華語り

心に華を!!

歴史から受け取れるもの

2010-06-28 21:25:27 | 日々の風景

昨日の引越しの荷物整理などで、また、腰を痛めそうな予感。長男のときの二の舞は踏みたくなかったので、午前中、ジムへ行き、ピラティスのレッスンを受ける。ピラティスは、おへそ周辺の「パワーハウス」をつかって、インナーマッスルを鍛えるというもの。腰痛や姿勢の改善に効果があるようで、1時間のレッスンのおかげで、前のときのような腰痛に悩まされずにすみそう。

ブルームーンが咲いた。つるではなく、HTの。なんだか随分遅咲きです。
一輪挿しに挿し、玄関に置いた。玄関を通るたびに、清涼な香が漂う。2,3日、楽しめそうです。
去年長尺苗で植えたポンポネッラの蕾が、すべて虫に食われていた。少しばかり咲いた花も虫にやられていた。花の近くにヨトウムシが枝のふりしていたので、躊躇うことなく捕獲。

さて、今回も枕が長くなりました。

ある方からある会誌を送っていただきました。日本開発工学会という学会の発行している会誌で、「ビジネスの創造」に関することを研究している学会とのこと。学会そのものは、私にはちんぷんかんぷんなのですが、その方が、執筆されているコラムに、上杉氏の鉄砲に関することを書くにあたって、「春雁抄」の縁で、上杉氏の鉄砲に関する写真を掲載させてほしいという依頼があり、お断りする理由もないので、拙い写真ですが、使っていただきました。会誌が出来上がったので、ということで、本日その会誌が送られてきたというわけです。

兼続がいかに鉄砲導入に熱心であったかということを通して、そこから見えてくるもの、単に道具としての鉄砲の導入にとどまらず、その有効性への工夫が求められ、そこには指導者の強い意思が必要、と、かいつまんで言うと、そのような内容であったと思います。
私などは単に歴史的な事実としてとらえることしかしませんが、歴史的な事実を多方面からとらえることの大切さ、そこから学べることの多様さということに改めて気づかされました。

また、歴史関係ではない、別分野で活躍されている方が、兼続の業績に注目してくださるのも、なんとも嬉しいことです。

歴史を知ることの大切さを再認識した次第です。


引っ越し

2010-06-27 22:04:16 | 日々の風景
また引っ越しです。もちろん私でなく夫ですが。
午後荷物を出すと言うので、朝から富山へ。本当は謙信ロードを通って行きたかったのですが、早いとこ行って作業をしたかったこともあり、高速で。仕事休んで、前日土曜日に行こうか、と言ったら、仕事終わってから少しずつ荷物まとめるからとの夫の言葉に、今日いくことにした。夫は接待ゴルフでいない。段ボールの一つも荷物が出来上がっているかと思いきや、ドアを開けるといつもとかわらぬ光景に、やはりと思うものの、小さなため息が出る。一人黙々と荷物を段ボールに詰める。

単身なので、荷物の量は少ないが、普通に家族用の社宅があてがわれているので、あとの掃除に手間がかかる。そうこうしているうちに、夫も帰宅、引っ越し屋さんもやって来て次々に荷物を運び出してくれた。
4時ごろには荷物出し終了。ひとまず荷物が運び出され、一段落。
残った箇所の掃除と障子貼り(本当は全部の障子を張り替えなくてはいけないのですが、時間がないのでやぶれたものだけm(_ _)m)

今日中に終わるのかどうか、ちょっと心配でしたがなんとか原状維持(と自分では思っている)で完了。
食事して夫と別れ帰路につく。

8時半ごろ帰宅しましたが、持ち帰った洗濯やらの後始末をしてから、休むのはもう少しあと。

写真は社宅に咲いていた紫陽花。そういえば、夕方、スコールのような夕立がありました。

6月の花便り

2010-06-24 23:05:46 | 造園日記2010

バラはすっかり盛りの季節を終えました。ポツリポツリと二番花を咲かせている株、ようやく一番花を咲かせ始めた株、とさまざまですが、さざめきの季節は過ぎ、賑わいの消えた庭も、6月の雨にしっとりと緑を湿らせて・・・

ムラサキシキブの木陰で、ひっそりとアスチルベが咲き始めました。
去年植えたことをすっかり忘れていたニゲルも、背丈を延ばし、少々風変わりな花姿を表しています。

今日は久しぶりに青い空が広がりました。梅雨の時期とは思えないくらい、どこまでも澄んだ青空でした。
夜になると、月がぼうっと霞んでいたので、このお天気は長くは持たないのかもしれません。

 

写真は今月咲いた(咲いている)花たちから。
クレマチスの“ロゼア”(写真左)、“プリンセス・ダイアナ”(右上)。ダイアナはそろそろ花が終わりましたので、今日、地面から2節を残し、ばっさり剪定しました。中庭のアーチに絡めていたのですが、アーチが少々寂しくなった感じ。かえってすっきりしたのかな。

右中央はカンパニュラ。
右下は、昨秋バラクラで買ってきたダリア。小ぶりのダリアを連れ帰ったのですが、花が咲いてくれて嬉しい。


薔薇のソムリエ

2010-06-20 23:38:19 | まつり・イベント

市内のホームセンターで、「薔薇のソムリエ」こと、小山内健さんの講習があるというので、日曜の午前中にいつも行っているスポーツジムを午後に回して行ってきました。(遊さん、情報をありがとうございました。)

先週の有島さんといい、小山内さんといい、バラをやっている方たちは、お話が上手い。思わず話に引き込まれてしまいました。

鉢に植えるときの植え方の話から。
とにかく水はけがよく、乾燥気味に育てること。
台木に使われているノバラは、高速道路の土手など、乾いた所に自生している、それを思えばおのずとどんな風にすればよいか、わかりますね?・・・中庭のバラの一部に元気がないのは、水はけがまだ良くないせいだろうか、と思ってみたりもします。
とにかく「根が大事」ということを強調しておられました。新しい根を伸ばすためのアドバイスもいただきました。

また、バラの鉢に他の植物を植える(パートナープランツ)時の方法などもご教示くださり、これなどは早速試してみたいと思いました。

 

こちらは小山内さんにいただいたバラ。
勤務先の京阪園芸で売り出し中のFGローズ(フローリスト&ガーデナー ローズ)をいくつかご持参くださり、これはそのうちの“みやこ”。我が家にもFGローズの“てまり”がおりますが、“てまり”より色の濃いピンク。

先週、有島さんもお話していましたが、今年のキーワードは“FGローズ”のようです。

それにしても、たった1週間のうちに、有島さん、小山内さんと、「薔薇の三銃士」とも称される方々のお話をうかがえる機会が持てたことは本当にラッキーでした。あと、残るは大野耕生さん・・・


たまには歴史の話でも・・・

2010-06-17 22:48:58 | 造園日記2010

梅雨入りしていきなり中休み。今日はとてもよいお天気でした。アーチに絡めたつるバラは、今年は花を咲かせる気配はなく、ひたすら上へ上へと伸びています。その葉たちが作る木漏れ日が、なんとも心地よい。

ルージュ・ピエールの花首を切りました。蕾が開くのにやきもきしましたが、開きだすと花もちがよくて、随分長いこと楽しませてもらいました。他のバラたちのように、花びらを散らせたりはあまりしませんが、そろそろ終わり。たわわなままの花首をいくつもばっさりと。ルージュ・ピエールの「花葬」です。

 

こちらは最近咲き始めたバラ。


ともに河合伸志さん作出です。河合さんのバラは日本的な趣があって、好きな品種が多いのですが、FLの“涼”は、他のつるバラとの生存競争に敗れ、養生中。昨年植えた“禅”も、今期は花が望めそうにありません。
“伽羅奢”も“伸”も、ともにつるバラ。小花が可愛い品種です。
“伽羅奢”は言うまでもなく、細川忠興の正室ガラシャ夫人からの命名。たおやかな感じの花ですが、意外に耐病性のある品種なんです。

ガラシャ夫人と言うと、悲劇の女性の代名詞のように語られますが、私は決してそうは思いません。確かに命を全うすることなく、絶たざるを得なかったことは、悲劇的なことではあるのですけれど。
そもそも、ガラシャ夫人のように、命を絶たざるを得なかった人々に対して、「悲劇」の一言で片付けてしまうのは、命のともし火の消えるまで生き抜いた彼らに対する冒涜ではないかと思うのです。
最終的に「死」という選択肢を選んだのは彼女自身であり、その決断は見事としか言いようがなく、本当に頭が下がる思いです。おそらく彼女に死という選択肢を結果として選ばせることになってしまった石田三成自身も、頭を垂れて彼女の死を悼んだことでしょう。(三成はそういう男なのです。)

ガラシャ夫人の最期で思い出すのは、『黄金の日々』。何十年も前の大河ドラマですが、島田陽子さんが演じていました。
ガラシャ夫人はキリシタンなので、自害することができません。家臣に、薙刀で自分を刺すよう命じます。ところが家臣は躊躇して、なかなか実行に移せない。ガラシャは鹿の絵の描かれたふすまを隔てて座り、「私ではなく、その鹿を射よ。」と家臣に言い、最期の時を迎えました。
ドラマとはいえ、最期のときを迎えるにあたって、彼女の凛とした態度に、子供心に鳥肌が立つ思いで見ていたのを覚えています。(振り返ると、昔はいい大河をやっていましたね。)

“伽羅奢”から、とんだ脱線になってしまいましたが、どうしても名前の由来の人やものを思わずにはいられません。

 

さて、タイトルの「たまには歴史の話でも・・・」はガラシャ夫人のことを意図していたのではなく、夕べの「歴史秘話ヒストリア」(NHK)のことを少々・・・。
幕末の尾張藩主徳川義勝のお話でした。彼は、高須藩から尾張藩に「望まれて」やってきて尾張藩主になった人物。幕末の高須藩というと、もしかして・・・と思ったら、やはり容保さんのお兄さんでした。
彼はまた、写真が趣味だったようで、名古屋城や自分の部屋の様子など、いろいろなものを写真に撮って残しています。中でも、砲撃でぼこぼこになった会津若松城の写真は、生涯大切にしていたといいます。敵味方で戦っているとはいえ、実の弟が藩主を務める会津若松城が、見るも無残な姿になってしまっているのを見るのは、本当に耐え難いことだったに違いありません。
義勝の弟には、一橋家に行った茂栄、容保、定敬と、徳川一門に養子に入った者たちがいて、「高須四兄弟」などと称されるようですが、明治になって、兄弟が、銀座で会したのだそうです。そのときに撮った写真も番組の中で紹介されましたが、それぞれの立場で幕末の激動を生きぬかねばならなかった彼らを思うに、なんだかほっとするようなエピソードです。

 

そして、米沢の上杉博物館に注文していた↓が届きました。

昨年1年間に渡って「天地人博」の一環として展示した文化財をまとめた図録。
かなり見ごたえがあります。

直江さん、やはり好きです^^;

 

 


フレグランスさん

2010-06-17 00:02:53 | まつり・イベント
前回の記事に書いたように、日曜日にはローズアドバイザーの有島薫氏の講演会に行ってきました。主催はいつもお世話になっている小松のY園芸さん。講演に先立って、「北陸ローズクラブ」の結成総会が行われ、年会費が300円という超良心的な金額にひかれ、早速入会することに。

総会のあと、いよいよ有島先生のお話です。
小山内健さんや大野耕生さんらとフランスのデルバール社の育苗場に行ったときの画像を紹介しながら、新品種のバラが誕生するまでの過程を枕としてお話くださいました。それはそれは広い広い畑に、新しい品種を世に送り出すために、何千何百というバラが育てられているのです。何百ものバラの交配の中から世に出るのはほんの一握り。新しく売り出されたバラは文句なしによい品種なのでしょうが、その蔭には切り捨てられたバラが何百もあるわけで、新品種が登場するということは、まさに一期一会なのだなあと、妙に感心してしまいました。
新しく発売されたバラもいくつか紹介してくださいましたが、いいわ、これ、と思ったバラが少なからずあったのは言うまでもありません。一緒に行っていた夫もお気に入りをメモっていたようで、後日また、新しい子が増えるのかも・・・。

有島さんは、一般的なバラのマニュアル本に書いてあるような、たとえば5枚葉を2,3枚残して、外芽で剪定するというようなことは言いません。伸びた枝の半分程度を、外芽、内芽に関係なく(むしろ内芽を推奨していたような)剪定するのだといいます。(スペースが限られている所では、内芽で剪定することでコンパクトに仕立てることができる。)

前に雑誌でピエール・ドゥ・ロンサールをこんもりと鉢で仕立てたのを拝見したことがありましたが、今回も、その画像を紹介してくださいました。あのピエールが鉢で?と、始めてその写真を見たときはかなりショッキングでした。ですが、大きくなるつるバラも、そんな風にこじんまりと仕立てることができるというのは、ちょっと小気味良いです。真似してみたくもなります。
有島さん曰く「小さいバラを大きくすることは無理ですが、大きいものを小さく仕立てることはいくらでもできます。」
敢えてマニュアルどおりにはしない自由な発想がすばらしいと思います。もちろん長年に渡るバラとのお付き合いの中から見出した有島流なのでしょうから、にわかバラ愛好家の私など、とても足元に及ぶべくもないのですが、肩肘張らずにバラと向き合って良いんだよ、というメッセージをいただいたような気がします。

バラ以外の草花についても、たとえば、液肥を上げるときには、まず水やりをしてから液肥を与える方が、養分が浸透しやすい、とか、ポット苗を植えるとき、根をはさみなどで毛羽立たせてから植える、とか、土を湿らせてから苗を植える(湿らせておかないと、苗の真下の土がちょうど傘をかぶったような状態になり、水遣りをしても苗の真下に水が浸透していかない可能性がある)、など、目から鱗のワンポイントアドバイスをうかがうことができました。

有島先生の巧みな話術に引き込まれ、時間の経つのも忘れるほど。有島先生もまだお話を続けたい風でしたが、あっという間に終了の時間に。
翌日早速有島流に、花の終わったイングリッシュローズたちを剪定したのは言うまでもありません。

ひたすらに…

2010-06-13 22:38:00 | 日々の風景
今日はローズ・アドバイザー有島薫さんの講演会に行ってきました。バラや草花を育てるにあたっての参考になるお話をいろいろ伺いました。その話はまた後日。今は、夫が知り合いからいただいてきたフキの筋をひたすら取っています。ひたすらに…

小花と大輪

2010-06-08 22:15:14 | 造園日記2010

先週の金曜日、遊さんのお宅におじゃましました。
玄関では、真っ盛りのバラたちがお出迎え。
庭植えにしたバラたちも見せていただきました。トレリスに這わせたピエール ドゥ ロンサールが印象的でした。
手作りのシフォンケーキと、可愛いお土産までいただいてしまって、感謝、感謝です。
ありがとうございました♪

 

我が家のピエールも、先週末あたりから、ぼちぼち咲き始めました。一輪だけでも豪華ですが、今年は去年より花数も微妙に増えて、なんだか嬉しい。

 

こちらは小花のバラたち。
イエスタデーは、去年可児のバラ園で購入したもの。バレリーナと何かの交配種らしいです。去年見たときは、花色も、随分バレリーナに似ている気がしましたが、バレリーナより紫がかっているように思います。(写真では同じような色になっていますけど)

スイート チャリオットは、ミニバラですが香がとてもいい。右上のキングローズに花形がなんとなく似ている。小さな虫が、盛んに蜜を吸いに来ていました。

 

ジューンベリーも色づき始めました。今朝、木の近くまで行くと、鳥(スズメより大きかったので、ヒヨドリか何かでしょうか・・・)がばたばたと、慌てたように飛び立っていきました。もしかしてジューンベリーの実を狙っている・・・?

今日6月8日はTERUさんの誕生日。
Happy Birthday!


今週の花たち

2010-06-03 22:32:02 | 造園日記2010

ゴールデンウィーク期間中は随分暖かくて、このまま暖かくなるものと思いきや、寒さが逆戻り。5月の後半は、すっきりしない肌寒いお天気が続いていました。
6月になって、ようやく日の光が戻ってきました。この暖かさはほんもの、でしょうね。

暖かく、お天気も良いので、外に出るのが気持ちいい。更に、玄関を出ると、バラの芳香が漂って、いつまでも外に出ていたくなるのです。

道行く人が「きれいですね」と、声をかけてくださるのも嬉しい。

さて、ここ2,3日で咲き始めたバラたちです。

“ブルー・フォー・ユー”は、色味が“ラプソディー・イン・ブルー”によく似ています。二つ並べたら、兄弟みたいな色合い。“ブルー・フォー・ユー”の方が、フリフリしていますが。

“サマースノー”は一昨年、ニュードーンといっしょに、遊さんの所からいただいたもの。中庭に植えていますが、よく茂ったにもかかわらず、昨年はとうとう花をつけませんでした。今年、我が家に来て始めて開花しました。ちょっと暗めの中庭ですが、この子のおかげで少し明るくなったようです。


“フェリシア”も中庭のちょうど真ん中に植えています。香がとてもいい。

“レーヌ・ド・ビオレッツ” 去年一番槍を取ったバラですが、今年は他に先を越されました。

“アイスバーグ”は去年まで地植えにしていたのですが、どうも生長が思わしくないので冬に鉢に植え替えました。CLのアイスバーグではないはずですが、ひょろひょろと茎が長く伸びてしまっています。それでも花は清楚で可愛い。

イングリッシュ・ローズの“ヘリテージ”。まだ一番花ですが、かなり背丈が伸びています。花が終わったら、少し丈を短くしてもいいかも・・・。香がとてもいい。

“淡雪”  小花のシュラブ系のバラ。一重咲きなので、他のバラから見たら見劣りがするかもしれませんが、凛とした、他のバラにはない趣があります。

バラ以外の花たちも、新たに開花しています。

スイートピーのマツカナ、ラシラスは、昨秋、トリステスの球根といっしょに遊さんから種をいただいてまいておいたもの。シックでちょっと不思議な色合いの花。

スイートピーの和名は「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」というのだそう。「連理」というのは「長恨歌」に出てくる「地に在りては 願わくば 連理の枝と為(な)らんことを」の「連理」ですね。夫婦仲のよいことを、二つの枝がくっついていっしょになっている枝にたとえていった言葉です。スイートピーの花弁、ぴったりと寄り添うようについているからなのでしょう。そして香がいいから「麝香」。「スイートピー」というと、お洒落で可愛い印象ですが、和名でいうと、なんとも風雅な花に思えてくるから不思議です。

鉢植えの昼咲き月見草も咲き始めました。