後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

身近な発見!「泰山寺野」

2008年06月05日 | Weblog
不思議おじさんは18歳まで
安曇川が形成した三角州のど真ん中に住んでいた
現在はJR湖西線「新旭駅」の東側玄関口になっている

朝ごはんを食べるときには、窓から琵琶湖と竹生島が見えた
今は建て込む家々とバイパスの土手で全く見えない
眼を西側に転じると、比良連峰が屏風のように聳え
最高峰・武奈ヶ岳の頂が顔を出している

その眺望のずっと下辺に丘が見える
丘は比良山脈を区切る安曇川で二分されている
右側は「饗庭野」(あいばの)で陸軍・駐留アメリカ軍
そして今は陸上自衛隊と空軍ナイキ基地がある
古くから入り会いが認められ、不思議おじさんも
馬を連れての柴刈りやマツタケ採りに行った
東映などの時代劇の撮影にも良く使われた

左側は「泰山寺野」(たいさんじの)
実家から5キロ程度だと思うが
良く考えると行った事が無かった
大根やスイカの産地であることだけを知っていたように思う

泰山寺野の東端に古墳がある
彦主人王御陵(ひこうしおうごりょう)だが
継体天皇のお父さんの墓であるとのこと
ご承知のとおり、天皇家の血脈が途切れそうになったとき
「そんな親戚があったんかいなぁ」というほど遠い親戚の人間を
継体天皇として迎えたことで有名。
高島はその出身地で、母親は福井県の人だとのこと。

泰山寺野の土は、なぜかしら真っ黒
火山土だと人に聞いたが、それには疑問符が付く
水利が無いので、ほとんど開墾されずに今日に至っている
一時は果樹も栽培されたようだが今は荒地になっていた

そこに京都出身で大津で有機農業をしている母と息子が
ブルーベリーや野菜の栽培をしていて
さらにレストランを開業した
かまどで炊いたご飯を提供してくれる
昼食メニューは2種類だけ
おにぎり定食と鹿肉を使ったサンドイッチ定食
レストランの名前は「ソラノネ」
詳しくはネットで http://soranone.jp/

窓一杯に丘陵の緑が広がる
静かな時間が流れる

子どもの頃から見慣れてきた景色の中に分け入って
知っているようで知らなかった世界を見つけました

因みにこの隠れ家のような木の香漂う小さなレストランは
針江げんき米の石津さんのおにいちゃんのブログに何度も登場してくるので
興味が湧いて訪ねてみたのだが
石津さんは無農薬米を納品しているようだった
http://nonkifarm.com/