「椿の会」のメンバー4人で、佐賀に行ってきました。
とは・・会の名付け親は、主人です。「椿のように、さぱっ!と、いさぎよいおばさん達の集まりにしなさい。」 なぁ~んて、理由。
旅の目的は、「佐賀城下ひなまつり」
佐賀県はお隣の県ですが、
佐賀市は、なかなかおじゃまする機会がありません。
(毎年楽しみにしている“有田陶器市”は、佐賀県の有田町です。)
めざすは、佐賀県庁付近。
車のカーナビの表示を頼りに、レッツゴー。
市内に延びる長崎街道です。
江戸時代に整備された脇街道の一つで、豊前国小倉(福岡県北九州市小倉北区)の常盤橋を始点として、肥前国長崎(長崎県長崎市)に至る道です。
徳川幕府がとっていた鎖国に加えて、ここ佐賀藩ではさらに武士・町人・農民を問わず、他領への移住、他領からの移住を禁じていていたそうです。
これを二重鎖国といいます。
【余談その1】
この二重鎖国、薩摩藩も、なのですね。
・・佐賀藩は、武雄に秘密研究所をつくらせ、火薬、化学、鉄砲製造などを実験研究した。江戸時代にこのようなことができたのは、佐賀と薩摩だけであった。こうした秘密研究を守るために、筑紫山地の三瀬峠に関所を設け、二重鎖国をとった。地方に興った武将で,徳川初期から幕末まで同じ国を支配し得たものは九州では鹿児島の島津氏と佐賀の鍋島氏だけである。
この長崎街道を人々はどんな思いで行き来したのでしょう。
佐賀藩35万7千石。
鍋島氏が藩主であったことから鍋島藩ともよびます。
佐賀藩史の詳しい説明です。リンクさせていただきました。ありがとうございます。
幕末から明治の鍋島氏の豪華な大雛壇が陳列されている「徴古館」に向かいました。
中は撮影禁止でしたので、ネット画像となります。
小城鍋島家伝来の古今雛。
「小城」は鍋島の分家です。
・・佐賀領35万7千石には鍋島分家の小城、鹿島、蓮池の3支藩、鍋島庶流の「御親類」白石、川久保、村田、久保田の4家、龍造寺一門の「御親類同格」多久、武雄、諫早、須古の4家の自治領がある。
おひなさまをお持ちになった侯爵鍋島家のご夫人
栄子(ながこ) 【公家 廣橋胤保の女(むすめ)/11代鍋島直大 夫人】
禎子(ていこ) 【侯爵 黒田長知の女(むすめ)/12代鍋島直映 夫人】
紀久子(きくこ)【朝香宮鳩彦王の第一王女/13代鍋島直泰 夫人】
栄子(ながこ)さまの雛飾り。
栄子(ながこ)さまの髪飾り。
一粒に「いろは」47文字が書き込まれた米粒
房に7つの極小の真珠を嵌めた葡萄
など1cm程で表す精妙な技巧には息をのむばかり。
こちらは、禎子(ていこ)さまの銀製雛道具です。
紀久子(きくこ)さまの雛飾りです。
丸顔が特徴の紀久子さまの「次郎左衛門雛」
丸顔で愛らしく、はじめて目にする雛人形でした。
紀久子さまは、明治天皇のお孫さんにあたる方 なのですねぇ。
鍋島の家紋は「杏葉(ぎょうよう)/四つ目結」
杏葉とは馬具などの装飾品だそうです。
【余談その2】
もともと鍋島氏は龍造寺氏の家臣でした。
龍造寺隆信が戦死した後、鍋島直茂が領地を継承して鍋島藩が成立。
藩の成立後もしばしば残存する龍造寺分家との対立がおきます。これが鍋島騒動です。この対立の構図から生まれたのが
ほら、有名な「佐賀化け猫騒動」ですよ。
町並みウォッチング。
「佐賀城下ひなまつり」は、2月21日~3月22日まで開催中です。
今回おじゃました「徴古館」の他にも
「旧福田家」「旧古賀家」などでも、すばらしい雛人形が拝見できます。
佐賀藩の公服である裃の紋様に使われた「お留型(おとめがた)」と呼ばれる鍋島小紋を衣装に用いたお雛様や、伝統工芸である佐賀錦を身にまとった大変優雅なお雛様は、佐賀でしか見ることができません。
佐賀は、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」でも有名です。
バルーン模様のアーケード見つけました。
マンホール柄は、むつごろう。
有明海の干潟に住むかわいいお魚くんです。
ごちそうさまの画像は
「シシリアンライス」と「粟善哉」です。
佐賀市のご当地グルメ「シシリアンライス」
ご飯の上に甘辛いタレで炒めた薄切り肉(牛肉が多い)と玉ねぎを乗せ、その上にレタスやトマト、きゅうりなどの生野菜を盛り付け、仕上げにマヨネーズを網かけした料理。
ほら、お隣の長崎市には、「トルコライス」なるものがありましたよ。
「シシリアンライス」の由来は、諸説いろいろあるそうですが、
「トルコ」という国のお隣に「シリア」という国があり、佐賀と長崎がお隣であることから、長崎トルコライスに対抗してシリアからシリア…シシリア…シシリアンライス…と変わって行き名づけられたのではないか?という話。
なんのこっちゃい。
「トルコライス」もおもしろいですが、「シシリアンライス」もおもしろいネーミングです。
三瀬峠のループ橋
(かつて、ここに関所があったのでした。)
三瀬峠を越えてえっちら、おっちら。
よりみちこみちも、ご愛嬌。
ずいぶんと駆け足の
可憐な椿乙女たちの珍道中でございました。
この日の万歩計の数値は7241歩。
佐賀市のみなさま、お騒がせしました。
ぺこぺこぺこぺこり。(←人数分)
とは・・会の名付け親は、主人です。「椿のように、さぱっ!と、いさぎよいおばさん達の集まりにしなさい。」 なぁ~んて、理由。
旅の目的は、「佐賀城下ひなまつり」
佐賀県はお隣の県ですが、
佐賀市は、なかなかおじゃまする機会がありません。
(毎年楽しみにしている“有田陶器市”は、佐賀県の有田町です。)
めざすは、佐賀県庁付近。
車のカーナビの表示を頼りに、レッツゴー。
市内に延びる長崎街道です。
江戸時代に整備された脇街道の一つで、豊前国小倉(福岡県北九州市小倉北区)の常盤橋を始点として、肥前国長崎(長崎県長崎市)に至る道です。
徳川幕府がとっていた鎖国に加えて、ここ佐賀藩ではさらに武士・町人・農民を問わず、他領への移住、他領からの移住を禁じていていたそうです。
これを二重鎖国といいます。
【余談その1】
この二重鎖国、薩摩藩も、なのですね。
・・佐賀藩は、武雄に秘密研究所をつくらせ、火薬、化学、鉄砲製造などを実験研究した。江戸時代にこのようなことができたのは、佐賀と薩摩だけであった。こうした秘密研究を守るために、筑紫山地の三瀬峠に関所を設け、二重鎖国をとった。地方に興った武将で,徳川初期から幕末まで同じ国を支配し得たものは九州では鹿児島の島津氏と佐賀の鍋島氏だけである。
この長崎街道を人々はどんな思いで行き来したのでしょう。
佐賀藩35万7千石。
鍋島氏が藩主であったことから鍋島藩ともよびます。
佐賀藩史の詳しい説明です。リンクさせていただきました。ありがとうございます。
幕末から明治の鍋島氏の豪華な大雛壇が陳列されている「徴古館」に向かいました。
中は撮影禁止でしたので、ネット画像となります。
小城鍋島家伝来の古今雛。
「小城」は鍋島の分家です。
・・佐賀領35万7千石には鍋島分家の小城、鹿島、蓮池の3支藩、鍋島庶流の「御親類」白石、川久保、村田、久保田の4家、龍造寺一門の「御親類同格」多久、武雄、諫早、須古の4家の自治領がある。
おひなさまをお持ちになった侯爵鍋島家のご夫人
栄子(ながこ) 【公家 廣橋胤保の女(むすめ)/11代鍋島直大 夫人】
禎子(ていこ) 【侯爵 黒田長知の女(むすめ)/12代鍋島直映 夫人】
紀久子(きくこ)【朝香宮鳩彦王の第一王女/13代鍋島直泰 夫人】
栄子(ながこ)さまの雛飾り。
栄子(ながこ)さまの髪飾り。
一粒に「いろは」47文字が書き込まれた米粒
房に7つの極小の真珠を嵌めた葡萄
など1cm程で表す精妙な技巧には息をのむばかり。
こちらは、禎子(ていこ)さまの銀製雛道具です。
紀久子(きくこ)さまの雛飾りです。
丸顔が特徴の紀久子さまの「次郎左衛門雛」
丸顔で愛らしく、はじめて目にする雛人形でした。
紀久子さまは、明治天皇のお孫さんにあたる方 なのですねぇ。
鍋島の家紋は「杏葉(ぎょうよう)/四つ目結」
杏葉とは馬具などの装飾品だそうです。
【余談その2】
もともと鍋島氏は龍造寺氏の家臣でした。
龍造寺隆信が戦死した後、鍋島直茂が領地を継承して鍋島藩が成立。
藩の成立後もしばしば残存する龍造寺分家との対立がおきます。これが鍋島騒動です。この対立の構図から生まれたのが
ほら、有名な「佐賀化け猫騒動」ですよ。
町並みウォッチング。
「佐賀城下ひなまつり」は、2月21日~3月22日まで開催中です。
今回おじゃました「徴古館」の他にも
「旧福田家」「旧古賀家」などでも、すばらしい雛人形が拝見できます。
佐賀藩の公服である裃の紋様に使われた「お留型(おとめがた)」と呼ばれる鍋島小紋を衣装に用いたお雛様や、伝統工芸である佐賀錦を身にまとった大変優雅なお雛様は、佐賀でしか見ることができません。
佐賀は、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」でも有名です。
バルーン模様のアーケード見つけました。
マンホール柄は、むつごろう。
有明海の干潟に住むかわいいお魚くんです。
ごちそうさまの画像は
「シシリアンライス」と「粟善哉」です。
佐賀市のご当地グルメ「シシリアンライス」
ご飯の上に甘辛いタレで炒めた薄切り肉(牛肉が多い)と玉ねぎを乗せ、その上にレタスやトマト、きゅうりなどの生野菜を盛り付け、仕上げにマヨネーズを網かけした料理。
ほら、お隣の長崎市には、「トルコライス」なるものがありましたよ。
クリックすると大きくなります。
「シシリアンライス」の由来は、諸説いろいろあるそうですが、
「トルコ」という国のお隣に「シリア」という国があり、佐賀と長崎がお隣であることから、長崎トルコライスに対抗してシリアからシリア…シシリア…シシリアンライス…と変わって行き名づけられたのではないか?という話。
なんのこっちゃい。
「トルコライス」もおもしろいですが、「シシリアンライス」もおもしろいネーミングです。
三瀬峠のループ橋
(かつて、ここに関所があったのでした。)
三瀬峠を越えてえっちら、おっちら。
よりみちこみちも、ご愛嬌。
ずいぶんと駆け足の
可憐な椿乙女たちの珍道中でございました。
この日の万歩計の数値は7241歩。
佐賀市のみなさま、お騒がせしました。
ぺこぺこぺこぺこり。(←人数分)
佐賀県佐賀市3月6日訪問
・・
はなこころさんは、入っていないのでしょう?
ずるいなあ~
素敵なネーミングですね。
ご主人様nice
(佐賀に限らず)あまり九州には馴染みがないのですが,
いつかチビ助たちを連れてぐるりと旅してみたいものです♪
お雛様は豪華ですね。
これは乙女たちにとってはたまりませんね。
二重鎖国という言葉を初めて知りました^^
したっけ。
九州各地のお雛様の紹介パンフレットがありました。
あちこちで開かれているそうですね~~~
それを見ていたら、回って見たくなりました。(笑)
が、ツアーではないものばかりなので
はなこころさんのレポが楽しみです。
シシリアンってイタリアのシシリア島だと思ってました。
はなこころさんの所では 家系図って
ありますか?
さすがに凄い家系図だこと・・・。
私もね、50代に突入した頃 やけに
自分のツールと言うか? 家系図を
知りたくなった時ってありましたですよ。
私の祖先は父方の方は曽祖父母までが
良い所でした。
最初は一輪しか花をつけていなかったのに
いまでは、30個以上~綺麗に
咲かせてくれています。
われわれもがんばらねば。
きゃは
人物は、極力写らないように
してるんですよ~~~(笑)
よかとこよ~
九州~
はあ~い
まずは、福岡に来んしゃ~い来んしゃい
二重鎖国、はじめて知りました。
これは
世にいう、「葉隠」につながるのでしょうか。
佐賀は、お隣の県ですが
知らないことがいっぱい。
龍造寺の名前も
最近知ったくらいです。
九州は歴史がある
のでしょうね~
古雛人形が、多く残っているのだと
思います。
こりすちゃん
今度ぜひ
柳川の「さげもん」を見に来てください。
そのすごさに
圧倒~されますよ。