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広島の原爆の映画です。
この映画で面白いと思ったのは、ほとんどがお父さんと娘さんの会話で話がすすんでいるところです。舞台を見ているような気分になります。たぶん、意識的だと思いますが、カットも少なかったと思います。2人の役者のガチンコ勝負ですね。
娘さんの幸せになってはいけない・・・という思いは、自分の思いもそうだけど、実際には社会の目も被爆した人たちに対して冷たかったのだろうと思います。それでもやっぱり生きている以上は、いくら押さえつけようとしても、そういう、生きている喜び・・・実感を感じたくなるし、その葛藤がお父さんを生み出したのだろうと思います。
お父さんは娘の気持ちを盛り上がらせながら・・・思いとどまらせるような余計な一言もぼそっと言います。やはり、幽霊が出て来たというよりは、心の葛藤がお父さんを生み出したのだろうと思います。
最後の、ジャンケンのところ・・・むごい別れ方がどうとかいうところは、カップヌードルの麺を口にくわえたまま涙が止まらなくなりました。
こうやってむごい別れ方をした人がたくさんいて、大好きな人たちを見捨てて逃げなければならなかった状況。こんな体験をしたらやっぱり心の傷は癒されることはないと思います。生き残ったことを申し訳ないと思う気持ちというのは、ずっとずっと、消えることはないのでしょう。
原爆の時、あの時の広島は死ぬのが当り前で生きているほうがおかしい・・・というセリフがありましたが、そんな状況を人間がつくり出したことを見なければいけないと思いました。