後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

ロート

2008年06月18日 | Weblog
食品の「一括表示」に関連して
中四国農政事務所に行って来た
今の法律では、賞味期限は枠内表示だが
製造年月日は枠内に表示してはならない。

不思議おじさんの会社では
当たり前のこと(消費者の知る権利)として
製造年月日を表示してきた

新しいある取引先から、
製造年月日を枠内表示するのは
法律違反なので善処せよとの示唆があった
考えてみればその通りである

悪法も法
コンプライアンス(法令遵守)は
小賢しい役人の誰かが原案を作り
大雑把な政治家がろくにチェックしなくて
ええ加減な法律ができたとしても
その法律を守り抜くという
ある種の勇気、蛮勇がなくてはならない。

見方によってはアホらしいことこの上ないが
コンプライアンスを前提にしなければ
自分流の法律がまかり通るのだから
一旦は悪法も守りながら
法律改正のアクションを起こすのが正当な行為だろう

そんな訳でいろいろと知恵を絞って
農政局に相談に行ったという時間潰し
結論は、製造年月日も賞味期限も
合せて枠外表記とした
消費者こそいい迷惑である

農場長から飼料高騰についてレクチャーを受ける

二人の意見の一致点は、
国産飼料への取り組み強化である
リキッドフィードはもちろんのこと
飼料米が大きな話題となった

その話の中で
籾殻について盛り上がった

滋賀では「すいぬか」と言った
徳島では「すりぬか」と言った
「摺り糠」が正解だろう

不思議おじさんの実家は貧しかったので
風呂は藁を燃やして沸かしていた
今から考えれば贅沢なものではあるが
ソフトボールに夢中の不思議おじさんには
途中から抜け出す苦痛を伴った
沸かすのに冬なら2時間はかかった

籾殻を燃料にできる特殊な釜があった
2重になっていてドーナツ状に籾殻を入れ
内側に開いた穴から少しずつ零れ落ちて燃える
環境問題の視点から言えば最良の道具である
ネットを見ても同じような器具は無い
試作してみたい気持ちが動く

さてさて、工夫を凝らした道具や器具は
人の心を伝えていて見れば優しくなれる

一升瓶で買うお酒も
仮の住まいの小さな冷蔵庫には入りきらない
そこで、空いた4合瓶に移し替える

今夜は会津の「天明」中絞りを手に入れた
それを「ロート」使って移し替えた
ロートとは漏斗のことであり、「じょうご」とも言う
アルミ製なら400円だが
100円ショップでもプラスチック製があった

いやはや便利この上ない道具である
用途は無限にある
このような道具を作ってくれた先人に感謝
けったいな法律を作ってくれた役人どもにも
ボケ防止で考えさせてくれたので感謝