みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

*のぼうの城

2012年12月04日 | ✿映画
史実に基づいたお話です。

すみません私、「忍城(おしじょう)」のこと、知りませんでした。


・・忍城(おしじょう)は、埼玉県行田市にあった城。江戸時代には忍藩の藩庁が置かれた。別名は忍の浮き城、亀城。埼玉県の旧跡に指定されている。関東七名城の一つ。忍城水攻めは日本三大水攻めの一つに数えられる。





・・天正18年の関東地方。天下統一を果たすべく動き出した豊臣秀吉は総勢約20万という大軍勢を率いて北条氏の居城、小田原城を包囲しました。この戦が天下統一へ向けた最後の戦い「小田原合戦」ですが、この決戦の裏で日本の歴史を動かすある戦が行われていたのです。それは「忍城攻防戦」。秀吉のナンバー2石田三成率いる2万3000の兵が、わずか3700人で守る忍城へ攻めてきたのです。忍城とは、現在の埼玉県行田市付近を拠点としていた武家、成田氏の居城。当時、城主であり、成田家ナンバー1の成田氏長は北条氏の加勢のため不在。城代となった泰(やす)季(すえ)は長親の父ですが、開戦後まもなく死去してしまいます。泰季は長親にこう言い遺しました。「我が死んだらお前が本丸に入って指揮をとれ」この運命のいたずらにより長親はナンバー2となってしまったのです。


このナンバー2の長親が、この映画の主人公「のぼう様」です。





解説・・戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。『ゼロの焦点』の犬童一心と『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣が異色のダブル監督に挑み、第29回城戸賞を受賞した和田竜のオリジナル脚本を映像化。“のぼう様”と呼ばれたヒロイックな主人公を野村萬斎が熱演するほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らが城を守る侍大将を演じる。底知れぬ人気で人心を掌握した主人公の魅力や、豊臣・石田軍による水攻めシーンなど、見どころ満載の歴史大作だ。

あらすじ・・戦国時代末期。天下統一目前の豊臣秀吉は、唯一残された敵・北条勢を圧倒的な軍勢で攻めようとしていた。周囲を湖で囲まれ「浮き城」と呼ばれる「忍城(おしじょう)」もその一つ。その城には領民から“のぼう様(でくのぼうの意味)”と呼ばれながらも、不思議な人気で人心を掌握する成田長親という城代がいた。石田三成は秀吉から預かった大軍で忍城へと向かい、降伏を迫った。だが三成の使者のあまりになめきった態度に、長親は思いもよらない言葉を発する。「戦いまする」。そしてわずか500の軍勢と2万の大軍との、ありえない戦いの火ぶたが切って落とされた…。




こちらは、メイキング画像が見れます。


強大すぎる敵に立ち向かった実在の武将・成田長親の姿を描くユニークな時代劇「のぼうの城」。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


原作は2003年城戸賞を受賞した和田竜の脚本「忍ぶの城」を、「のぼうの城」として小説化した痛快時代小説。


本来は、2011年に公開するはずだったそうです。
東日本大震災の後、劇中に描かれる水攻めのシーンが、あの津波を思い起こさせるとの、被災者の方々への配慮から公開が延期になった経緯があり、1年後の2012年にようやく劇場公開の運びとなった。といういきさつを持ちます。


その水攻めが、日本三大水攻めの一つに数えられるなんて、
しかもその石田三成の作った「石田堤」(作られた当時は総延長28キロ)の一部は今も現存するなんて、もう~、初めて知ることばかりでした。

今の行田市の様子が見れます。




「小田原合戦」


↑グリーンの東海道北上軍に石田三成の軍勢が含まれます。


いわゆる日本人の好きな、判官贔屓の物語。
弱いもんが強いもんに立ち向かう。
結果、開城にはなるものの、弱いもんは強いもんに負けなかった。いやはやすごい。


成田氏長の娘 甲斐姫(のぼう様からみれば従妹にあたります。)は、関東一の美女といわれた方だったのですねえ。(この映画では榮倉奈々)
しかも 戦にも出る、かなりの女傑。
そういう噂を耳にし、秀吉は側室にしたのだそうですよ。


戦国の戦のルール、興味深いです。
ネットで説明文見つけましたので、
記載させていただきます。

・・前日までに戦闘の開始と終了の時刻を知らせる。合戦は1日で終わるわけではなく、「数日続く小競り合い」といったものがほとんどです。
討ち取られて持ち帰られた「首級」は「首実検」の後に相手側に返されたようです。
従軍した時宗の僧が中立の立場で両軍の使者となりました。
実際の戦闘はある程度の定石があり、日の出などを合図に、まず「悪口」(相手をけなし、自軍の正統性を主張する)が行われ士気を高めます。 投石で戦端が開かれ、次に矢や鉄砲、最終的に槍での戦闘と推移しました。取りきめ時間に合図(太鼓やほら貝など)があり、その日の戦闘は終了します。
このような取り決めが必ず守られたどうかは不明ですし、当時は「卑怯」という概念はありません。「夜討」「だまし討ち」「略奪」といった行為も咎められることはありません。逆に、「知略」「武士の器量」として賞賛の対象でした。



落ち着いて考えてみると、この物語の主人公 肝心の成田長親の存在は、
影が薄かったですねえ。
でくのぼう・・のぼう様だから、しかり。なのかな。
いわば狂言回しのような薄味の役。


歴史的にみると、この水攻めの失敗で、石田三成の低評価は
あと後まで続くことになるのだとか。


のぼうの城12月1日鑑賞



が埼玉県

濃ピンクが忍城のあった埼玉県行田市


【追記
日本三大水攻め
・備中高松城の水攻め・・・羽柴秀吉
・紀伊太田城の水攻め・・・羽柴秀吉
・武蔵忍城の水攻め・・・石田三成
関東七名城
・川越城(河越城)(埼玉県川越市)
・忍城(埼玉県行田市)
・前橋城(厩橋城)(群馬県前橋市)
・金山城(群馬県太田市)
・唐沢山城(栃木県佐野市・田沼町)
・宇都宮城(栃木県宇都宮市)
・多気城(茨城県つくば市)あるいは太田城(茨城県常陸太田市)




・・・  今日はこの辺で

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26 コメント

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私も知識が無く... (mayumi)
2012-12-04 10:11:27
まさか、あんな風に水攻めの場面があるとは思っていなかったので、
ちょっとショッキングな映画でした。
しかも、本来の水攻めより大袈裟な表現も 納得のいかないところ。
そんなこんなを差し引いても、いまひとつ盛り上がりに欠ける作品かな... と。
エンディングロールに出てきた 現在の行田市の様子、興味深く観ました。
返信する
遅くなりましたが (lila)
2012-12-04 10:20:59
三周年おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。

ユニークな時代劇映画のようですね。
歴史は大好き、いろいろ知ることができました。
返信する
はなこころさま (Hawks Fan)
2012-12-04 11:50:09
寒いですね。
気をつけてください。

この作品もいつか・・・。
DVDかな?
返信する
野村萬斎さんの・・・ (日々くさぐさ)
2012-12-04 12:12:43
メリハリのきいた表情
狂言師の 無駄のない動き

映画では どういうことになるのでしょう
興味深々

行田市は 名前だけは知っていましたが
歴史は知りません

映画館でお勉強 してきましょう 
返信する
Unknown (身辺雑記)
2012-12-04 14:09:54
(*^0^*)/こんにちは♪

『のぼうの城』  観てきたのですね~♪
私も~
昨日、『からすの親指』 観てきましたよ~(笑)
すんごく面白かったです

情報、有り難うございました
返信する
こんにちは (こりす工房)
2012-12-04 15:05:57
のぼうの城が行田の忍城だと、
どこかのブログで見たばかりですが、
何処のブログで見たのでしょう?
って感じですっかり忘れています。(笑)
最近は物覚えが本当に悪くなっています。

狂言で鍛えた、野村萬斎さんの声、好きです~~~
返信する
高松城跡 (招き猫)
2012-12-04 16:48:35
岡山の実家から車で20分くらいのところです。
しかもまわりは水田?ここでどうのように水攻めと
子供のころからのなぞです?

ご主人とお二人での撮影。
もしかして写真の中に撮影中のはなこころさんが~と
拍手と歓声が入っていて
応援している気持ちになりました。
でも、通過5分なのですね。速い。
返信する
こんにちは~ (cocorokk)
2012-12-04 16:49:45
この映画、友達が観てきて、とっても面白かったので、行ってみて~って教えてくれました。
はなこころさんは、どうだったのかしら?
あんまり?
返信する
Unknown (スー)
2012-12-04 17:19:15
野村萬斎さんの主演という事で何度もテレビ番組で拝見しました。
DVDが出たら必ず見たい映画です。
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Unknown (ようこ)
2012-12-04 21:52:05
埼玉って地名は行田にあったでしょう?
行田の地名をとって「埼玉県」にしたのに、県庁所在地の浦和が大宮、与野と合併するときの新地名として県と同じ「さいたま」と名付けたというわけで…
市の名前が公募されたとき、私も応募しましたよ。
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