2月3日(土)ラジオ深夜便4時台【明日へのことば】
「いのちを詠う(うたう)歌人・細胞生物学者 永田和宏」を聴いた。
歌人永田和宏が、奥さんの河野裕子という歌人とのことを話した。
河野21歳・永田20歳のときに歌会にて出会い、惹かれ合い、結婚し子を産み転居を繰り返し、
そして河野が2010年に64歳でこの世を去った。
この夫婦のことをもっと知りたいと思った。
河野裕子の短歌
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
ブラウスの中まで明るき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり
あの時の 壊れたわたしを 抱きしめて あなたは泣いた 泣くより無くて
この人を 殺してわれも 死ぬべしと 幾たび思ひ 幾たびを泣きし
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が
永田和宏の短歌
岬は雨、と書きやらんかな逢わぬ日々を黒きセーター脱がずに眠る
君がいつか死ぬとうことを思わざりき思わずきたり黄あやめのはな
ポケットに手を引き入れて歩みいつ嫌なのだ君が先に死ぬなど
歌は遺り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る
遠浅にひとり浮き身をするやうなさびしさはもう嫌なのだ人よ
(ネットで探して、私がいいなと思った短歌です)
ラジオを半分寝ながら聴いていたので、きちんとしたことを書けなくてすみません。