2009年12月20日(日) @ ザ・シンフォニーホール
指揮: 延原 武春 / 管弦楽: テレマン室内オーケストラ / 合唱: テレマン室内合唱団
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■ 第1部は、年末恒例、ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調「合唱付」 作品125。
初演当時の演奏編成に倣って、「100人の第九」と呼ばれる人気のシリーズです。
■ 第1~第3楽章が終って、いよいよ、4人のソリストと合唱団が、ステージに登場します。
ソプラノの六車智香さんのドレスが、まるで「ハプスブルク展」の王女様のようでした。
■ この「第九」ほど、明日への希望とか、生きる勇気を与えてくれる曲はないと思います。
「今年もいろいろありましたが、また来年も頑張りましょう!」という気分もイイですね。
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■ 第2部は、「テレマンのばろっくなクリスマス」と題された楽しいステージです。
テレマンならではのレパートリーが並び、合間には、延原さんの関西人らしい軽妙なお喋り。
■ 今回初めて、チェンバロの独奏(演奏: 中野 振一郎さん)を聴きました。
心の中がきれいに洗われていくような、澄み切った、優しい音色にうっとり気分でした。
■ 今年は、パーセル、ヘンデル、ハイドンのメモリアル・イヤーだったのだそうです。
生誕・没後でカウントしていくので、「当たり年」のような巡り会わせになるんですね。
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■ コンサートの締めくくりは、クリスマスお馴染みの「賛美歌」が演奏されました。
キャンドル・ライト・サービスのような演出が、厳かな雰囲気を醸し出していました。
■ 私も聖歌隊の一員として歌っていたことがあるので、とても懐かしく感じられました。
客席も一緒になって合唱した「Silent Night」。 でも、私は全然、声が出せなかった…
■ これらの賛美歌や第九の「歓喜の歌」に共通するのは、跳躍音がないシンプルな旋律。
そのシンプルさゆえに、かえって人の琴線に響くのではないのかなぁー?!と思いました。