今年一番の寒気が日本海側にやってきて、ようやく北陸の冬らしいお天気に見舞われました。
昨日あたりでその峠も越えたようですが、昨日は絶好のチャンス!とばかり、雪化粧の兼六園に行ってきました。ちょうど長町に用事があったので(先週と同じ講座の第二回目)、その帰りにぶらぶらと兼六園まで散策。とはいえ寒かった・・・
雪が降るとあたりがシーンと静まり返ったようになりますが、それは雪が周りの音を吸収してしまうからなんだそうです。だから本当に静かになっているのだそうです。
寒空の下、観光客も結構来ていて、人気は普通にあったと思われますが、雪に覆われているせいか、いつもより静かな空気に包まれていました。
この時期の兼六園の見所は、雪化粧した唐崎の松やことじ灯籠だけではありません。
私が寒さをおして兼六園を尋ねたのは、「彼ら」に会うことが目的の一つです。
その「彼ら」とは・・・
雪中にあって、寒さをこらえながら、ひときわ輝きを増す命たち・・・
この季節ならではの花たちが、出迎えてくれるのです。
時雨亭の背後に広がる梅林。まだ固い蕾を開こうとはしない多くの梅たちの中にあって、「八重紅梅」と名づけられた紅梅だけが雪の中で凛と光を放っていました。
雪の白と梅の紅色がなんともいえない色彩の妙を作り上げています。
それから、私が探したのは、蝋梅。
どのあたりにあるのかは大体見当はついているのですが、ひょっとしたら、雪で道がふさがれているかもしれない、という不安がありました。
雪の中、黄色い花をひたすら探す・・・
・・・と出会ったのが、こちらの黄色。
前に見た蝋梅の木よりずいぶん大きくなっている気がしたし、何より花弁が糸状になっている。雪のせいでこんなになってしまったのかしら・・・?と思いきや、木に取り付けられた札を見ると「満作」と書いてありました。
雪のせいでちょっと元気がないみたい。
それから再び蝋梅を求めて・・・
蝋梅、ロウバイ、狼狽・・・?
ありました、ありました。
雪で凍りついたせいか、まるで本当の蝋細工のように花弁の透明感がいっそう増しているようでもありました。
帰り際、小鳥の群れを発見。
雀くらいの大きさで、背中の色も茶色だったので、一見雀が雪の上で遊んでいるのかと思いましたが、よく見ると、羽に明るい茶色が混じっています。
近づいて写真に収めようと思うのですが、敵も然るもの、こちらが近づくと、くもの子を散らしたように逃げていってしまいます。
木の枝に止まっているのを何とか撮ることが出来ましたが、さて、何の鳥でしょう。
今日は午後になってようやく雪もやみましたが、家の周りには雪かきで集めた雪がうず高く積まれています。