スマホを落としただけなのに

2018年11月27日 | 健康・病気

「スマホを落としただけなのに」(志駕 晃 著 宝島社文庫)を読んだ。
小説としてはものたらなかった。
主人公の女性、稲葉麻美に魅力がない。
恋人の男もその他の登場人物もうすっぺらな感じの人ばかりだった。
2016年の第15回「このミステリーがすごい!」大賞で、
最終候補に残りながら落選したことに納得です。
著者は、ニッポン放送プロジェクト専務取締役、元ラジオディレクター、
プロデューサー、小説家、漫画家です。
「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ11月3日放送)のゲストに出たときに
著者の話を聴いて、この小説を読んでみたくなり買った。
パソコン、スマートフォンやフェースブック、LINEなどのSNSのことを詳しく書いてあり、
それらを小道具にこの小説を書いたことが、私のようにそれらのことが好きな人間は、
本を読んでいて面白かった。
しかし、小説としてはつまらなかった。
小説のストーリーは、これから読む人、映画を観る人もいるでしょうから書きません。
稲葉麻美を北川景子が演じるので、映画はちょっと観たい気もする。
テレビで放送するときは“必ず”観るでしょう。
それにしても作品の題名は重要ですね。
ラジオで著者が話していたのですが、
この小説を「このミステリーがすごい!」大賞に応募したときの題名は「パスワード」だった。
それを出版するときに宝島社の人が、「スマホを落としただけなのに」にかえたそうだ。
「パスワード」も、この小説の題名としてはいいと思う。
拾ったスマホのパスワードを、“男”が見つけるまでの流れは読んでいて面白かった。
でも「スマホを落としただけなのに」という作品の名前で買う人は多いと思う。
著者は、早朝に起きて会社に行く時間までに、原稿用紙4~8枚を書くことを日課にしているという。
それなりに成功する人は、努力していますね。
それにしてもフェースブックに、
自分の細かい情報を書いたり写真を載せることはしないほうがいいとしみじみ思った。
私も九想話に細かい情報を書いちゃったりしてますが…。
インターネットのことは、今いろいろ考えさせられます。
便利なんですが、弊害もいろいろあります。
私もみなさんも、それなりにネットでは防御しないといけませんね。
この小説を読んで、そのことをしみじみ考えました。

コメント
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