昨日は、市内の「藩老本多蔵品館」主催の「ゆかりの地巡り」という企画で、大乗寺の見学に行ってきました。
大乗寺は徹通義介(てっつうぎかい)という、道元の弟子の方が開かれた曹洞宗の古刹。はじめ富樫氏の帰依を受けていましたが、藩政期には加賀藩の八家の筆頭である本多家(5万石)の菩提寺となりました。
山側環状ができたおかげでうちから10分ほどで到着。
山側環状から左折してすぐに「大乗寺」の標柱があります。そのあたりからはすでに寺域であり、そこから少し登ったあたりに駐車場があるらしい。駐車場へ向かう坂の両側にはお墓が並んでいて、こんなところ、車で行っていいの?と思いつつも登っていくと駐車場がありました。
車をとめて集合場所の惣門前へ。張り詰めた空気が、そこが聖域であることを深く印象付けているのを感じます。
寺の入り口。正面が惣門
今回は、ネットで知り合った市内在住の方と連絡を取って、その方と初めての「オフ会」でもありました。
普段は歴代当主の墓所や御霊屋は公開されないそうですが、この日は特別に開放され、直江兼続の養子にもなった初代政重の墓前に参ってきました。
歴代当主の墓所。正面から撮ったものです。一介の家老(加賀藩では「年寄」という言い方をします。「年寄」の下に「家老」がいますので・・・)でありながら、さすが5万石。大名並みの墓所です。
向かって右2基が2代政長その夫人の墓所。(どちらが政長でどっちが夫人のものか失念・・・)
真ん中に3基ある中央の背の高いのが政重。左右の小ぶりなのがおそらく夫人のものであろうとのこと。政重は、直江兼続の養女で大国実頼の娘阿虎と、彼女の没後、西桐院時直の娘を娶っていますので、お二人のものなのでしょう。ただしどちらがどちらのものであるかは不明ということでした。
一番左が3代政敏のもの。
こちらは山門から見た仏殿。
大乗寺の伽藍は曹洞宗寺院建築の、典型的な七堂伽藍の配置を示しているということです。
禅宗のお寺というのは独特の雰囲気がありますが、このお寺も、しっとりとした雰囲気のお寺でした。
このお寺の雲水さんたちが寒回りを始めると、金沢にも冬がやってきます。