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“奇跡のクラーク・コレクション:ルノワールとフランス絵画の傑作”展、三菱一号館美術館、2013.2.11

2013-02-11 18:45:20 | Weblog
A カミーユ・コロー「ボッロメーオ諸島の浴女たち」(1865-70)
 コローは神秘的。木々が風にそよぐ。あたかも、この世界ではない場所。女性はニンフたち。
     

B クロード・モネ「エトルタの断崖」(1885)
 水色・青色が、鮮やかで綺麗。印象派らしく光を分析的に描く。現実の光でなく、理念化された抽象的な光。
   

C クロード・モネ「レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑」(1886)
 赤や黄色のチューリップ畑が美しい。春が輝いている。明るく楽しげ。
     

D アンリ・ファンタン=ラトゥール「鉢と皿に生けたバラ」(1885)
 きりりと鋭く描かれたバラ。華麗で、生きている。小さな画面に、バラが溢れる。
       

E カミーユ・ピサロ「ポントワーズ付近のオワーズ川」(1873)
 木と草の緑の中を流れるオワーズ川。蒸留工場がほとんど自然の一部。穏やかな田舎の風景。気持ちが和む。
        

F ベルト・モリゾ「ダリア」(1876)
 絵の主題はダリアというより、中央左に位置する花瓶。均衡でなく、動きがある静物画。画家の挑戦的姿勢を思わせる。
           

G ピエール=オーギュスト・ルノワール「シャクヤク」(c. 1880)
 華麗な多くのシャクヤクの花が、画面の中でほとばしる。赤色、白色の鋭く量感ある重なりが、自己を主張し、輝く。とても贅沢な絵。

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