華語り

心に華を!!

長町武家屋敷

2007-01-29 11:23:54 | 日々の風景

昨日は長町の「前田土佐守家資料館」で、企画展の解説講座がありました。
「前田土佐守家」は、利家の次男利政を祖とする家柄で、加賀藩の「年寄」(他藩で言うところの「家老」)である加賀八家の一つ。利家とまつの血筋を現在まで受け継いでいる唯一のお家でもあります。


芳春院(まつ)の書状や初代利政所用の甲冑などが、常設展示されています。
利政所用の甲冑は「黒漆塗黒糸威二枚胴具足(くろうるしぬりくろいとおどしにまいどうぐそく)」とよばれる当世具足で、その名のとおり、黒光りした漆塗りの具足です。兜の形がユニークで、ウサギの耳をかたどっています。ウサギというと、戦のイメージとかけ離れていますが、遠くまで聞こえる、小さな音まで聞き分けられる耳のイメージが好まれたのでしょうか。

現在、「土佐守家お抱えの学者たち」という企画展が行なわれています。
江戸時代、「学問」というと「儒学」を指したようですが、当然のことながら、テキストはすべて漢文。「漢文(漢詩」」というと、私などはすぐに「あの方」を思い浮かべてしまうのですが、当然の教養とはいえ、現在の私たちには「う~ん」とうなってしまわずにはいられません。

 

朝から降ったりやんだりしていた雨も、資料館を出るころにはあがっていたので、ぶらぶらと長町の武家屋敷界隈を散策。

土塀にかけられた「菰掛け」は、長町の冬の風物詩ですが、今年は雪のない比較的穏やかな日が続いています。

長町界隈は、道が迷路のように入り組んでいて、いつ行っても、不思議な空間に迷い込んだような錯覚を覚えます。

観光客の姿もボチボチ見かけました。


アートな日

2007-01-14 16:02:56 | 日々の風景
久しぶりに21世紀美術館へいってきました。ここは、いくたびに不思議なアートを体験できて、なかなか楽しいスポットです。
奈良美智(よしとも)というアーティストの展覧会をしていました。はにかんだような、ちょっぴり怒っているような、ある意味非常に子どもらしい子どものオブジェクトの数々。メルヘンの世界に出てきそうな小屋があって、中には動物のフィギュアやら、作者の下描きやらが氾濫した、かわいらしい部屋になっていたり。
写真は、美術館の建物の外にあったほうの小屋。

この人の作品以外にも、何人かのアーティストの作品も展示されていましたが、何とも形容しがたい現代アートの数々でした。

さて、21世紀美術館の裏手に昨年秋オープンした能楽美術館があります。で、現代から江戸期へタイムスリップ。
1階は能舞台を再現してあり、実際に自分の足で能舞台を廻れる趣向になっています。
2階の展示室では、「加賀藩の能楽~利家から綱紀まで~」という企画展が行われていました。

現在「加賀宝生」として知られている加賀の能楽ですが、藩祖利家が取り入れたのは金春流。天正14年に上杉景勝が初めて上洛したとき、金沢に立ち寄っていますが、このとき、当時9歳だった利家の二男利政が大夫を務めて、景勝一行を歓待したそうです。

加賀藩で宝生流が取り入れられたのは、5代綱紀のとき。将軍綱吉が宝生流を好んだためで、以来加賀では宝生流になったというわけです。
展示されていた能衣装や面は江戸中期以降のものでしたが、見ているだけで、うっとりしてしまうような、豪華なもの。照明を暗く落とした室内で能面に向かっていると、ちょうど顔の正面にかけられていたせいか、そこに引き込まれてしまいそうな不思議な感覚を覚えました。

今日はちょっぴりアートした日なのでした。

吹雪の連休

2007-01-09 13:10:27 | 雪のある風景

この3連休は、全国的に大荒れのお天気だったようですが、私は父の十三回忌の法要のため、長野に行ってきました。
長野市内は比較的雪の少ないところですが、この連休中はかなり吹雪いて降っていました。

私のところの親戚は、父方の兄弟は、すでに鬼籍に入った人ばかりなので、こういう行事の時に集まるのは母方の兄弟が主です。母は7人兄弟ですが、何年か前には来ていた伯父たちの顔が見えなくなるのは一抹の寂しさを感じます。

冷たい雪が舞っていた時期、底冷えのするお寺の本堂でお経を子守唄に眠ってしまっていた次男も、来年は大学受験。長男も来年は成人式を迎えます。13年(正確には12年)と一口で言っても、時は確実に巡っていて、時の流れを思うとき、ふと眩暈のような感覚を覚えます。

 

さて、久しぶりで家族が揃って、法要のあと、戸倉(市町村合併で千曲市になっている)の上山田温泉で一泊しました。

写真はその旅館にあった、謙信と信玄の像。八幡原にある謙信・信玄像のミニ・レプリカです。大河ドラマも始まりましたが、「風林火山」の幟があちこちではためいていました。

 

日曜日ほどではなかったですが、昨日も時折吹雪いたりしていました。
今日から学校がはじまるという長男を松本まで送り届け、長野道を通って帰宅。
↓は雪の松本城。車の窓から撮ったので、かなりぶれています・・・

長野から妙高あたりまで、かなり吹雪いて雪もずいぶん積もっていましたが、トンネルを一つ抜けて高田あたりに来ると、雪は殆ど積もっていませんでした。時折吹雪くことはありましたが、たいした事はなく、うちのほうも全く雪はなし。帰ったら雪かき覚悟だったのですが、ほっとしたような、少々拍子抜けしたような・・・

先週は、寮で食事が出ないとかで帰ってきていた夫も、今日から再び寮暮らし。長男もいなくなり(ただし1ヵ月後くらいには春休みで戻ってくるらしい。)、次男の学校も始まりました。
冬期講習も終わったので、今日明日仕事はお休み。久しぶりに「まったりと」パソコンに向かっています。


年頭御挨拶

2007-01-05 08:50:58 | 日々の風景

新年も5日も過ぎてからなんですが、今年初めてのブログ更新ということで、形ばかりのご挨拶です。

昨年暮に降った雪が少々解けずに残っていましたが、今年は雪のない穏やかなお正月を迎えることができました。
夫もこちらに戻ってきたし、長男も帰省し、久しぶりに家族そろって新年を迎えることができました。

昨年中は、他愛もない拙ブログに足をお運びくださり、ありがとうございました。
今年も色々な草花たちとめぐり合えたらいいなと思っております。
今年もよろしくお願いいたします。