夫婦善哉 完全版

2013年10月11日 | 健康・病気

本日、「完全版 正編・続編 夫婦善哉」(織田作之助著)発行所(株)雄松堂書店 発売元(株)主婦の友社を読み終えた。
(この本には、60年ぶりに発見された「夫婦善哉」の続編と、その直筆原稿の影印版も収録)
これを原作としてNHKで、土曜ドラマ「夫婦善哉」(全4回)をこの夏やっていた。
私は、これを観ていたのだが、第4回がなぜか録画ミスで観られなかった。
第4回は、「続夫婦善哉」のようで、観られなかったことが悔やまれた。
ところが先日、さだまさしの「かすてぃら」を軽井沢図書館に返しにいったときにこの本を見つけた。
なんの迷いもなく借りました。

私はこれまでオダサクの小説を読んだことがない。
太宰治や坂口安吾を読みながら、なぜか織田作之助に縁がなかった。
いつか読みたいと考えていた。

「夫婦善哉」は、蝶子と柳吉の2人が、華やかなりし大阪の歓楽街の片隅で暮らした話だ。
蝶子は、小さな貧乏天麩羅屋の娘として育ち芸者となる。
ところが、化粧問屋の若旦那で妻子持ちの維康柳吉と出会って三月でいい仲になってしまう。
蝶子は一所懸命働き柳吉につくし、末は柳吉の父に認められる夫婦になりたい夢を持っていた。
ところが、少し商売がうまくいき金に余裕が出来ると芸者遊びをして散財してしまう柳吉。
どうしようもないアホな男です。
しかし、そんな柳吉と別れられない蝶子。
その柳吉が小倉競馬で三千円儲けて、
「別府の土地で理髪店向きの化粧品、刃物の商売をやろうと、千五百円で老舗を買い」
蝶子と別府に行った話が「続夫婦善哉」です。

それにしてもアホな“夫婦”の話です。
これを読んでまた大阪が好きになりました。


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