季節を描く

季節の中で感じたことを記録しておく

“橋本コレクション、指輪展” 国立西洋美術館(2014.8.1)

2014-08-01 19:23:22 | Weblog
 「スカラベ」古代エジプト中王国時代、紀元前20-17世紀、アメシスト、金:スカラベつまりフンコロガシは太陽神を示す。護符とされる。アメシストは当時、広く使われた。スカラベの下面は平らで、そこにヒエログリフが刻まれていて印章としても使われた。指輪は、起源的には、護符かつ印章である。


 「女神ニケ」紀元前4世紀頃、古典期ギリシア、ガラス、金:ガラスは当時、貴重。勝利の女神ニケは人気があった。


 「ダイヤとエメラルドの花」18世紀後期、ダイヤモンド、エメラルド、金、銀:均整と幾何学的な輪郭という新古典主義の嗜好にあてはめられた花のモチーフ。


 ジョルジュ・フーケ(1862-1957)「真珠とエナメルの花」1900年頃、フランス、ダイヤモンド、真珠、金、銀:アール・ヌーヴォー様式。アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)が装飾した店舗でこの指輪は売られた。


 「ミルグレイン・リング」1920年頃、ダイヤモンド、プラチナ:光を反射する細かいビーズ状に加工するミルグレインの技法。これによりブリリアンカットされた石だけでなく、土台もきらめく。アール・デコ期の作品。


 「ランバート・ブロスのカクテル・リング」1950年頃、アメリカ、ダイヤモンド、ルビー、プラチナ:カクテル・リングはいくつかの宝石を組み合わせた大ぶりで豪華な指輪。曲線が中心的なテーマで躍動的。アメリカで1940~50年代に誕生した。気軽なカクテルパーティーで身につける女性が多かった。

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