みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

✿沈黙ーサイレンスー

2017年02月06日 | ✿映画
遠藤周作さんの「沈黙」です。
キリシタン弾圧下の日本で、ポルトガル人宣教師が体験する苦悩を描く人間ドラマ。





解説・・遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ窪塚洋介や浅野忠信ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。

あらすじ・・江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。




日本版予告編
日本人とアメリカ人の感性の違い

アメリカ版予告編




すみません。原作は読んでいないのです。
信仰心に疎いから。が、理由です。
仏前に手をあわせ、新年には神社で幸福を願い、
年末にはクリスマスソングを心地よく聴きます。
藁をもすがる思いは、理解できます。
けど、それ以上は、無理です。


この映画では、日本に宗教が根付かない様子を沼に例えています。
「この国はすべてのものを腐らせていく沼地だ」

葦原の国、日本。
葦は沼地にこそ生い茂ります。

葦を、悪しとするか、善しとするか
きれいに線引きしないのは
沼地を良しとする日本人の気質。でしょうか。

みな、キチジローです。
逃げ、赦しを請い、赦しを請っては、逃げる。
弱い人間なのか、強いのか、
正義なのか、否か。
キチジローが、ほんとうの人間の姿nだと思います。


遠藤周作の名作小説「沈黙」を、巨匠マーティン・スコセッシ監督が
28年越しの願いで映画化した力作。
しかしながら、です。
日本人の監督が、日本人の目で描いたなら 全く違ったものに
なっていたのでは。

当時の長崎の人は、あんなには英語ぺらぺらではなかっただろうし、
棺桶は土葬であって火葬ではないし
武士の描き方もめちゃくちゃだし
欧米人から観た日本、違和感満載です。


・・踏み絵を踏むロドリゴに踏み絵のイエスが「踏むがよい。お前のその足の痛みを、私がいちばんよく知っている。その痛みを分かつために私はこの世に生まれ、十字架を背負ったのだから」と語り、またキチジローの顔を通して「私は沈黙していたのではない。お前たちと共に苦しんでいたのだ」、「強い者も弱い者もないのだ。強い者より弱い者が苦しまなかったと誰が断言できよう」と語りかける。

結局、遠藤周作さんは
宗教とは、弱者を救うものであり、
そのために侵す人間の弱さは罪ではない。
と、言っておられるのですか。




なんと、
1971年に
篠田正浩監督により、『沈黙 SILENCE』として、映画化されていました!
・・篠田監督の映画は、日本の社会を舞台にして、貧しい人々や迫害された人びとの話を、しばし暗く美しく表していきます。
と、あります。

観てみたいです。



沈黙ーサイレンスー2月5日鑑賞





・・・






コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ✿季節のかわりめ | トップ | ✿水上公園 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (ちっぷ)
2017-02-06 01:38:13
私は外国人が捉えた「沈黙」として楽しめました。
1971年の篠田正浩監督版は是非観たいです!!
返信する
こんにちは (さくたんぼ)
2017-02-06 11:19:01
はなこころさん、こんにちは。

タイムリーです。
私は この「沈黙」見ようか どうか迷っているのです。

遠藤周作さんの作品は好きで 原作を読んでいるのですが。。。

あまりにも 迫害 虐待のシーンが 激しいそうで、観る勇気がなくなっているのが 本音なんです。。。

うん。。。。どうしようかしら。。。。
返信する
Unknown (fukurou0731)
2017-02-06 12:28:29
はなこころ様
おはようございます。
見たい映画ではあるのですが、躊躇する映画でもあります。宗教心がないこともありますが、拷問のシーンなどもありそうで、目を背けてしまうと思うのです。
こうやって紹介していただいたから、見に行くかも知れません。
返信する
この種の映画 (都月満夫)
2017-02-06 14:16:47
は、ほとんど見ません。
信仰にかかわる物は苦手です。
外国人が撮る日本も苦手です^^
したっけ。
返信する
観ないでしょうね^^; (北天使)
2017-02-06 21:06:20
映画は1人で観に行くことは無いですね^^;

なんか暗い感じがするものも苦手です^^;
返信する
実は~ (招き猫)
2017-02-07 16:09:36
夫がこの映画が観たいと、言いまして
本を貸してくれました。
しかし、暗い内容に、どうしようと思っていたところです。

映画館が遠い所というのもあって
今回は行かないことになりました。
内心、ホッとしています。
返信する
Unknown (Neko★)
2017-02-08 09:48:26
昨日から?ニュースで高山右近が、「複者」の称号と
騒がれていますね

キリシタン大名といえば?に
この高山右近さんはなかったです

原作も読んではいませんが、映画~♪
見比べてみたいですね
ご紹介ありがとうございます。
返信する
原作は読みましたが (biko)
2017-02-08 18:11:35
映画はそれほど見たいとは思いません。

というのが、原作を読んでから映画を観て、がっかりすることが多いから。

それと映画館に入ると、空気のせいか気分が悪くなるのです。

もし観るとしても、家でDVDでということになると思います。

原作は、暗いといえば暗いのですが、私は根暗な性格のせいか、最後まで読み通せました。

若い頃に読んだので、かなり私の人生観に影響を与えた小説かもしれません。
返信する

✿映画」カテゴリの最新記事