あ、ようやく月と京の交際初期に至った。
月側が本格的装いでの交際の初期にねおの屋上に宇宙船で着陸し、各自が個室に移動してから、歌会の会場の地図を見やりつつ、の推移。
歌会、一度目へ。
日本の上空五万米で不可視化状態の母船から離脱してきた小型船が岐阜の上空三千米で可視化しゆく際、荒い灰緑色の尖った風、大小の三角をまといつつ、消し飛ばしいく。
灰緑色のしなり、三角とは文明の縁で顕現となった物理操作の統べしめに当たらしめていった倫理の姫の装束の袖らしきで、彼らとは一人としてこうした顕現現象へは一切視認意欲とは沸かしめない。
見ない、知らん。
一切の不同意量無きまま、圧縮事への推移へ能動賛意を、袖内構成繊維から繁茂せしめいきしは、母船と小型船との間の、“物理的に不随かつ、文語的描写とは倫理的推測が妥当の離脱不安への深奥からの無言強度漏れ”との小唄詠唱に仕えし、離脱事の度に、毎度変動なる何らか、で今回は格納庫にて小型船の周囲を包んでいた合成金属元素の周囲物理だった。
小型船は不可視化状態にあってはまだ合成金属元素をまとっていたが、可視化への推移を通じ地球で、哀れに放り捨てられゆくなる時の流れが、一切科学憶測される事無く、元素深奥への存在快楽への同意挿入とは格納庫に在っての時から不可避だった、との文語描写力、存在との作家の筆致興奮は無存在、との完全透明成文が成立しゆく。
合成金属元素とは小型船を包んでいた際の佇み、存在快楽座標から推移しゆく幸福の放物線上で今回は、地球の大気成分と一体化していったが、一切の倫理的荒さの粒子は無きままであった。
合成金属元素の幸福の放物線上での完全透明成文に仕えしは、一切の科学連絡無きままの、自然挙手式励起を見ていった合成金属元素周辺で、合成金属元素を幸せに格納していた高級和紙封筒成分群だったが、これらとて励起に当たっては、幸福の放物線上での完全透明成文が周囲を包みゆく。
末端、ならぬ、現象の深奥とは地球の大気成分との即座、深奥領域での和合推移、への一切の倫理的荒きの粒子無き、への非自慢の物理快楽量だった。
灰緑色のしなり、三角、とは合成金属元素の周囲粒子が、快楽との出会いぶり、いきなりの大から小へとの、硬質理性利器、への格納綿布役として在った粒子へはふさわしき幸せの最期へを叫ぶ様、出会い、交わりの快楽とは時間が逆流しつつ、との真なる破り見られぬべき視野、にとっての動かぬ障子枠だった。
合成金属元素の周囲粒子、特殊燃焼経由の昇華、一体化の相手、地球の大気成分と、の様が大小、四十米から七十糎の幅で二十秒以内に高速、無音で揺れ燃え、消えていきし灰緑色のしなり、三角の後尾には二次関数の放物線すがり。
小型船の色は鉄御納戸、てつおなんど
https://www.colordic.org/colorsample/2057
藍墨茶、あいすみちゃ
https://www.colordic.org/colorsample/2428
から成る、いや内部深奥からの結果的主張品位への誰ぞ何ぞ、穏便賛意量、凝結の推移、への主張品位、当初よりの苦労察知とは高速、無謬の肘先、袖漏れの貴人作法。
小型船の形象は、底部に生る半円形の無機能、典礼文法領域を除き大から次第に小への四層の非対称の多角形から成る。
一層ごと、衒学。
最上層は圧縮されし波模様が周囲をかたどっている。
結果的にいわゆる、未確認飛行物体との近似性をまず呼んでしまうが、飛行態様がそれを即座に否定したがる。
底部、との設計対象とは、飛行時には横になる。
九十度倒れて飛ぶ。
内部の人間は船体の傾きとは無関係で内部浮遊している、船室外郭の中で傾き事実すら知らない。
傾きとは飛行物理上の要請に従い。
船の形象とは、結果的な一落ち着き先。
船の選択可能速度は亜光速以下なら全て。
今回は岐阜からは、時速三百キロ程度で京上空へ。
ちなみに亜光速飛行の物理とは無数にあり、一つは死後科文法、縫い針と縫われ布の間に存在する、縫い、針、縫われ、布、非弁別との歴史的長き被登用の人間認識、これへ遮二無二仕えるべくの、配下の非弁別認識、的物理の数々。
とにかく宇宙船は、点、線、点、線、を乱雑、無作為に長さを選択せしめられつつ、空間を跳躍、瞬間移動しゆく。
違う。
人間認識曰く、断固、高速移動しゆく事亜光速で。
亜光速への接近、例えば方法とは非弁別認識、縫い、針、縫われ、布。
光速、となると人間の脊髄反応。
親が子へ真剣指示時。
小型船へのねおの地理座標の投入法とは、信頼。
京で渡された手書きの地図を視認した人間が、到着確信と共に操舵室で長く歓談していた様、実に宇宙船への搾取快楽履歴無きままの上流公家の乗馬意識が、馬への今回の願いを伝えている。
そこに行って。
操舵室はねおの地理なる、地球の京らしき、の中央領域のここら宿の屋上を、母性への無垢な慕いの中、宇宙船ごと本当に感得していく。