広島

2010年08月06日 | 健康・病気
朝目が覚めて、ラジオで平和記念式典を聴いていた。
息子と広島に行ったのは何年前だったかな、と思った。
たしかKが高校1年のときだった。
私が、会社の夏休みに、23歳で亡くなった友人の墓参りに行く、
というと、Kが一緒に行くといった。

友人とは、九想話に何度か書いたボクサーを目指していた奴です。
Uも誘ったが、「行かないという」、
結局Kと二人旅で山口県に行くことになった。
友人の家は、岩国で岩日線に乗り換えて行く、
錦川の上流のほうにあった。
その帰りに広島に寄った。

Kは、中学のとき病気で1年ほど学校にまともに行けないときがあった。
1年の3学期から2年生の間、ほとんど家で寝ていた。
朝になると具合が悪くなり、起き上がれなかった。
私は布団に寝ているKを気遣いながらあの1年間出勤していた。
所沢にあった防衛医大病院と
都立清瀬小児病院で診てもらったが、原因は分からなかった。
こいつの将来はどうなるんだろう?と暗い気持ちであの頃は生きていた。
そんなKが、中学3年になったら毎日学校へ行けるようになった。
そして何事もなかったかのように県立高校を受験して合格したときは嬉しかった。
そのKが現在は、3歳の娘の父親になっている。

広島の平和記念公園を歩いているKを想う。
真剣に平和記念資料館の展示物を見ていた息子。
あいつは何を考え、あのときの広島にいたか。

コメント (2)
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