脚本家や俳優として活躍されている鈴木卓爾さん。 長編監督デビュー作品。
原作: 浅生ハルミン / 出演: 星野 真里・坂井 真紀・徳井 優&ねこさん20匹くらい
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■ 主人公のハルさんは、イラストレーター。 東京の下町のアパートで一人暮らし。
但し、それだけでは食べていけないので、近所の古書店でアルバイトをしています。
■ 但し、このハルさん、一見すると、何処にでもいるようなふつーの女の子なのですが、
何を隠そう、彼女は、筋金入りの「猫ストーカー」だったのです!
■ ハルさんたち、東京の下町に暮らす人々の日常が、緩やかに流れていくのですが、
ある日突然、「大事件」が発生?! 古書店の「看板猫」が急に失踪してしまうのです。
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■ 作品に出演するねこさんたちは、いわば「現地調達」のエキストラさん。
それでも、シロウトとは思えない「名演技?」で、きっちり存在感を示していました。
■ 猫の距離感って、本当に微妙なんですよねー。 こちらが近づくと逃げちゃうし…。
作品の中で、ハルさんが、ねこさんと仲よくなれる「秘伝」を教えてくれますよ♪
■ はっきり言って、この作品、ストーリーらしいストーリーもないのですが、
束縛しない、されない、つかず離れずといった、ゆるやかな関係が心地よいのです。
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近所の路地裏とかで、姿勢をかがめて、うろうろしている人を見ても、怪しまないで下さい。
彼女は、決して「不審者」ではありません。 心優しい「猫ストーカー」さんなのです。