華語り

心に華を!!

峠の春

2008-04-30 11:14:51 | 花だより

3,4年前にも行ったのですが、倶利伽羅峠の八重桜が満開の時期になったので、この前の日曜日行ってきました。

新たにバイパスができたおかげで、旧8号線は昔ほどの混雑はなく、(混雑といっても、たかがしれた「混雑」ですが・・・)スムーズに目的地へ到着。

まずは倶利伽羅不動におまいりして、境内を巡ったあと、そぞろ歩き・・・

ここの八重桜、植樹が始まったのは40年ほど前のことだそうです。
40年ほど前、1台のトラックがこの峠を通りかかったところ、ハンドル操作を誤って、谷底に転落するという事故があったそうです。
幸い運転手も助手席に乗っていた人も軽い怪我で助かって、その後、何年かして、そのトラックを運転していた人の夢枕に、倶利伽羅不動尊がお立ちになって、
「倶利伽羅峠が寂れているので、何とかして欲しい」
というようなことを訴えたそう。
運転手さんは、はっとして、あの事故で助かったのは、倶利伽羅不動さんのおかげということに思い至って、せめてものお礼にと、この地に八重桜を1本植えたということです。
それが始まりとなって、八重桜が植えられ、今では山のいたるところに八重桜が咲き乱れ、心を和ませてくれます。

 

満開の八重桜は、ふっくらとしていて、まるで綿菓子のよう。
ソメイヨシノはどことなく清楚な雰囲気ですが、こちらはあでやかな貴婦人といった趣き。
枝もたわわに日の光ををいっぱいに浴びて、美しい峠の春です。

 

倶利伽羅峠は、その昔、木曽義仲軍と、平維盛を総大将とする平家軍が一戦を交えたところ。
公園の一角に、源平の戦死者のための大きな供養塔があります。

こちらは、義仲軍が用いたという火牛の計をモデルにした牛さん。
「戦う牛さん」の頭上にも満開の桜が咲き乱れ、風が吹くたびに、ハラハラと美しい吹雪が舞い散ります。 


健気なチューリップ

2008-04-26 23:10:58 | 造園日記2008
昨年の秋無造作に植えたチューリップの球根、芽を出したものの、大半は葉っぱだけが生い茂るばかりで、花をつけたのはほんの2、3本。茎が伸びたはいいが、雨に押し倒されてしまい…。それでも太陽に向かって伸びていこうとする姿はあまりにも健気。
支柱を立てて、支えをしてあげました。まるでろくろ首のような茎をもたげ、春の光を浴びています。

ゆずの香に包まれて

2008-04-24 10:45:22 | 日々の風景

 「お肌の曲がり角」といわれる年齢は、とうの昔に過ぎて、「老化」の道を驀進中の昨今。幸い昔から肌のトラブルは比較的少なくて過ごしてきましたが、「うるおい」「ハリ」「つや」・・・などという文字が最近どうも気になります。

長年愛用している某社のスキンケア商品も、もちろん悪いわけではないのですが、少し前から気になっていたのが「草花木果」のスキンケアシリーズ。
透肌スキンケア」のトライアルセットがあるというので、早速試してみました。

 

草花木果のスタンスは「日本の自然が持つ豊かな生命力を肌にまっすぐに届けたい(同カタログの文言より)」というもの。日本に昔からある植物の薬効に注目し、そこから抽出された成分を化粧品に配合しています。
透肌スキンケアシリーズには、ヒオウギ、シャクヤク、ビワ、ユズといった優しい植物達が使われています。

このスキンケアシリーズ、古い角質を取り除き、毛穴の目立たないみずみずしい肌に整えてくれるのだとか。
確かに洗顔後、ローション(透肌ローション)やジェル(透肌マスクジェル)で肌を整えると、「潤っている」という感覚が・・・
さて、効果のほどはいかに・・・

スキンケア効果もさることながら、私が気に入ったのは、その香り。
洗顔料(透肌ミルクウォッシュ)を泡立ててきめ細やかな泡が肌を包み込むと、ほんのりユズの香りが漂います。入浴剤にありがちな「作られた香り」ではなく、本物のユズの香り。あの香りに包まれたくて、洗顔するのが楽しみにもなります。

ローションとジェルにもユズの香りが含まれています。洗顔料の方も決して邪魔にならない芳香ですが、こちらはさらにほのかで、あるかなきかに放たれる香り。手に取った瞬間、ふっと香り立ち、肌につけると化粧品の成分とともに香りも吸収されるといった趣。
とにかく「気持ちがいい」と感じるのは、肌にとっても良い効果が期待できそうです。

「草花木果」の化粧品は、スキンケア関連に留まらず、メーキャップ関連も充実しています。

「秋桜」「あざみ」「姫りんご」「あわ雪」「古木」「銀墨」「そよ風」・・・・

これらは口紅やアイカラーの色に冠された名前。
かつて日本では「浅葱」とか「紅梅」「萌黄」というように、色を呼ぶ時にとても美しい名で呼んでいました。
「草花木果」のメーキャップ商品につけられた、植物や自然の風景から想起できるような色の名は、そういった日本の伝統を踏襲しているような気がして、奥ゆかしささえ感じてしまいます。

さらにこれらを収めるメーキャップパレットも、螺鈿細工を思わせるような素敵な意匠で、持っているだけで心を豊かにしてくれそうです。

 

草花木果のサイトはこちら


自転車日和

2008-04-20 15:02:16 | 花だより

私の実家のある長野にも、「犀川」が流れていて、千曲川と犀川の合流するあたりで行なわれたのがあの川中島の合戦ですが、ここ金沢にも「犀川」があります。
故郷と同じ名前の川が流れていることで、金沢に来た当初は、ちょっとした親しみをもって川を眺めたものでした。

金沢には二つの大きな川が流れています。「大きな」といっても相対的にはそう大きい川ではないのですが、市内を囲むように浅野川と犀川が流れています。かつては城下の外堀としての役目を担っていた二つの川。その流れの様子から、浅野川は「女川」、犀川は「男川」と呼ばれています。
浅野川を「女川」と呼ぶようになったのは、泉鏡花がその小説『由縁(ゆかり)の女』のなかで浅野川のことを「俗に女川だと言う」といった表現があるところからだ、ともいわれています。
藩政期の文献には、逆に犀川を女川、浅野川を男川と呼んでいるものもあるくらいです。(その史料によると、犀川は流れが荒いので「女川」だといっています。それを書いた人は、よっぽど女性が恐かったのでしょうか・・・)

きょうも日和が良かったので、いつもは車で行っている川向こうのスーパーへ、自転車で出かけました。

カルガモが気持ちよさそうに泳いでおり、ヒヨドリと思われる鳥が、川原を元気に飛び回っています。
ふと、「ケーン、ケーン」という甲高い声が聞こえて、川原の草地を目で追ってみると雉がいました。写真に撮りたかったのですが、少々遠くて無理でした。(こんなとき、一眼レフがあればなあ、と思ったりもしますが、おそらく使いこなせないでしょう。)

川原には、一面に白い花が咲き乱れていました。 

川沿いには果物畑(梨かリンゴだと思うのですが)が広がっていて、春の日差しを受けて真っ白な花を今が盛りと咲き誇っていました。 


桜の下を走る

2008-04-19 18:45:04 | 花だより

今日は今年度初めての古文書の講座がありました。
今年は図書館が改修工事をしているので、駐車スペースが狭くなって車を止められそうにないので、自転車で出かけました。

我が家には自転車が2台あります。2台とも息子達が高校時代に通学で使っていたもの。
いつもは長男のを使っているのですが、今日は初めて次男の自転車に乗りました。
3年間毎日山越えのような道(!)を通っていたので、ずいぶんくたびれています。
物持ちのいいはずの次男の自転車の方が、ガタガタ音を立てるのは、自転車本体のお値段の違いによるものでしょうか。

古文書講座は、今年で9年目になります。そんなに歳月がたったように思えないのは、ちっとも読めるようにならないせいでしょう。
3,4年前から連続して読んでいたテキストも、今日で一旦終わり。今年は新しいテキストに取り組みます。ひょっとして戦国時代も絡んでくるかもしれない文書なので、少々期待しています。

今日は風がややありましたが、冷たいというわけではなく、自転車に乗るにはちょうどいいくらいの気候でした。
街路の桜は、ソメイヨシノではありませんが、散り掛かったものもあり、木の下は、桃色のじゅうたんを敷き詰めたようになっているところもあったり・・・
そして、木の下を通ると、ほのかに桜餅の香りが・・・

 

話は変わって、我が家のジューンベリー、今年も花を咲かせました。
純白の花は、見ていてとても清々しいです。
今年は去年ほど花つきが良くないので、果実もあまり期待できそうにないのがちょっと残念。


高速に乗って・・・

2008-04-16 23:48:25 | 日々の風景

桜もそろそろ散りかかり、木々の若芽がまぶしい季節。
ああ、どこかへのんびりとお出かけしたいなあ、と思う今日この頃。

どこかに出かけるというと、大抵は車で出かけることが多い我が家。
公共の交通機関を使おうと思うと、頭数だけ切符を手配しなくてはならないし(そうたいして大家族というわけではありませんけど)、交通費だけでもバカにならない。
時間を気にしなくていいし、荷物を運ぶのも楽。行った先での移動も楽なので、一人抜け、二人抜けして、ばらばらな家族になってしまいましたが、車には今後もお世話になることでしょう。

旅行といっても、年に1回か2回行くか行かないか、実家への帰省くらいが関の山ですが、そんな時お世話になるのが高速道路。ETCのおかげで、出入り口がスムーズになりました。

先日、千葉まで行ってきたことはブログに書いたとおりですが、首都圏の高速道路って、いろいろ入り組んでいるので、あちこちに料金所があります。そのたびに、一旦停止せずに減速するだけで料金所を通過できるというのはとても快適でした。

ETCもいろいろ料金の割引が設定されていて、朝夕の通勤割引とか、深夜割引とか…(長男は深夜割引を使ってくるので、帰省はいつも夜中です^^;)

さて、そのETCを使ったサービスの一つで、NEXCO中日本(中日本高速道路)が提供している「速旅(はやたび)」というサービスがあります。JRに周遊券がありますが、それの車バージョンとでもいいましょうか。

 第1弾として、首都圏から静岡・山梨方面への往復と周遊エリアの乗り放題がセットになった、『速旅 富士周遊プラン』が発売されるそうです。
普通に高速道路を使うより3~4割ほども安くなる上(周遊エリア内の乗り降りは自由らしいので、お値打ち感は場合によってはさらにアップするかも。)、いくつかの特典もついているみたいです。
(東京に住んでいた頃、こんなプランがあったら、利用したかも・・・)

 

北陸に住む私にはあまり関係のないプランですが、関東方面にお住まいの方で、興味のある方はご利用になってはいかがでしょうか。
期間は平成20年4月19日(土)から平成20年7月18日(金)まで。ただし、4月26日(土)~5月6日(火)は対象外ということなので、GWに利用を考えた方、あしからず、です^^;

 

←こちらは、全国の観光地をクルマで旅して廻るのが好きな『速旅(はやたび)』のキャラクター、旅がらすのカーくん、だそうです。


久々の晴れ間に

2008-04-15 22:01:24 | 造園日記2008

先週数日家を空けて帰ってきてみると、小さな庭の花たちが、少し見ぬまにずいぶん生長していたのにはびっくりしました。

玄関先のアネモネ、これはラルクの歌に惹かれて2年ほど前に植えたものですが、球根は植えっぱなし。先月の下旬頃から葉っぱが茂りだしてきましたが、今年もビロードのような花を咲かせました。実際にはもっと濃い青紫です。

少しずつつまんではサラダの青味にしていたベビーサラダ。いろいろな青菜が混在しているのですが、ほおっておいたら花が咲きました。

手折った花を、先日里山から失敬してきた桜とコップに活けてみました。

今日は久しぶりに青空がのぞき、うららかな春の一日でした。

こんな日はどこかへのんびりと散歩でも・・・と洒落こみたいところでしたが、明日からまた天気が崩れるということなので、わずかな晴れの間を逃してはなるまい・・・
というわけで、家中の窓を開け放し、息子達の使っていた布団を干したり、シーツを洗ったり、洗車をしたり・・・
悲しいかな、主婦のサガというヤツです。


百花繚乱 山里の春

2008-04-13 16:16:16 | 花だより

金沢市郊外の「花園」地区へお花見に・・・

今朝の新聞に写真入りで紹介されていて、ちょっと行ってみたい、と思いながら記事を読んでいました。後からその記事を読んだ夫が、こちらが何も言わないのに、

「行ってみようか」

まさに以心伝心^^;

旧8号線を津幡方面に向かう途中、右手の丘陵に濃き薄き紅や黄色の光景が目に付きます。

「花園」地区と呼ばれているそのあたりは、藩政期から樹木の栽培が盛んだったところだそう。
藩政期には「七木の制」というのがあって、藩内の木々を勝手に伐採されることは禁じられていましたが、このあたりは3代藩主前田利常から下賜された「梅鉢紋入りのなた」のおかげで、木々の伐採も自由に行なわれ、花木の栽培も行なわれるようになったのだそうです。

 

 

山懐に抱かれた山里の木々は、よく手入れがされていて、回りの自然とよく溶け合っています。

兼六園などのような観光地ではないので、観光用の設備はありませんが、ちょっと道端に車を止めて山里の空気を吸いながら春の雰囲気を楽しむことができます。

桜は葉桜になりかけていましたが、レンギョウ、雪柳、桃など、春の色がとりどりに咲き乱れ、ほっとするひと時を過ごすことができました。 

 これは、桜の木の下に群生して咲いていた花。

ホタルブクロに似ていますが、時期が違う・・・なんという花なのでしょう・・・?


蕾まだ固く

2008-04-10 00:44:26 | 日々の風景

長野の桜はまだ蕾が固く、春の日差しを枝いっぱいに吸い込んでいる状態でした。

今日は天気もよく陽気も暖かで、母と二人、歩いて善光寺方面へ出かけました。

久しぶりに東山魁夷館へ行こうということになり、善光寺でおまいりしたあと美術館へ。ところが折角行ったのに、休館で、見れずじまい。

東山魁夷館は「城山公園」と呼ばれる公園の一角にあり、実はこのあたり、川中島の合戦の際、上杉方が陣を敷いた横山城があったところなのです。横山城の主郭は、公園の背後にある「健御名方富命彦神別(たけみなかたとみのみことひこかみわけ)神社」(健御名方命を祀ってあるということは諏訪神社と関係があるのでしょうか)という神社がある辺りだそうで、そちらに足を伸ばしてみました。
高台になっていて、川中島のあたりまですっかり見渡せることが出来そうです。

近くのお店で食事をした後、せっかく善光寺に来たので、大勧進の宝物館を見ることにしました。
ここでの目的は、他でもない、謙信と信玄のお位牌。お二人のお位牌が仲良く並んでいるということを話に聞いていたので、一度は見ておきたいと思っていた念願がようやくかないました。
ガラスケースの中に本当に「仲良く」鎮座していました。
(いずれまた、サイトのほうでご紹介したいと思います。)

家には今日中に帰ればいいので、実家でしばらく休んだ後、それでも余り遅くならないうちにと、夕方家を出ました。
高速は信濃町のインターから乗ることにしているので、約40分、山道を走ります。
途中、妙高山と黒姫山がくっきりと現れた姿が美しかったので、携帯で撮ってみました。(携帯のカメラ、ピントがうまく合わなくなっていて、余りきれいではありませんが。)右手が妙高山で、左が黒姫山です。

暗くならないうちに北陸道にたどり着いたので、トンネルの壁に描かれた謙信の像を拝むことが出来ました。


門出の嵐

2008-04-09 00:36:10 | 日々の風景
千葉は朝からものすごい暴風雨でした。傘はさした瞬間に壊れてしまうような状態で、道路には、傘の残骸がいたるところに散乱しているありさま。
よりによって、今日は次男の入学式。嵐の門出となりました。
会場に行くのが精一杯で、記念の写真もまともに撮れずじまいでした。

それでも入学式は滞りなく行われました。

ひとまず引っ越しの荷物も片付き、私は家路につくことに。
あれこれ世話を焼いているときりがないので、あとはもう、見ないことにします。
帰りの車の中で「100万回のKISS」を聞いていたら、なぜか涙が出てきました。TERUさんの歌声がひどく優しく切なく聞こえて…

一騎駆けで金沢まではつらいので、本日は実家の長野泊まりです。