まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

ショパン! ショパン!! ショパン!!!

2021-11-22 13:40:35 | kyokyo
2021年11月20日(土)14:00 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : デリック・イノウエ / 独奏(ピアノ):實川 風・福間 洸太朗・ニュウニュウ / 京都市交響楽団


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● フレデリック・ショパン : アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品.22
標題にあるスピアナートとは「平かな、なめらかな」という意味。 後半の「大ポロネーズ」はオーケストラ伴奏付。
ピアノ・ソロのみの演奏や、2つのパートを切り離しての単独演奏もあるらしい。 實川風(じつかわ・かおる)さん。

● フレデリック・ショパン : ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品.21
出版の順番で「第2番」となっていますが、作曲されたのはこちらの方が先。 共に1830年、一気に完成された。
作曲の意欲、才能が、泉のように溢れ出てくる時期か? とてものこと、1曲では収まりきれない数々のアイデア。

オーケストレーションの未熟さや、ショパン自身が完全に手掛けたものではない?とか、色々な指摘もありますが…。
イノウエ=京響は手堅く、聴かせどころはしっかりと聴かせる協奏。 雄弁な左手の動きが、とても印象的な指揮ぶり。

● フレデリック・ショパン : ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品.11
愛国者ショパンが、故国ポーランドを離れる際の「告別演奏会」で、ショパン自身のピアノによって初演された作品。
近年、日本でも大ヒットしたチェ・ジウさん主演の韓国ドラマでも、ロマンス楽章が使用されたことで有名な曲です。

亡くなった母もよく見ていたドラマ。 母と過ごした日常のさりげない情景、思い出が浮かんできては、何度も涙ぐむ。
心の琴線に触れるというか、胸が締め付けられるような感覚。 輝かしい終楽章は、新たな一歩を踏み出す勇気と覚悟を!

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ショパンのオーケストラ作品ばかり、3つ並べたプログラム。 しかも独奏者は、それぞれに3人の若手男性ピアニスト。
あいにく、三者三様の個性、音色を論評できるほどの能力は持ち合わせませんが、それぞれにカッコよく素晴らしい演奏。



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