
短編小説は、苦手です。
重厚〜な長編が好き。
東野圭吾さんの新刊、≪歪笑小説≫短編集。
短編ですが・・、
しかも、今流行りの「いきなり文庫!」って形で
字が小さくて老眼にはつらいのですが・・、
東野圭吾さんです。
読まないわけには、いきません。

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あらすじ

・・俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

ネタばれは、極力・・しませんよ。ご安心を〜
「伝説の男」
灸英社の書籍出版部に配属された若手社員・青山が、編集者はいかに苦労してベストセラー作家に近づき、親しくなって、原稿をもらうか・・・と言うことを、編集長の獅子取の行動から学んでいく。
「夢の映像化」
数年前に新人賞を取っただけで、その後はあまりパッとしない若手作家・熱海圭介に、受賞作を原作にしたテレビドラマを作りたい・・・という依頼が舞い込んでいく。
その話に有頂天になり周辺に自慢しまくるが、企画書を読んでみると、原作と大きく違う話になっていて、しかも出演者は名前も知らない俳優ばかり。
それでも仕方なく引き受けると、最後にはちょっとしたどんでん返しが・・・。
「序ノ口」
新人賞をとったばかりの唐傘ザンゲが、付き合いも大事だからと言うことで、編集者に灸英社主催のゴルフコンペに連れて行かれ、大御所の作家と一緒に回るうちにいろいろ学ぶことが・・・。
「罪な女」
熱海圭介の担当編集者が、新人の若い女性になり、熱海のファンだと言って彼の作品を褒めちぎる彼女に、思わず胸をときめかしてしまう。その彼女は、唐傘ザンゲの担当もしており、パーティの会場で、自分よりも親しげな口調で話していた唐傘ザンゲと出会った熱海圭介は・・・。
「最終候補」
職場で閑職に追いやられた中年男性が、新人賞を取ったミステリを読んでいて、この程度だったら自分にも書けるのでは無いかと思い、新人賞に応募することに・・・。
担当者に応募作を褒められ、しかも最終候補に残ったので、これをきっかけに今の職場を辞め、小説家としてやっていけるのでは無いかと考える。
しかし、担当者からは、仮に新人賞をとったとしても、それだけでは生活できないと言われ、もし新人賞をとって、このことが職場でばれたら、副職を禁じている会社にも居られないのでは無いかと思い、もし賞を取れれば、仕事をやめようと決心するが・・・。
「小説誌」
雑誌編集長・神田の子どもが通学している中学校で、父親の職場見学の実習があり、若手社員・青山がその案内をすることになる。
中学生の、遠慮の無い質問にたじたじになる青山だが、最後には本音が出てしまい・・・。
「天敵」
編集者の小堺が、新鋭作家・唐傘ザンゲとの打ち合わせに行くと、前回の打ち合わせの時に、「マネージャーみたいなものです・・・」と紹介されたプロデューサー気取りの女性がおり、小堺が出した次にだすミステリの案に、あれこれ難癖をつけはじめる。
「文学賞創設」
灸英社で、「直本賞」につながるような大きな文学賞「天川井太郎賞」を新設することになった。社で育ててきた新鋭作家・唐傘ザンゲの新作は、はたして受賞できるか。しかしながら選考委員の満場一致で選ばれたのは、数年前に小さな新人賞をとっただけで、これまで泣かず飛ばすの作家だった。受賞を連絡をした編集者によると、受賞の連絡を聞いてもその作家は「特に感激している様子も無かった」と言う・・・。
「ミステリ特集」
雑誌『小説灸英』で企画しているミステリ特集で、本格物を依頼していた作家が、急遽入院となり、その代役を探すことに・・・。
時間の制限もあり、最後にやむなく熱海圭介に依頼すると、密室ものを書こうと意欲満々と様子だったが、その時、熱海が持っていたのは『ミステリ小説の書き方』と言う本だった・・・。
「引退発表」
すでに過去の人となった作家に呼び出され、編集長の神田が話を聴きに行くと、『引退したいので、記者会見の場を設定してほしい』と言うものだった。
以前はお世話になった作家だけに、知り合いの編集者や社員に参加してもらい、やむなく引退会見らしきものをセッティングすることに・・・。
「戦略」
新作の長編小説を持ち込んできた熱海圭介を売り出そうと、そのイメージ作りに取りかかる。
ハードボイルド作家なので、アフロヘヤーの鬘にヒョウ柄のパンツという出で立ちでのサイン会。ラジオ番組でインタビューも企画したが、売れ行きはイマイチ伸びない・・・。
「職業、小説家」
唐傘ザンゲという小説家が、娘との結婚を報告に。
会ってみるとなかなかしっかりした人物のようだが、そんな作家は知らないし、会社の社員に聞いてみても、誰も知らないと言う。
そこで、会社帰りに書店に立ち寄り、彼の書いた本を購入して読んでみることに・・・。
以上↑12編の短編が並べられています。
短編とはいえ、全話とも「灸英社の編集部員」って人が、何らかの形で関わっていて、
一話、一話が、すこしづつ繋がりがあり、まるで長編小説を読んでいるような感じでした。
登場人物の名前が、ああ〜あの人のことかなあ〜と、
実名をもじってあり、思わず、にやり。
笑ってしまう話あり、ちょっとホロッとする話あり。
醍醐味のミステリーではないのですが、
おお〜。と、うなることしばしば。おもしろかったです。
最後の「巻末広告」
きゃは!うっそぉ〜!?
今日はこの辺で。

