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長いと思ったら2時間35分・・・1975年の山本薩夫監督の作品です。
「まわりは金色の栄光に輝いて見えるが中のほうは真黒に腐っている」バーン!と、始まります。
巨大ダム建設の不正入札をめぐっての政治とゼネコンの汚いやりとりを中心に、新聞記者とか、党内のはみ出し者みたいな人とか、金融のおじさんとか、絡んでいろいろ厄介な話なんですけど・・・
一人として国民の立場からものを言う人もいない、腹黒い連中の争いを見せられただけで、結局何も変わることがなく映画は終わってしまいます。
汚さで上を行くものが生き残る世界のようです。
今では自民党の単独政権なんてありえませんが、昔は、自民党が単独で政権についていない方がおかしかった時代だったんですね。
残念なのは、与党の民政党しかでてこなかったところです。
政治と金、酒、タバコ、女・・・いやな世界です。
半端な悪は消されていって、本当の悪だけが生き残るようです。
入札も面白いです。業者はなるべく少ない金額のほうが有利と思われるわけですけど、想定金額より低すぎると手抜き工事とかがあることを考慮してなんでしょう。これより低いとだめというのをあらかじめもうけておいて、その金額の70%なら70%を下回らないうちの低い金額となるようです。なるほどねえ・・・
宇野さん仲代さん三國さん、すごい人たちが出ています。