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特別展「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館・平成館(2018/10/05)

2018-10-09 18:13:32 | Weblog
大報恩寺(千本釈迦堂)は鎌倉初期1227年創建の寺。本堂は応仁の乱にも焼けず創建時そのままのもので国宝。
◎快慶の弟子、行快作の「釈迦如来坐像」(重文)と快慶作の「十大弟子立像」(重文)が一堂に並ぶ。十大弟子の個性が分かる。知恵第一の舎利弗(シャリホツ)は釈迦より年長と言われ頭脳明晰。神通第一の目犍連(モクケンレン)は超能力を持つ。舎利弗とともに2大弟子とされる。頭陀第一の大迦葉(ダイカショウ)は清貧・修行の人。解空(ゲクウ)第一の須菩提(スボダイ)は空の真理を体得し何事にも執着しない。論義第一の迦旃延(カセンエン)は理論家で問答が得意。説法第一の富楼那(フルナ)はどのような人でも説得する。天眼(テンンゲン)第一の阿那律(アナリツ)は盲目になったが心の目で見通す。持律(ジリツ)第一の優波離(ウバリ)は戒律に忠実。密行第一の羅喉羅(ラゴラ)(ラーフラ)は釈迦の実子で修行に邁進した。多聞第一の阿難(アナン)(アーナンダ)は侍者を25年間つとめ一番多く釈迦の話を聞いた。


◎運慶の弟子筋の肥後定慶作「六観音菩薩像」(重文)
六道それぞれの衆生を救う。地獄道に聖(ショウ)観音、餓鬼道に千手観音、畜生道に馬頭観音、修羅道に十一面観音、人間道に准胝(ジュンテイ)観音、天道に如意輪観音である。

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