ひな祭りに関連して・・・菱餅の並びについて紹介します。
2つの説があって、下から緑、白、赤・・それと、白、緑、赤があるそうです。
解説は・・・
2色だった菱餅ですが、明治時代に入ると、ここに山梔子(さんしし。クチナシの実のこと)を入れた赤が入って3色となります。赤は昔から魔除けの色として欠かせない色ですし、おめでたい色、桃の花にも通じます。
3色の意味にも諸説ありますが、まとめると次のようになります。
●赤……山梔子(クチナシの実)入り/魔除け/解毒作用/桃の花をイメージ
●白……菱の実入り/子孫繁栄、長寿/血圧低下/清浄、純白の雪をイメージ
●緑……蓬入り/厄除け/増血作用/健康、新緑をイメージ
また、この3色を重ねる順番により、次のような春の情景をあらわしています。
・下から緑・白・赤の順番で、“雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている”
・下から白・緑・赤の順番で、“雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている”
このまさに春らしい3色が、菱餅ばかりか雛祭りを彩る色として定着していきました。また、華やかさを求めて黄色などが入る場合もあり、5段7段と豪華な菱餅も多くみられます。