goo blog サービス終了のお知らせ 

代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

ダムとフィリピンと人権侵害

2006年07月13日 | 政治経済(国際)
 環境NGOのFoEジャパンから下記の報告会の案内をもらいました。ブログで紹介させていただきます。日本の融資で建設されたフィリピン・サンロケ多目的ダムの反対運動のリーダーが暗殺されました。現地で調査をしていたFoEジャパンの方などが最近のフィリピンの人権状況について報告いたします。グローリア・マカパガル・アロヨが大統領に就任して以降、フィリピンでは合計690名もの左派活動家(農民運動や労働運動の活 . . . 本文を読む

ラテンアメリカとフリードマン: 神話の捏造 

2006年02月16日 | 政治経済(国際)
 前のエントリーで、インカ帝国滅亡後初の先住民族政権の誕生について触れました。もう少し書きたくなったので加筆します。市場原理主義を礼賛し続けてきた『朝日新聞』は、ボリビアの大統領選の結果を受けて、1月27日に「中南米 左派旋風の意味するもの」という社説を掲げ、エラそうに次のようにおっしゃっています。「…途上国側も、せっかくの民主主義という基盤のもとで過渡のポピュリズムを許せば、繁栄が遠ざかる恐れの . . . 本文を読む

チベットの前にやるべきこと

2005年11月01日 | 政治経済(国際)
 私のブログのコメント欄に、何の脈絡もなく「チベット問題」を書きこんでくる方々が多いので、それに関する私の見解を書いておきたいと思います。日本の親米右派(小林よしのり氏の言う「ポチ保守」)は、何かあれば「中国政府のチベット虐殺」をあげて、私のように対米自主独立論を訴える人間を非難します。正直なところ、脱米論とチベット問題がどう関係するのか、私は全く理解不能なのです。そして、彼らが本当にチベットの人 . . . 本文を読む

ベネズエラの土地改革

2005年10月08日 | 政治経済(国際)
 ベネズエラの土地改革がいよいよ本格化しているようです。『毎日新聞』の10月7日夕刊によれば、ベネズエラ政府は「国内で牧畜業を営む英国企業などの農地を接収し、年内にも50にのぼる大農場を貧しい農民に分配する方針を明らかにした」とのことです。  これこそラテンアメリカにおける貧困撲滅のための正真正銘の「改革の本丸」でしょう。  それにしても、接収対象になる予定の英国の精肉会社(ベスティ社)はベネズ . . . 本文を読む

ドイツのことなど

2005年10月05日 | 政治経済(国際)
 一週間前にはドイツから帰国していたのですが、仕事が山のように溜まっていたので、新しい記事が書けず申し訳ございませんでした。もうじき出る著書の索引をつくったり、某研究会での発表の準備に追われたりの日々でした。著書は『複雑適応系における熱帯林の再生 ――違法伐採から持続可能な林業へ』(御茶の水書房)というタイトルで来月に出る予定です。専門的な内容なのですが、興味ある方がおりましたら読んで下さるとあり . . . 本文を読む

選挙が終わったと思ったらまた選挙

2005年09月16日 | 政治経済(国際)
 明後日からちょっとドイツに出かけてきますので(一応調査目的)、しばらくブログを休みます。ちなみに今までアジア諸国で研究をしていましたので、ヨーロッパに行くのはこれが初めてなのです。  何と到着する9月18日は、ドイツの総選挙の日!!  日本の選挙が終わったと思ったら、また選挙なわけです。  かつて『資本主義対資本主義』(竹内書店新社、1992年)を書いたフランス人のミシェル・アルベールは、ドイ . . . 本文を読む

アメリカは陰謀をめぐらしているわけではないけれど・・・・

2005年09月13日 | 政治経済(国際)
 9月11日の記事のコメント欄で、「アメリカの陰謀」とか「ユダヤの陰謀」みたいに言う人々が多いけれど陰謀論は怪しいし胡散臭い、といった趣旨のコメントを2ついただきました。私も回答しておいたのですが、それに加筆しながら新しい投稿として再度論じたいと思います。  ちなみに私のブログでは「アメリカの陰謀」とか「ユダヤの陰謀」といった表現は一度も使っていません。米国の金融業界(ユダヤ系が多いのは客観的事 . . . 本文を読む

パット・ロバートソンがベネズエラ大統領の暗殺をテレビで呼びかけ!

2005年08月25日 | 政治経済(国際)
 ブッシュ政権の支持基盤であるキリスト教福音派のパット・ロバートソンがついにテレビで公然とベネズエラのチャベス大統領の暗殺を呼びかけたそうです。  以下「読売新聞」のHPより。 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050824i412.htm (引用開始)  米国の宗教右派を代表する「テレビ伝道師」パット・ロバートソン師が22日、反米路線をとるベネズエラ . . . 本文を読む