無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

日本のマスコミによる国民洗脳・・・その2

2015年08月06日 | Weblog
海外では韓国・中国はもとより、アメリカ・イギリス・フランスといった欧米諸国が今回の安保法制について、次のように報道している。

アメリカのCNNは、この安全保障法案が衆院を可決したとき、CNN記者が国会前デモの中で、傘をさしながら下のように報道した。



そして、



この表現は前にも掲載した英国等欧州各国の報道内容と全く同じだ。

日本の報道のように「日本は一国平和主義から脱却して、国際協力・国際平和に貢献する道を選んだ」等と曰わる国は世界中のどこにも無い。

日本のマスコミだけである、大学生や高校生のデモや主婦一般人の国会前デモ等の全国デモを全く放映せず、「野党が日本の平和安全に必要な安保法案に対し、反対のための反対で審議をいたずらに引き伸ばし、採決で『強行採決を演出』した」(讀賣)、「民主は批判しかしないのか」(読売社説)、「野党欠席の国会採決は正しかった」(産経)と報道して、日本政府の「今や日本を取り巻く安保環境は急激に変化し憲法が認める専守防衛ではスキマばかりで対応できない。この切れ目の無い安保法制の制定で、抑止力を強化し日本国民の生命と安全を守るのが、政府の果たさなければならない使命である」と放映するのは。

日本のマスコミは、政府広報=大本営発表に徹している。

(注)この安全保証関連法案について分からない人はSEALDsの「6分でわかる安保法制」と自民党作成「教えてヒゲの隊長」「教えてヒゲの隊長…その2」を見て、人気のパロディ版「教えてあげるヒゲの隊長」を見たら今回成立する大凡の「安保法制」について理解できるものと思う。
パロディ版のパロディはあかりちゃんに対し、「何でそんなエロ本ばかり見ているの、モット勉強しろよ」と言ったネトウヨの常套句で構成されているので見る価値なし。

世界が、日本のデモを放映し、アメリカ(NYタイムズ)でさえ、安倍首相の憲法無視・国民無視の法案を批判しているのに、日本のテレビ・新聞は何を報道しているか、といえば、



上は一面だが、トップ記事ではない。



そして、社説。




海外記事のように、連日のデモの様子や、野党の追求内容(例えば志位氏や山本氏の質疑応答)を載せることなくやり過ごす日本の腐敗マスコミ。

もう一度言う、

「日本は70年の平和主義をかなぐり捨て海外での戦いを始める」

と海外各国のニュースが報じているのに、日本では「歯止めがどうの」「戦争に巻き込まれるがどうの」「徴兵制がどうの」と頓珍漢な記事で国民に真実を伝えない報道ばかりとなっている。

耄碌爺が酒を飲みながら書いているので、まとまらないが、少しは分かって欲しいものだ。

今回の安保法制のキモは、





                 ↓







である。

この自衛権の3要件(旧)はこの3つで一体の関係にある。その1だけ変える(新3要件になる)と全く別のものになる。

太平洋戦争が終わり、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起きることのないように」(日本国憲法前文)と憲法がつくられ、「その実現の為には教育の力にまつべきである」として、戦前の政府が行なってきた軍国主義・皇国史観教育と袂を分かつために「教育は(政府・国家・軍部による)不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。」とうたった教育基本法がつくられた。
これを、「不当な支配に屈することなく」をそのまま条文に残し「(その“不当な支配”にあたる)国が国民の教育を行なう」と国民教練法に変容した教育基本法と似ている。
3要件の2と3はそのまま残しているが、内容は全く似て非なるものとなってしまっている。(旧3要件の2と3は1に付随するもの)

日本の政府マスコミがなんだかんだと言っても、日本の国際的な評価・報道が変わる訳もなし!


続きます。