月人は個人で運んでいた荷物カバンには、こうした方がいい、との推奨の声色を解釈しての弁当を入れていた。
全員共通で一、二種いずれかであった四から十一、平均は七個は、とつを押すと五秒で圧縮される。
黒く自然素材風体の外郭は、そして酸素で気化していく。
ゴミ箱やらに入れておくと、十分で粉が漏れてくるが、粉になっとらん部分が先に小さくなっていく。
全部、消える。
何も残らん。
圧縮と気化は、死後科。
圧縮は電磁力と音波の密合で、気化は潰れしきとなった当該素材の運命。
密合とは態様が上下に斜め走りの紐が無数でから、とにかく内部の無、を実現すべくが密合の性的態様。
これ要するにブラックホールの顕現と言える、だった。
とつばこういう風に押してかますんですよ、とのアキラ少年への真似はせんまま、とつば押しての無の開闢劇群。
超能力無き、余裕。
人間とは何を望みし歴史を紡ぐ、が例えばブラックホール機能弁当だったり裕仁と御前会議機能による南方戦線への兵士投げ捨て、戦後の学習雑誌の付録の肥大化への児童かき集めの呼び声の無根拠さだったり。
あ、弁当で話がブラックホール会議化までにずれる様、超常的。
弁当の中は結構、現代の地球人は近似点を見る。
アトランティスの合成素材何たら、ではなく本物自然素材由来。
ローストチキン、ミニトマト、ブロッコリー、ピーマン、白米、ししとう、鶏の卵、黒ゴマ、ゴマ、モミ、梅干し、ワサビとノリ由来のフリカケ、鮭、ドライカレー、普通のカレー、にはニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、ベビーキャベツごたる月野菜入り、牛肉のひき肉とキクラゲとギョク入り丼、キャベツの塩蒸し、猫、品種改良の肉、犬、品種改良の肉。
わんきゃんすとかはしゃぶしゃぶ向けのタレがかかっとった。
味は鈍重剛毅、三才でも尻尾振って笑顔でがうがう、系。
にゃんすやらきゃんす、地球素材芳香は全部、地球から輸入しとる。
インドは六千年前から介入しとったらしく、転送装置の管に素材入れ済み。
南米、小アジア、アジア広域から輸入。
米は千年以上前からやたら中国南方、大陸内部から持って帰っとるが、頻度、量とはかなり多いと形容。
植物学上の好奇心。
開発気運、他分野への非合法的浸潤が、これらにより根を張りいくが、誰にも、どのような開発倫理免疫にも止められそうにないだろう、が論調の中央。
植物生理の鼓動が静かで広がり易い、だって。
彼らは到着初日の夜は自身の部屋で黒い弁当を食べ、とつを押した。
ぷしゅー。
そこらに置いて寝る。
あ、弁当の保存料とは一定段階の文明以上とは、いつぞや、何故へを、一切知ろうとせずにあった、との断定指技量、膨大、硬質ならば、不可思議さを無視した帯同を始めている。
白人文明一世目群、肉体の脳内旧皮質が死後の神界、温厚紳士印象ながらも重量万年筆執務姿勢露呈の欧州の街の箪笥の操作作法と日に十時間が完全同期中、への抵抗と勝利の成功を終えし黄色人種文明の刺繍的指技神経が、真の開発者。
これ黄色の、という事。
植物細胞壁内の汚染物質の排斥力を向上、いや、とにかく植物細胞壁内の生命拍動を、そこまで浸潤しゆく薬液が遮二無二、活発化させる。
遮二無二、活発化、との薬効へ遮二無二構成を命じられし成分群とは、構成法が霧状なる女の脳梁振る舞い。
重量万年筆執務姿勢露呈の欧州の街、とは地球ではイギリスのCambridge scenery like.
成立への唯一の条件、重量万年筆執務姿勢露呈、これね、二者共に自覚の泥棒。
前者は死後の天界から、後者は世界広域。
弁当の温度の維持意欲とは、彼らは遠ざかっていた。
温度は平温。
過去は外部素材が内部のみの高温、湿度を維持していたが、素材、こうした便益提供意欲、無言から、を文明で走らせていたら、必ず、素材群が外部へ性的に放っている便益との無言性交、いや、痴漢快楽により、まず指を、指として捉える良識が指の周囲広域、走り外周面積が、奇怪なにやつきに至る。
俺、もてている筈。
こうして、芸徳叱咤神経は、腐敗していく。
だから、弁当温度標高の便益からは、彼らは距離を置く事とした。
あ、薬液の健康弊害は一切無い。
味の変質も呼ばない。
触感とは、乾かぬ薬液ぬめり感じをもたらすのみ。
とにかくこれは無害。