まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

人生の福袋

2009-05-30 12:00:35 | column

私たちは、自分の人生のすべてが入った「福袋」を持たされて生まれてくるのかもしれない。
この文(↑)は、角田光代さんの連作短編小説集「福袋」の中の一節です。

昨夏には、「読書の腕前上達講座 in 京都」で、角田さんのお話を聴く機会をもてました。
そして、この夏は、クレモンティーヌさんのコンサートにも行けることになりました!

こんな幸運が立て続けに起こるとなると、私の「福袋」の中身が気になってしまいます。
これで、もうすっすり使い切ってしまった… あとは、「残り福」だけなのかもしれない?!

Fukubukuro


今季初勝利です!!

2009-05-24 18:47:39 | keiba

第70回 オークス(優駿牝馬) GⅠ 東京競馬場 11R
三連複 : ③-⑦-⑭ / 払戻金 : 1250円

            *  *  *  *  *

■ 咲き誇る「桜の女王」、⑦ブエナビスタは、やはり強かったですねぇ!
  内がダメとみると外におし出した、安藤さんの手綱さばきもお見事でした。

■ 2着の③レッドディザイア、「赤い欲望」(red desire)という名前が魅惑的です。
  情熱的でセクシーな女の子のイメージかな?! 最後は本当に惜しかったね。

■ 3着の⑭ジェルミナルは、新聞に「いい脚が長く使えてしぶとい」とありました。
  きっと「頑張り屋さん」タイプなんだろうなぁ~と思い、期待を込めて買いました。

            *  *  *  *  *

というわけで、個人的には4連敗のトンネルから抜け出して、やっとこさ今季初勝利です!
1000円の馬券が12500円になりましたが、まだマイナスの借金生活が続きます。

※ 下の写真(↓)は、サンケイスポーツより掲載いたしました。
Oaks


ヘンなの~?

2009-05-18 13:18:12 | column

突然ですが、お葬式のご挨拶などで、たびたび耳にする「生前」という言葉について。
例えば、「この腕時計は、生前、父が愛用していたものです。」というように使われます。

国語辞典には、「せいぜん【生前】生きていた時。死ぬ前。在世中。」という意味が。
だから、上(↑)の文例は、まったく問題のない正しい使い方なんですけれど…。

でも、「生前」という文字は、「生きている前」とか「生まれる前」とか、読めるでしょ?!
ご当人はすでに死亡しているので、「死前」とか「亡前」の方がピッタリくると思うのですが…。


全国京都会議

2009-05-16 10:03:57 | kyoto

日本各地には、「小京都」と呼ばれる、数多くの市や町が点在しています。
そして、京都市と全国にある49の「小京都」で構成される会議が、全国京都会議なのです。

北は弘前(青森)から、南は知覧(鹿児島)まで。 旅情を誘われる地名がズラリと並びます。
けれど、残念なことに、私は、そのほとんどの市や町を訪ねたことがありません。

            *  *  *  *  *

● 東北地方
弘前(青森)・盛岡、遠野(岩手)・岩出山、村田(宮城)・角館、湯沢(秋田)、
山形(山形)

● 関東・甲信越地方
栃木、足利、佐野(栃木)・小川、嵐山(埼玉)・古河(茨城)・湯河原(神奈川)、
加茂(新潟)・飯山、飯田(長野)

● 中部地方
城端(富山)・金沢(石川)・小浜、大野(福井)・高山、郡上八幡(岐阜)、
西尾、犬山(愛知)・伊賀上野(三重)

● 近畿地方
篠山、出石、龍野(兵庫)

● 中国・四国地方
倉吉(鳥取)・松江、津和野(島根)・津山・高梁(岡山)・尾道、竹原(広島)、
山口、萩(山口)・大洲(愛媛)・中村(高知)

● 九州地方
朝倉(福岡)・小城、伊万里(佐賀)・人吉(熊本)・日田、杵築(大分)・日南(宮崎)、
知覧(鹿児島)

            *  *  *  *  *

北海道と沖縄地方には、「小京都」と呼ばれる市や町は存在しないのですね。 まあ、納得。
それに、意外にも近畿には少ない!? やはり、「遠きにありて思ふもの」なのでしょうか。

深田久弥さんの「日本百名山」の全登頂を目標としている、登山愛好家がいらっしゃるように、
私も、老後の楽しみに、全国の「小京都」をすべて訪ねてみようかなー! なんて思ったり。


角田光代 「くまちゃん」を読んで

2009-05-13 18:45:35 | kakuta

本の帯に「みんながふられる小説」とあるように、登場人物がことごとくふられていきます。
まるで「失恋の連鎖」のように…。 そして、うまい具合に(?)、くるっと一回り。

            *  *  *  *  *

■ 連作の短編小説集。 これは、角田さんお得意のジャンルなのだ!
  ストーリーが展開していく様は、「トリップ」や「空中庭園」に似ています。

■ それぞれのラブ・ストーリー。 正確には、失恋ストーリーなのですが…。
  かつての彼(彼女)との思い出が、さりげなく散りばめられている「演出」が光ります。

■ 交際している時には、私には見えなかったもの、気が付かなかったこと。
  別れてからしばらく経つと、「あっ、そういえば…」なんてこと、けっこうあるよね。

■ ストーリーの中に盛り込まれている、美術館やアートについてのエヒソード。
  これは、角田さんご自身の実体験がベースになっていると思われます。

■ 角田さんのエッセイ集、「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう」(角川文庫)。
  その中の「最近、心がふるえたことは?」に書かれています。 ご参考までにどうぞ。

■ そして、ラスト手前の「光の子」では、若きアーティストの独白が胸を打ちます。
  まるで角田さんご自身の姿とオーバーラップするような、真に迫るような力を感じます。

■ 単なる「恋愛(失恋)小説」に終らせないような、素敵なエンディングの「光の子」。
  最終章の「乙女相談室」は、角田さんからのとっておきの恋に効く「処方箋」みたい!

            *  *  *  *  *

この小説のようなことが起こるとするなら、私のところにも戻ってくるのかも?
ふった、ふられたを合わせると、まぁ5回くらいはあるので、けっこう可能性はある!?

Kumachan