しんせかい

2017年11月20日 | 健康・病気

第156回芥川賞受賞作「しんせかい」(文藝春秋3月号)を今日読了した。
小説の舞台が、脚本家倉本聰の作った富良野塾と思われ興味深かった。
へぇ~、そんなふうだったんだ、という感じです。
しかし、イマイチ小説の世界に入り込めなかった。
この人の文体のせいなのか?

作者は主人公の心を一切描こうとしていない。(小川洋子)
つまらない、わたしは『しんせかい』を読んで、そう思った。他の表現は思いつかない。
「良い」でも「悪い」でもなく、「つまらない」それだけだった。(村上龍)
「しんせかい」はこれまでの作者の候補作と較べて格段に読みやすい。
けれどモデルとなった塾や脚本家の先行イメージを外すと、
青春小説としては物足りないし薄味。(高樹のぶ子)
実際に存在した北海道の演劇塾での一年間には、
もっとどろどろした人間の葛藤があったはずだが、作者はそれを避けてしまっている。
その点も大きな不満だった。(宮本輝)
『しんせかい』は無個性のおばかさんが半自給自足生活のかたわら、
劇団修業に励んだ青春時代を淡々と記録したもので、山下清の日記に通じるペーソスもあり、
また人間関係の悩みも機微も排除した結果、立ち上がってくる無意味さに味があるものの、
なぜこれが受賞作になるのかよくわからなかった。(島田雅彦)

私もなぜこれが芥川賞受賞作なのか理解できない。
ですが、私の大好きな川上弘美さん(昔、同じ句会にいたので「さん」づけです)が書いている。
「しんせかい」の中には、平凡で覚えにくい名字のひとたちが十人以上でてくるのですが、
そのひとたちを、ちゃんと区別できた、というあたりに、この小説の秘密があるのかもしれないと、
今はにらんでいるのですが、どうでしょうか。
言葉につまりながら、「しんせかい」をいちばんに推しました。

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稀勢の里5敗

2017年11月20日 | 健康・病気

白鵬無傷9連勝、稀勢の里3連敗で5敗目 九州場所 

稀勢の里が5敗となった。
これは苦しい。
このままいくと負け越しになるかも知れない。
どうする稀勢の里。

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