ギターとケーナとハーモニカ

2008年03月09日 | 健康・病気

今夜の九想話は何にしようかな?と悩んでいたとき、
毎日のぞくブログ「〈なを〉の部屋 一日一句をめざして♪」
「楽器買うなら 御茶の水?」を見て書くことを決めた。

私のギターは、19歳のときお茶の水で買った。
そのとき私は茨城に住んでいた。
手工品ギターの工房を5月で辞めた私は、
自分が弾くギターは手工品だと決めていた。
ほんとうは、できれば自分のつくったギターを弾きたかった。
なのに私は3ヶ月弱でギター工房を辞めてしまった。
それから田舎の金物屋で働いていた。
やっとためた有り金を持って東京に行った。
なぜかお茶の水に行った。
そして、4万円の手工品のギターを買った。
そのときの私の給料からすれば高い買い物でしたが、
ギターの音を考えたら、それを買うしかなかった。
今でもいい音します。(アマリ弾イテ、イマセンガ…)

私は、金物屋で働いていて「このままでいいのか」と思っていた。
高校生のとき、もし大学に行けるのなら教師になりたいと考えていた。
だが、高校もやっと行かせてもらったのに大学ははなっからムリだった。
無知な高校生の私は夜の大学を知らなかった。
金物屋で働いていてできるだけ金を貯め、19歳の2月再び上京した。
新聞の求人広告で見つけた本郷三丁目の試薬会社に就職し、
駒込に三畳のアパートを借りて、
4月からお茶の水の駿台予備校に通った。
その頃だったと思う。
お茶の水のある楽器屋でケーナを見つけた。
サイモンとガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」で、
ケーナという楽器が好きになっていた。
ガラスのショーケースの中にうやうやしく展示されていたケーナ。
たしか7,000円だった。
欲しいと思いながらもなかなか買えなかった。
なんどもその楽器屋に通い眺めていた。
なんとか捻出した金でそれを買った。
そのとき私の月給は4万円で、手取りは……。
三畳のアパートの家賃が5,500円だった。
やっとケーナを買ったけれど、吹き方が分からない。
指使いもまったく見当もつかなかった。
それから1年後ぐらいに、中南米音楽という雑誌に、
「ケーナの吹き方」などという記事があった。
それを読んでなんとか吹けるようになった。
でも、今でもケーナのほんとうの吹き方は知らない。
地方(中南米各国)によって運指がちがうようだ。
好きなように吹けばいいと思っています。

45歳のとき、なぜかクロマチックハーモニカを吹きたくなった。
ブルースハープに挫折したせいもある。
レバーで半音が出せるのが魅力だった。
で、やっぱりお茶の水に行って買いました。
山梨での単身赴任の間、会社の隣の釜無川(富士川)で、
昼休みによく吹いていました。
昼食を食べ終わると、ケーナとクロマチックハーモニカを持って、
釜無川の土手に行き、富士山を見つめて吹いていました。

コメント (2)
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