華語り

心に華を!!

大乗寺

2006-10-23 12:11:11 | 道々之記

昨日は、市内の「藩老本多蔵品館」主催の「ゆかりの地巡り」という企画で、大乗寺の見学に行ってきました。

大乗寺は徹通義介(てっつうぎかい)という、道元の弟子の方が開かれた曹洞宗の古刹。はじめ富樫氏の帰依を受けていましたが、藩政期には加賀藩の八家の筆頭である本多家(5万石)の菩提寺となりました。

山側環状ができたおかげでうちから10分ほどで到着。
山側環状から左折してすぐに「大乗寺」の標柱があります。そのあたりからはすでに寺域であり、そこから少し登ったあたりに駐車場があるらしい。駐車場へ向かう坂の両側にはお墓が並んでいて、こんなところ、車で行っていいの?と思いつつも登っていくと駐車場がありました。

車をとめて集合場所の惣門前へ。張り詰めた空気が、そこが聖域であることを深く印象付けているのを感じます。

寺の入り口。正面が惣門

 

今回は、ネットで知り合った市内在住の方と連絡を取って、その方と初めての「オフ会」でもありました。

普段は歴代当主の墓所や御霊屋は公開されないそうですが、この日は特別に開放され、直江兼続の養子にもなった初代政重の墓前に参ってきました。

歴代当主の墓所。正面から撮ったものです。一介の家老(加賀藩では「年寄」という言い方をします。「年寄」の下に「家老」がいますので・・・)でありながら、さすが5万石。大名並みの墓所です。

向かって右2基が2代政長その夫人の墓所。(どちらが政長でどっちが夫人のものか失念・・・)
真ん中に3基ある中央の背の高いのが政重。左右の小ぶりなのがおそらく夫人のものであろうとのこと。政重は、直江兼続の養女で大国実頼の娘阿虎と、彼女の没後、西桐院時直の娘を娶っていますので、お二人のものなのでしょう。ただしどちらがどちらのものであるかは不明ということでした。
一番左が3代政敏のもの。

 

こちらは山門から見た仏殿。
大乗寺の伽藍は曹洞宗寺院建築の、典型的な七堂伽藍の配置を示しているということです。

禅宗のお寺というのは独特の雰囲気がありますが、このお寺も、しっとりとした雰囲気のお寺でした。

このお寺の雲水さんたちが寒回りを始めると、金沢にも冬がやってきます。

 


今年も咲きました、ホトトギス

2006-10-20 10:30:47 | 造園日記2006年

去年植えたホトトギス、今年も開花しました。
去年は買ったばかりだったので、1本の茎に申し訳程度にしかつけなかった花も、今年は茎が3本に増えて、それぞれにびっしりと花をつけました。
ただし、朝顔もそうでしたが、このホトトギスも、葉っぱを虫(朝顔と同じバッタでしょうか)にやられてしまい、悲惨な状態になっています。


春になったら・・・

2006-10-14 12:51:58 | 造園日記2006年

ビオラやパンジーが園芸店やホームセンターの園芸コーナーを、色とりどりに飾る季節になりました。
これらの花が並びだすと、なんとなくドキドキ、そわそわしてしまいます。

近所のホームセンターで、ビオラの苗10個498円で売っていたので、購入し、玄関先の花壇に植えました。
前に買ってあったチューリップの球根とあわせて。このチューリップは、「妖精たちのマーチ」という品名で、15~20センチくらいの小柄なチューリップのようです。

ビオラの苗もまだ小さいので、成長を見越して少し間隔をあけて植えましたが、土の面積の方が広くて、なんとなく寒々としています。

一応、春にはこんなふうに咲いてくれたらいいなあ、と・・・↓(予想イメージ図です。)


ジューンベリー

2006-10-11 12:34:15 | 造園日記2006年

春にハナミズキを植えましたが、もう一本、木を植えたいという夫の要望で、ジューンベリーを植えました。(狭い庭なのに、こんなに植えて大丈夫?みたいなところがありますが・・・)

ジューンベリーは、春白い花が咲いて、実がなって、その実も食用になるんだそう。秋には葉が色づくということで、1年のうちで3度楽しめる、ということがある園芸本に記されていました。
育て方も比較的易しい(らしい)。

花が咲いて実がなることを夢見て・・・


辰巳用水

2006-10-05 10:53:23 | 花だより

辰巳用水は、金沢城から見て辰巳の方向、つまり東南方向にある犀川上流に取水口を持ち、小立野をとおって兼六園、金沢城に至る全長約10キロの用水です。金沢市には、藩政期から流れている用水がいくつかありますが、この辰巳用水も、起源は藩制期にさかのぼり、寛永9年(1632)3代藩主前田利常のときに掘削されたもの。はじめはお城の防火用に造られましたが、現在では兼六園の曲水にその豊かな水を供給しています。兼六園まで流れた水は、いったん低地に落とされ、再び約8メートル上の城内へ上げられます。これは「逆サイフォンの原理」と呼ばれる技術(物理に疎いので、詳細はよく分かりませんが・・・)で、当時としてはとても高度な技術を用いて作られたのだそうです。

さて、前置きはこのくらいにして・・・

この辰巳用水に沿って遊歩道が整備されています。
先月から、週末に帰ってくると、朝の散歩をはじめた夫に付いて、辰巳用水の遊歩道を歩いてきました。

写真は先週の日曜日に撮ったもの。
朝の張り詰めた空気はなんとも気持ちよいものです。
お一人で散歩されている方、ご夫婦でされている方など、思った以上に人が歩いていました。

用水は水量も多く、結構流れも速かったです。
鴨が泳いでいました。水の流れが速いので、鴨もそれに流されているといった感じ。カメラを構えても、被写体がすぐ消えてしまうので、撮るのに苦労しました。

 

 

こちらは道端に咲いていた花たち。黄色いコスモス、曼珠沙華がお墓の脇にぽつんと一本。