“先輩”帰る

2005年12月14日 | 健康・病気

夕方4時頃、パッケージのすんだじゃが芋、里芋、みかんなどを、
出荷場所にフォークリフトで運んでいるとき、めずらしい人がいた。
4月にアメリカに留学したHさんだった。
(4/19 九想話「“先輩”アメリカへ行く」参照)
私はフォークリフトを急いで降りた。
彼は、髪を長くして、薄く髭をはやしていた。
元来甘いマスクのHさんだが、精悍な顔立ちになっていた。
アメリカ暮らしをしているという感じだった。
ちょっと立ち話をしてフォークに乗り、荷物の運搬を続けた。
早くけりをつけてゆっくり話したかった。

みかんの作業をしていた I さんが、
「あ、Hさんだ、『愛してる』」と舞い上がった。
彼が作業所で仕事をしているとき、彼女は毎日、
「Hさんと結婚するんだ」と大変だった。
ところがこのところHさんのHの字もいわなかった。
ある通所者を愛してるとか、
バスの運転手が好きだ、とかいっていた。
ちなみに、私には、しょっちゅう「へ、こいちゃった」と、
おならをお見舞いしてくれる。
 I さんは、23歳になる女の子なんだよな。

4時半に終礼をした。Hさんに挨拶してもらった。
彼は、1人ひとりにアメリカのキャンディーをプレゼントした。
 I さんはもう嬉しくてうれしくて、飛び跳ねていた。
私にもチョコレートをくれた。
ホントは、ビーフジャーキーを買ってきたのだが、
BSE問題で税関で取られてしまったという。

8ヶ月アメリカに住んでいるが、
まだなかなか英語で会話をするのが難しいらしい。
九想庵は毎日見てるといってくれた。
12月30日にアメリカに戻るという。
「それまでに、ぜひ一度飲みたいね」と約束して別れた。

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