2019年11月23日(土・祝)14:00 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : 広上 淳一 / 管弦楽 : 京都市交響楽団 / 合唱 : スウェーデン放送合唱団
独唱 : ケイト・ロイヤル / アリョーナ・アブラモヴァ / オリヴァー・ジョンストン / ミラン・シリアノフ
* * * * *
● モーツァルト : 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K. 621より 序曲
モーツァルト、最晩年の作品。 ハプスブルク家から委嘱されたオペラですが、初演の評判は芳しくなかったとか。
さすがの天才作曲家とはいえ、「魔笛」と「レクイエム」の掛け持ちでもあり、その心労の程は想像に難くない。
本来なら、宮廷楽長のサリエリが担当するはずが、なんと辞退。 そこで急遽、モーツァルトが引き受けたという…
コンサート的には、この後に続くプログラムの交響曲第25番への伏線と考えると、なかなか面白味を感じる選曲。
● モーツァルト : 交響曲第25番 ト短調 K. 183
モーツァルトによる「短調」の交響曲やピアノ協奏曲は、希少ということもあり、何かしらの感慨を抱かせるもの。
大ヒットした映画「アマデウス」に、冒頭部分が使用されたこともあって、後期の交響曲と並んで人気の高い作品。
やはり冒頭部分の、押し寄せてくる波のような緊迫感が印象的。 また、他の楽章の個性豊かな表情も巧みに表現。
オーボエは首席の高山さんではなく、契約団員の方が担当。 奮闘されていましたが、音色的には少々物足りなさも。
● モーツァルト : レクイエム ニ短調 K. 626(ジュースマイヤー版)
指揮者、オーケストラ、独唱陣の存在を超えて、今日の「主役」は何と言っても、スウェーデン放送合唱団でした。
総勢30名余りの編成にもかかわらず、オーケストラに堂々と対峙した力量たるや、さすがに世界に冠たる合唱団。
自分の言葉で思いを綴ろうするものの、中々、言葉の方が追いつかず、どうしても陳腐な表現になってしまいます。
あえて言うなら、ひとつに溶け合ったハーモニーが消えていく…、その余韻(残響)までもが愛おしく感じました。
世界の超一流と言われるアーティストが、わが街のホールで、わが街のオーケストラと共演! 夢のようなひと時。
今後、もし聴く機会に恵まれるとしたら、無伴奏による合唱団だけの演奏も、ぜひ体験してみたいと思いました。
指揮 : 広上 淳一 / 管弦楽 : 京都市交響楽団 / 合唱 : スウェーデン放送合唱団
独唱 : ケイト・ロイヤル / アリョーナ・アブラモヴァ / オリヴァー・ジョンストン / ミラン・シリアノフ
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● モーツァルト : 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K. 621より 序曲
モーツァルト、最晩年の作品。 ハプスブルク家から委嘱されたオペラですが、初演の評判は芳しくなかったとか。
さすがの天才作曲家とはいえ、「魔笛」と「レクイエム」の掛け持ちでもあり、その心労の程は想像に難くない。
本来なら、宮廷楽長のサリエリが担当するはずが、なんと辞退。 そこで急遽、モーツァルトが引き受けたという…
コンサート的には、この後に続くプログラムの交響曲第25番への伏線と考えると、なかなか面白味を感じる選曲。
● モーツァルト : 交響曲第25番 ト短調 K. 183
モーツァルトによる「短調」の交響曲やピアノ協奏曲は、希少ということもあり、何かしらの感慨を抱かせるもの。
大ヒットした映画「アマデウス」に、冒頭部分が使用されたこともあって、後期の交響曲と並んで人気の高い作品。
やはり冒頭部分の、押し寄せてくる波のような緊迫感が印象的。 また、他の楽章の個性豊かな表情も巧みに表現。
オーボエは首席の高山さんではなく、契約団員の方が担当。 奮闘されていましたが、音色的には少々物足りなさも。
● モーツァルト : レクイエム ニ短調 K. 626(ジュースマイヤー版)
指揮者、オーケストラ、独唱陣の存在を超えて、今日の「主役」は何と言っても、スウェーデン放送合唱団でした。
総勢30名余りの編成にもかかわらず、オーケストラに堂々と対峙した力量たるや、さすがに世界に冠たる合唱団。
自分の言葉で思いを綴ろうするものの、中々、言葉の方が追いつかず、どうしても陳腐な表現になってしまいます。
あえて言うなら、ひとつに溶け合ったハーモニーが消えていく…、その余韻(残響)までもが愛おしく感じました。
世界の超一流と言われるアーティストが、わが街のホールで、わが街のオーケストラと共演! 夢のようなひと時。
今後、もし聴く機会に恵まれるとしたら、無伴奏による合唱団だけの演奏も、ぜひ体験してみたいと思いました。