命の選択

2009年02月02日 | 健康・病気
「私の病状が重篤になったら、人工呼吸器を外してください」
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者、
千葉県勝浦市で暮らす照川貞喜さん(68)は、
右の頬を動かしてパソコンで要望書を書き、
かかりつけの病院に提出した。

今夜の「クローズアップ現代」を観た。
“私の人工呼吸器を外してください”~「生と死」をめぐる議論~
これは難しいテーマだなと思った。

49歳で発病し、3年後に人工呼吸器をつけることになった。
それまで警官をしていたが退職した。
動けるまで各地でALSについての講演をしていた。
最近は、横になっているだけです。
瞼と右の頬しか動かせない。
これが動かせなくなったら、自分の意志は伝えられないし、
目が見えなくなり暗黒の世界で暮らすことになる。

家族は照川さんの気持ちに納得し、
病院は倫理委員会を設置し1年間にわたって議論が行われ、
去年「照川さんの意志を尊重すべき」という判断を示した。
でも、今の法律では呼吸器を外すと
医師が自殺幇助罪等に問われる可能性がある。

秋田に照川さんの友人がいる。
同じALSの患者で20年人工呼吸器をつけている。
その人は顎と額を動かしパソコンで、
「神様にもらった命は1つしかない。死んでしまったら終わりだ」
と書き、照川さんの考えに反対している。
「生きていれば、いつかALSを治す薬が発明されるかも知れない」と書く。

私はどちらの方の考えも理解できる。
ですから結論は出せません。

コメント
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