの、記憶を失ってしまっていた。それは、キョウがそうだったように。しかし、それならば、いつか取り戻せるときが来るはずです。


キョウ「人間五十年 下天のうちを比ぶれば 夢まぼろしのごとくなり」

現実世界の日本では、キョウが「舞浜県立舞浜高校 水泳部分室」を作り、リザレクションシステムの製作にいそしんでいます。なんだか、下町の工場の様相。さすが水泳部分室、ユニフォームは海パン(w
その隣にはアルティールと、投影されたカミナギの姿。


そして、幾時かは過ぎ……


カミナギ「早く生まれておいで。世界は光でいっぱいだよ!」

おなかをさするカミナギ。その背後には、近くに水泳部分室があったはずの灯台が、すっかりと蔦の這った姿。そこから伺えるに、リザレクションシステムの完成には、5年以上の月日がかかってしまったようです。

ちょうど最近のニュースですが、80年かかって甲子園球場を覆い尽くした蔦が、このほど改修工事で伐採されるらしいんですよ。で、工事後に新しく苗を植えても、まず全体を覆うのに10年は掛かるとか。
そうなると、キョウは卒業式には、間に合わなかったのかな。

このシーンに、キョウの姿はありません。なので、そこから時間の流れを推し量ることも出来ません。

カミナギ懐妊については、ついにこれで人類が、永遠のループから解き放たれたことを示す証。
SFでは往々にして、懐妊エンドって多いんですよね。やっぱり、命と未来の象徴として、これははずせない要素なのでしょうか。

お腹の子がキョウとの間に生まれた子なのか、それとも、もしかしたら、あの時にシンより受け継いだ"ナニカ"の所為なのか、想像するしかありません。まあ、それが狙いなんでしょうけれど。


終わってみると、懸念していた悲観的な終わり方と、大して差異はありません。なのに、どうしてこんなにさわやかで前向きなんでしょうか。そこに驚きを感じます。

結局、作品が始まった当初からのメンバーで、姿を消すこととなったのはシマだけというのも、驚きのポイントかもしれません。
これは、最近の安易に人の死ぬ作品を見すぎなのかなぁ、とか思ってしまったり。

惜しいのは、やはり多くの描き残しがあるところでしょうか。
作中で描ききれていなかったキャラクターの機微や、まだ本格的な終わりを迎えていないガルズオルムとの戦い、ナーガという者とその真意……今後、CDドラマなどが出るようなので、そっちで語られるんでしょうか。でも、貧乏人には、そこまで付き合うことができないのですよ。・゜・(ノД`)・゜・。

とまれ、テレビの内容だけでも、しっかりと人をひきつける魅力を備えた、完成された作品でした。ここで描かれなかった事は、つまり本筋には必要のない要素なんでしょう。テーマはしっかりと伝わってきました。

それはすなわち、限りある命を人間らしく生きること

あぁ……ダラダラと生きている自分が恥ずかしい。 私は一度、リセットされるべきですな(w


「ゼーガペイン」レビューも、これで終わりです。今までの閲覧と、たくさんのトラックバック、ありがとうございました。私にとって、初めてのアニメレビューでした。

今後とも、つまらないブログですが、たまに覗いてやって下さいね(w
コメント (2)
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