2017年4月16日(日)14:00 開演 @ザ・シンフォニーホール
指揮 : 広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー) / 管弦楽 : 京都市交響楽団
* * * * *
● ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調「運命」作品.67
いきなり、重量級のシンフォニーから始まる豪華なコンサート。 しかも、あの有名な「運命の動機」からという…。
さすがに、豊かな音響を誇るザ・シンフォニーホール。 冒頭の「運命が扉を叩く」音からして、違いを感じます。
実は、この曲は2月の京響定期で聴いたところ。 鈴木秀美さん指揮で、古楽スタイルによるきびきびとした演奏。
そして今日は、オーケストラを「鳴らす」ことにかけては当代随一の広上さんの指揮。 期待に違わぬ満足度。
クラシックを聴く楽しみのひとつは、指揮者やホールの違いによる、微妙な音色やテンポの差異を聴き分けること。
やはり、響きのいいホールでは「副旋律」の動きが明瞭に聴き取れます。 隠れていた「美しさ」を発見する喜び。
● ハチャトゥリアン : 組曲「仮面舞踏会」
先日、現役引退を表明された浅田真央選手のスケーティングの曲としても有名になったのが、冒頭の「ワルツ」。
洗練されたウィンナー・ワルツに比べると野暮ったさが残るものの、情熱的で民族色豊かな表情に魅力があります。
華やかな社交界を舞台に、若妻の不倫を疑った主人公が嫉妬に狂い、ついには彼女を毒殺してしまうという悲劇。
ノクターンのヴァイオリンのソロや、ロマンスのトランペットのソロは哀感にあふれ、しみじみと心に染み渡ります。
京響のライブ・コンサート・シリーズ、第3弾のCDにも収録されているので、京響ファンにはお馴染みの作品。
今回も、それに優るとも劣らない熱演。 最初の「ワルツ」が終わった後、思わず「ブラボー」と叫んだ若い男性がいた!
● ストラヴィンスキー : バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
豪華3本立てプログラムのため、「仮面舞踏会」の余韻も覚めやらぬ状態のまま、低弦による不気味な序奏が開始。
この序奏の部分だけで、知らないうちに「火の鳥」の世界に誘い込まれてしまうほど、印象的で求心力のあるもの。
終曲のクライマックスは、たっぷり取った「助走」のエネルギーで、大空に一気に飛翔する「火の鳥」のイメージ。
広上さんの躍動感、高揚感みなぎる指揮ぶりも、そのイメージと重なり、たいへん見(聴き)ごたえがありました。
この作品自体は「演奏会用組曲」なのですが、元々はディアギレフの「ロシア・バレエ団」のために書かれたもの。
実際のところ、バレエとかオペラの舞台は未経験なので、それぞれの楽曲のシーンを思い浮かべられないのが残念。
* * * * *
ここ数年は、他の在阪オケの演奏会と重なったり、プログラム(選曲)が関係したり、お客さんの入りは7割程度でした。
京響は地元に比べると、集客力が弱いのかと思っていましたが、今日はほぼ満席状態。 大いに盛り上がりました。
指揮 : 広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー) / 管弦楽 : 京都市交響楽団
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● ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調「運命」作品.67
いきなり、重量級のシンフォニーから始まる豪華なコンサート。 しかも、あの有名な「運命の動機」からという…。
さすがに、豊かな音響を誇るザ・シンフォニーホール。 冒頭の「運命が扉を叩く」音からして、違いを感じます。
実は、この曲は2月の京響定期で聴いたところ。 鈴木秀美さん指揮で、古楽スタイルによるきびきびとした演奏。
そして今日は、オーケストラを「鳴らす」ことにかけては当代随一の広上さんの指揮。 期待に違わぬ満足度。
クラシックを聴く楽しみのひとつは、指揮者やホールの違いによる、微妙な音色やテンポの差異を聴き分けること。
やはり、響きのいいホールでは「副旋律」の動きが明瞭に聴き取れます。 隠れていた「美しさ」を発見する喜び。
● ハチャトゥリアン : 組曲「仮面舞踏会」
先日、現役引退を表明された浅田真央選手のスケーティングの曲としても有名になったのが、冒頭の「ワルツ」。
洗練されたウィンナー・ワルツに比べると野暮ったさが残るものの、情熱的で民族色豊かな表情に魅力があります。
華やかな社交界を舞台に、若妻の不倫を疑った主人公が嫉妬に狂い、ついには彼女を毒殺してしまうという悲劇。
ノクターンのヴァイオリンのソロや、ロマンスのトランペットのソロは哀感にあふれ、しみじみと心に染み渡ります。
京響のライブ・コンサート・シリーズ、第3弾のCDにも収録されているので、京響ファンにはお馴染みの作品。
今回も、それに優るとも劣らない熱演。 最初の「ワルツ」が終わった後、思わず「ブラボー」と叫んだ若い男性がいた!
● ストラヴィンスキー : バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
豪華3本立てプログラムのため、「仮面舞踏会」の余韻も覚めやらぬ状態のまま、低弦による不気味な序奏が開始。
この序奏の部分だけで、知らないうちに「火の鳥」の世界に誘い込まれてしまうほど、印象的で求心力のあるもの。
終曲のクライマックスは、たっぷり取った「助走」のエネルギーで、大空に一気に飛翔する「火の鳥」のイメージ。
広上さんの躍動感、高揚感みなぎる指揮ぶりも、そのイメージと重なり、たいへん見(聴き)ごたえがありました。
この作品自体は「演奏会用組曲」なのですが、元々はディアギレフの「ロシア・バレエ団」のために書かれたもの。
実際のところ、バレエとかオペラの舞台は未経験なので、それぞれの楽曲のシーンを思い浮かべられないのが残念。
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ここ数年は、他の在阪オケの演奏会と重なったり、プログラム(選曲)が関係したり、お客さんの入りは7割程度でした。
京響は地元に比べると、集客力が弱いのかと思っていましたが、今日はほぼ満席状態。 大いに盛り上がりました。