C34Vの整備作業もいよいよ大詰めかと思いきや、次から次へと難題を突きつけられ非常に苦しめられております。
前回の その12 ではステレオモードスイッチの組立てミスが発見され、やっとの思いでようやく正常になりました。
今回は当該機の抱える最大の課題であるところの、『5バンドイコライザーがRchしか効いていない!』 という問題を解決したいと思います。
じっくり回路図とにらめっこをして検討したところ、当機C34Vのイコライザー回路は全面にわたってRch、Lchが独立しており、5バンドイコライザ回路の直後にあるLchのオペアンプが作動していないのじゃないだろうかという予測をたてました。そこで 手っ取り早くICソケットになっているオペアンプ(古典的なシングルOPアンプのNE5534です)を取り替えてみたのですが、、、、、、 残念ながら そう簡単には修復してくれません!!
さらに じっ~くり 回路図を眺め回してみますと、、、
ウ~~ム なんとなく気掛かりなスイッチが浮かび上がってきましたよ~!
裏面から見ておりますが、画面最下方に8個並んでいるスイッチの右から2番目が 気掛かりなスイッチです
コチラは『REC EQUAL』というプッシュスイッチで、通常のリスニング状態に5バンドイコライザを効かせるのか、あるいは録音出力信号に効かせるのかを切り替えるスイッチです。
毎度ながら最終的にはもっとも手軽な計測器 テスター が故障箇所発見には一番役立っております。 3回路(Rch・Lchが左右)の切り替えスイッチなのですが、うち1回路の当該スイッチの接点が、どうもあやしいという判断ができました。
当該スイッチは簡単には取外せない構造になっており、四苦八苦しながら ようやく どうにかこうにか取外しができました。
しっかし、、、、
このスイッチはアメリカ製か、、、すんなり分解できないようです。代替のスイッチを入手できるなら交換したいところですが、同じサイズのがあるか見当もつきません。なので出来る限りのところで接点の修復を目論んでみました。
あれこれやって(多少の力技も)、なんとか接点の回復が出来たようです。テスターでの導通試験もバッチリになりましたので再び組み上げてみました。
ワクワクしながら電源を入れボリュームを上げたところ
ガーン
ガーン
愕然
なんでか Lchがまったく音が出ていない!!
いや~ まいりましたネ!
回路図とオシロで信号を追ってゆくと、どうやらLchだけセレクト信号が発せられていなくて、しょっぱなから信号が途絶えております。
というところで、またまた時間切れになりましたので、また次回に継続したいと思います。
(ただし、まだ正確な確認は出来ておりませんが、イコライザーはLchも効いているように思われます!! 大成功)
頭が下がります。元々アメリカの製品と言う物は力技
が多い商品が多いように感じます。所謂”技”と言う事
があまりなく。質実剛健な商品が多いですね。
サックスでも元々おフランスで製造した物をバラバラに
にして部品として輸出させ(関税の関係でしょうか?)
アメリカ本土でこれでもかと言うぐらい力技で頑丈に
組み立て不要な物は外してしまって誕生したのが
ビンテージサックスの最高峰と言われるアメリカンセルマ
です。
多分パリでは受け入れられなかった音だったと思いますが
USAに於けるJAZZではその音質は大絶賛されたそうな。
貴院のマッキンも脈々とそのアメリカンスピリッツを受ついで
いる商品なのでしょう。
やっぱマッキンにはJBLでしょうね~そういう意味では。
こういう地道な作業ってのは好き嫌いがあるのでしょうネ~
どうにか、こうにか、次回の その14 では最終段階にこぎ着けてました。
この先には、スピーカの内部配線とかネットワークのパーツ交換とか、まだまだ作業には尽きることがありません。